家具職人の見た、夢

こんばんわ、リリアです＾＾

先日触れた、アムスでのクルシウスさんとは別の、ストーリー。
今回はそれについてです。

舞台は、バブル真っ最中のアムス酒場の片隅。


登場人物の一人、腕利きの家具彫刻職人、ワールモント。


そして、もう一人の登場人物。
元・腕利きの家具職人、ハールフート。


はうっ＾＾；
なんだか、言い争いの現場に遭遇してしまいました。


この二人。
元は辛い徒弟時代をともにした、親友なんだそうですが…

ハールフート／友人の話は聞くもんだって
ワールモント／何が友人だっ！ 君は職人ギルドから除名されたんだぞ！
　　　　　　　　それがどういう意味か、わかっているのか？

ハールフート／その節は、ずいぶんと俺のことを庇ってくれたそうじゃないか、ワールモント。
　　　　　　　　そのことで、お前が立場を悪くしていなければいいが…
ワールモント／そんなことはどうだっていいんだ！ 偉そうな格好しやがって！
　　　　　　　 いったい何様のつもりだっ！

ハールフート／だからそう大声出すなって…、頼むから。
　　　　　　　　ほら、通りすがりの船乗りさんも驚いているじゃないか。なぁ？
リリア／え？ わたし？？
ワールモント／あぁ、すみません。大声を出してしまって…

とりあえず、立ち去りづらくなっちゃったので、このまま話の続きを聞くことに＾＾；

ハールフート／なぁ、ワールモント。俺と一緒に球根取引をやろう！
　　　　　　　 なに心配はいらん。球根ならいっぱいあるんだ。
　　　　　　　ちょうどいい…誰だか知らないけど、アンタにもやるよ。
　　　　　　　なぁ、ワールモント、この通りさ。何も心配いらないんだよ。
ワールモント／なっ…！？ なんで僕が球根取引なんか…！

なんだか、ドサクサに紛れて球根ゲット＾＾；

ハールフート／俺が集めた球根を半分やるよ。貯めた金も手形も半分やる。
　　　　　　　だから一緒にやろう！お前はもう職人なんかやらなくていいんだよ。
ワールモント／君は…、いったい何を…
ハールフート／職人なんてバカバカしいよ…。毎日朝から晩まで働いて、
　　　　　　　　それで毎日食っていくのが精一杯だ。それが一生続くんだぜ？
ハールフート／この酒場で球根の売買をしてる奴は、たいていは元職人だ。
　　　　　　　　こんなちっぽけな球根が、俺たちの人生を変えてくれるんだ。
ワールモント／だからって…、なんで僕が…！？ なんだよ！ 球根やるって！

なるる…これはどこまで行っても平行線ですね＾＾；

ハールフート／長く辛い徒弟時代をともに過ごした仲じゃないか…。
　　　　　　　　俺にとって友達といえるのは、お前だけさ。
　　　　　　　　だから俺を信じてくれよ。
ワールモント／…いい加減にしろ！ 目を覚ませよ！
　　　　　　　 バカバカしいのは君の夢物語の方だ！
ハールフート／何と言われようとも、俺は我慢できる。
　　　　　　　　でも、信じてくれ…。お前を助けたいんだ…



やっぱり、物別れになったようです。

彼らの結末、末路がなんとなく見えてしまいますが…これも、自ら選んだこと。

ミア／ですね～。実体のない市場と、支払能力の裏付けのない手形の乱発。
　　　　ネーデル政府はこの手の取引を禁止していると言いますわ～
クルル／でも、街のみんなが熱狂しちゃってる…このままだと…
リリア／ほどなく、崩壊する…ね。

いろいろな人の思惑を飲み込んだまま、バブルは最終段階へと突き進んでいきます。
アムスの、ネーデルの運命や…如何に？

と、小難しい言い回しをしつつ…お開きです＾＾