かずは時折「痛い~痛い~」
と声を発しているが
呼んでも反応はなく
私のこともわからない。
目は半開きで焦点が定まっていなかった。
かずは心も体もボロボロに傷ついていた。
そして私も、睡眠不足と体のだるさ
傷の痛み、そして目の前に
付きつけられた現実に
完全にうちのめされていた。
私という人格を永遠に見失いそうな
気さえした。
でも涙はなかった。
ーこのままでは済ませない。
悲しみと、そしてもって行き場のない怒りが
多少なりとも私の心を
奮い立たせていたのかもしれない。
と声を発しているが
呼んでも反応はなく
私のこともわからない。
目は半開きで焦点が定まっていなかった。
かずは心も体もボロボロに傷ついていた。
そして私も、睡眠不足と体のだるさ
傷の痛み、そして目の前に
付きつけられた現実に
完全にうちのめされていた。
私という人格を永遠に見失いそうな
気さえした。
でも涙はなかった。
ーこのままでは済ませない。
悲しみと、そしてもって行き場のない怒りが
多少なりとも私の心を
奮い立たせていたのかもしれない。