Still Creek のほとりで

Still Creek(静寂なる小川)は裏庭を流れる小川の名前。といっても Windows からは騒音もきこえてきます。

PNE

2006-08-26 15:17:46 | 雑感
今日は、一昨日カレが エズメを連れて行ったPNEの話題です。

PNEは、バンクーバーの夏を彩る17日間のお祭りです。
お祭りといっても、日本のお祭りのように神社がある訳でもなく、
お神輿もありません。

英語では一般に、"Fair"という表現ですが、バンクーバーでは、
”Pacific National Exhibition”略して、PNEと呼んでいます。

36年前、カナダに移住してPNEの名を聞いたとき、日系の一世の方に
「それって何ですか?」と聞いたら、「共進会ですよ」と云われました。

今時の人には分らないでしょうが、「共進会」という言葉には懐かしい
響きがあります。 田舎では主に農業団体が中心になって、農作物や家畜の
品評会をやり、それに製品などが出品される一種のお祭りで、出店なども
あったように思います。

当時は、農村部には青年会という組織があって、お祭りなどを取り仕切る
若い男女のグループが、いろいろと活動していたようです。
そして戦後は米軍政部の指導で、アメリカ式4Hクラブ運動が紹介され、
中学や高校でそれに倣ったクラブが興ったようです。

4Hクラブのマークは、四つ葉のクローバーに四つのH字を配した物で、
Hand、Head、Health、Heartを表わしています。 主に農家の青少年が
参加するのですが、なかなか健康的で良い集まりだったようです。
今でもあるのでしょうか。 PNEでは、今でもこの4Hclubが健在です。

36年前初めてPNEに子供たちを連れて行って、その規模の大きさに
驚いたのを思い出します。 PNEは夏休み最後の17日間だけ開催されますが、
初日は、バンクーバーの中心街からPNE会場へ向かうパレードで始まった
もので、その華やかで賑やかなパレードを見るのも楽しみの一つでした。
しかし、このパレードも何時の間にか廃止されてしまったようです。

パレードは無くなりましたが、PNE会場の賑わいは、昔も今も変わらない
ようです。 もちろん、牛・馬・羊などの家畜の品評会もありますが、それは
ほんの一隅です。 会場のほとんどを占めるのは、お祭り気分の飲食品の出店
・射的・みやげ物、それに、ジェットコースターを始めとする各種乗り物、
そして色んなショーやコンサートも行なわれます。

それに呼び物は、毎日一台づつ当る新車の抽選、そして最大の景品は、家具
一式に最新IT装置付きの豪華別荘(土地付き)です。 ただしこの抽選券を
買うのに、25ドルまたは50ドル掛ります。

昨日のテレビ・ニュースに写されていた、3人の中高生を連れたカップルが
云っていましたが、入場料、飲食費、ゲーム、乗り物、それに何か買うと
6~700ドルは軽く消えてしまうそうです。年に一度の大散財になりますが、
この中高生の子供たちも、何れはPNE熱も冷める時が来るはずです。
そのとき親はホッとすると同時に、また新たな心配事がやって来るのかも
知れませんね。

写真:PNEの遊園地の一部

06-08-25 (金)晴れ 13~22度

公園の木の下で

2006-08-25 17:13:27 | 人びと
昨日、コンラッドと近くの公園で遊んでいる時のことです。

遊歩道を走ってきた一台の自転車が、我々の近くで止まります。
その自転車を、テニスコートの近くの芝生の上に倒して、
ヘルメットを外しながら、私たちの方を見てニッコリ。

何となく、私たちの感覚では自転車は立てて置くものだと思うのですが、
こちらでよく見る風景は、自転車をバタンと地面に倒すようです。
その方が、万一倒れたりして他人に怪我をさせる心配もないわけです。

背が高く、スラリとした美しく優しい雰囲気の若い女性です。
彼女の好きな場所なのでしょう。迷いもせず、そこに立っている木の
根っ子に腰をおろし、布袋から何やら取り出しています。

本を広げて読書でもするのかな?と思っていたら、編物のようです。
出来上がった幾つかのモチーフを、膝の上に広げたり重ねたりして
いましたが、かぎ編み用の金具を出して編みはじめました。

公園の木の下で編物をする・・・絵になりそうなステキな情景だなと
少し離れた所から見ていてたのですが、ふと気が付きました。

昨日は肌寒くて、私たちは薄手のジャケットを着ているのに、
彼女はノースリーブではありませんか。少し陽射しが出てきたので、
公園まで日光浴をしにきたのかも知れませんね。

北国ではオゾンホールに近い所為か、紫外線を避けるようにと注意されて
いますが、それでも日に焼きたがる人がいるのは如何してでしょう。

以前、何かの本で読んだのですが、直射日光に一番弱いのは東洋系で、
欧州系の人たちは紫外線に強い人が多いそうです。

06-08-24 (木)曇りのち晴れ

動物園

2006-08-24 14:42:24 | ベビーシッティングあれこれ
長い間晴天続きでしたが、昨日今日と曇り空で気温も低く、すっかり
秋の気配です。

我々の年代になると、陽射しが強い日の外出は疲れやすいので、
出来るだけ控えるようにしています。 そのため、昨日今日のような
曇り日和は、外出にはモッテコイの日です。

そこでカレは、夏休みの最後の17日間にわたって開かれるPNAに、
エズメを連れて行ってくれました。 ドッグ・ショーをはじめ、子供に
人気のHi-5などいろんなショーを見て楽しんだようです。

本当はコンラッドも連れて行きたかったのですが、人ごみの中でダダを
こねられたら大変なので、近くの公園で遊んだりしてお留守番でした。

昨日は娘と二人を連れて、郊外のオルダーグローブという町にある
グレイター・バンクーバー動物園に出かけました。 昔は、ダウンタウンに
隣接するスタンレー・パークの一角にあったのですが、ずい分前にこちらに
移設したのです。

車が動物園の入口に着いたら、エズメがすかさず、
「ここには前に来たことがあるよ。ダディー、マミー、コンラッドと一緒にね。
オバアチャンはいなかったよ」そうなのです。私にとっては初めての入園です。
それにしても、3才半頃のことをよく覚えているのですね。

案内所でもらったパンフレットの小さな地図を広げて見ながら、二人乗りの
ストローラーの前に座って、一人前に案内をしてくれます。

日本の大きな動物園のように、設備がよく各種の動物が揃っているわけでは
ありませんが、広大な土地に金網のフェンスを張り巡らして、野生と同じ
ように放しています。

子供用の汽車がその周りをユックリ走っているので、それに乗って全体を
見渡してきました。 キリン、ライオン、トラなどをはじめ、いろいろな
野生動物を目にして、他の子供たちと同じようにエズメは興奮気味です。
好きなゾウがいなかったのには、少しガッカリしたようですが。

汽車に乗る前後に、ライオンとトラのショーや飼いならした鳥がいろんな
ショーをするのも見ましたが、コンラッドはほとんど興味を示しません。
ただ不思議そうにキョロキョロ見回したり、退屈そうに欠伸をしたりして
います。まだ2才の子供には早すぎるのでしょうね。

ところが帰る間際になって、出入口近くにある遊園地を見つけたら、どんどん
そちらの方に走って行き、わが意を得たりと云わんばかりにうれしそうに
遊び始めました。

興奮しすぎて、遊戯道具の下に敷いてある小石を掴んで滑り台に投げつけたり
するので、注意するのですがなかなか止めません。 とうとう近くにいた二人の
子供を連れた男性が、コンラッドに近づいて「危ないから、止めなさい!」
と、ごく普通に注意してくれました。

すると今まで元気良かったコンラッドが、しゃがみ込んで固まってしまいました。
親が注意してもなかなかイタズラを止めないのですが、たまに知らない人に
注意されると、2歳児でも響くのでしょうか。

他人に注意して貰うことの効果と大切さをつくづく感じました。
その後、そのまま様子を見ていたのですが、しばらくしたら魔法が解けたのか?
それとも麻酔から覚めたのか? と感じさせるように、エズメの近くに行って
楽しそうに普通に遊び出しました。こちらもホッと一息です。

もうひとつ、私にとって面白いことがありました。
たまたま途中で、日本語クラスで一緒の姉弟家族にバッタリ会いました。
見ると、4才のお姉ちゃんがストローラーに乗り、3才の弟は歩いています。
私たちの方も、エズメがストローラーで、コンラッドはマイペースでよく歩いて
くれたのです。この二組が並んでいる姿を見ていたら、何となく可笑しくて・・・。
本当は反対でしょうに・・・こんな年頃・時期がみんなあるのですね。

夜になって泊まりに来たエズメが動物園の話をするのを聞いて、カレが
「それで、ドラゴンはどうだった?」
「ノー!、オジイチャン。Dragons are only in the story book!」
いっぱし、大人ぶって答えていました。


06-08-23 (水)曇り

再会

2006-08-22 16:18:08 | 暮らし
今日はお昼に、カナディアン・ロッキー山脈の旅でご一緒したM子さんと
A子さんに来て貰って、お昼を一緒にしました。

ついこの間のことと思っていましたが、あれからもう二ヶ月以上も経って
いるのですね。 私自身は日記風ブログで、長い間楽しんでいましたので。

お互いに、時々電話やEメールでのやり取りはしているのですが、
顔を合わせるのはあの時以来です。

嬉しいことに二人ともお元気で、バンクーバーの夏を満喫していらっしゃる
ようで、こちらまで嬉しくなります。

私より数才年少のM子さんは、カナディアンの家にホームスティして、
午前中は英語のクラスに通って勉強を続けておられます。宿題もあり
熱心に勉強して居られる活き活きとした日々の様子を伺い、頭が下がります。

また、ワーキング・ホリディ・ビザで滞在中のA子さんは、その後、仕事を
見つけて週4日働きながら、友人とのお付き合いを楽しんでいるとのこと。
また、ルームメートの台湾系の女性が、優しく人柄が良い上、カナダ生まれ
の人なので、英語の勉強になり助かると喜んでいました。

四人で昼食を食べながら、楽しかった旅の想い出や、その後の家族の様子
などを語り合い、時間の経つのも忘れるほどでした。

「また、あのグループで一緒に旅行したいですね」
「今度は、あなた方に日本に来てもらって、長野を一緒に周りましょう」
と長野県がお住まいのM子さんが、真剣に誘ってくださいます。
日本は何処も好きですが、特に長野県は良いところだと知っているので、
いつの日か、実行できると嬉しいですね。

カレは、お料理が好きで上手なM子さんに、巻寿司の上手な巻き方のコツを
教えてもらいたいとのことで、夕方帰られる前に手ほどきを受けることに
なりました。 指導を受けたカレは、忘れないうちにといって何本も巻くので、
二人にも少し持って帰ってもらいました。

我家の寿司職人の腕がますます上がったので、お寿司屋さんがますます
遠のいてしまいそうです。

06-08-21 (月)快晴

お盆の墓参り

2006-08-21 16:31:26 | ベビーシッティングあれこれ
先週、孫二人を連れて墓参りに行った時のことです。

墓地のことは以前に何回か書きました。カレの両親の墓は、我家から車で
10分位で行けるオーシャン・ビュー・セメタリーという墓地内にあります。

広い敷地内には、オフィスと三つの霊園の建物がありますが、他は芝生が
敷き詰められ、その芝生の下に埋葬か納骨するようになっています。
両親の墓も、そのような場所に納骨してあります。

孫たちは、赤ん坊の時から度々来ているので、ここが好きなようです。
この墓地に飾ってあるお花や風車などの飾りを見て歩いたり、広い芝生の
上を走り回ったりするのが好きなのです。

ところが先週行った時は、幼くしてなくなった子供用の墓地あたりは、
スプリンクラーで広く水撒きの最中で、芝生の中に入れません。

我家の墓地の所で車から降りたら、周りは結構お花が飾られてきれいなのですが
芝生の上にはカナダ雁の糞があちこちにあり、それを避けて歩くのに一苦労です。
この部分は、まだ水撒きをしてないのでしょう。

エズメは、地面を良く見ながら気をつけて歩きますが、2才のコンラッドは、
その上をうれしそうに自由に走りだします。 走るのが早いので、足元を見ながら
後を追いかけるのは、年寄りには大変です。

余りにも糞が多いので、お墓参りも早々に引き上げることにしました。
コンラッドを掴まえて車に乗せますが、帰りたくないと駄々をこねて大声で泣きます。

それでは、めったに入らない霊園の中に連れて行ったら喜ぶのでは?と
私が提案しました。 数年前に出来上がった立派な建物です。

車で1分も掛らないその建物の前に車を止めて、泣き続けているコンラッドを
降ろして霊園の中に入りましたが、入口の床に引っくり返って大泣きです。

一方エズメは、家の中から車に持ち込んでいた何やら難しそうな英語の本を
持って、中にドンドン入っていきます。コンラッドをカレに頼んで、エズメの
後を付いていきました。

館内には3人の男性が、それぞれの壁に取り付けられた各自の遺影に面して、
お祈りをしています。館内には鎮魂曲でしょうか、静かな音楽が流れて厳かな
雰囲気です。

一人の男性が、低いがよく響く声で、祈祷書の一節を諳んじているのが聞こえます。
エズメは、はじめその男性を不思議そうに見ていました。そのうちに、近くの壁に
取り付けられた遺影や飾られたお花を見たり、神妙な顔で手にした自分の本を
開いたりして物思いに耽っている感じで、しばらくその場に立ちつくしていました。
4才の子にも、こういった場所の雰囲気が伝わったようです。

そんなエズメを急きたてて、入口の方に向かいました。
コンラッドは、相変わらず床に転がって泣きつづけています。

自分の思うように遊ばせてもらえなかった悔しさでいっぱいだったのでしょう。
喜ぶのでは?と思って連れて行ったのに・・・・余計なことはするな!ということ
なのでしょう。子供を育てるって、本当に大変なことですね。

カレは、ダダをこねるコンラッドを見て、何やら思案しています。
「如何したのですか?」と尋ねると、
「動物の子供で、自分の思うように成らないといって、こんなにダダをこねる動物が
いるかな? ダダをこねるという感情は、人間独自のものなのかなー・・・」ですって。

そんなコンラッドも車に乗ったら、ケロリ!としているのですよ。
まったく、もう・・・疲れます。

06-08-20 (日)晴れ 13~23度

カナダ式 「ヨイトマケ」

2006-08-20 16:32:28 | 雑感
昨日買い物に行ったリッチモンドは、近ごろ最も発展の著しい街と
云えるでしょう。特に中国系の人たちの間では、「リッチ」という
名前が気に入って、ここに移り住む人が多いと聞いています。

街中に建てられる新しいビルも次々に増えています。
ただし、この街は国際飛行場に隣接しているので、建物の高さの制限が
あるようですから、他の街のような高層ビルは建てられません。

昨日、ひとつの大通りを走っていたら、長方形のコンクリートが高く積み上げて
あるのに気付きました。 もう一ヶ所、 同じ通りに見かけました。
「あの石積みは、何でしょうね? 」
「ビルを建てるためだよ。あのコンクリートの内側に砂を積んで、その重みで
地盤を固めるのさ」 良く見たら、確かに砂が高く盛り上げてあります。

そう云えば、今までにも何度か砂を盛り上げてあるのを見たことを思い出します。
プレロード [PRELOAD] という工法で、中規模ビルや倉庫、ハイウェイの工事
等で鉄柱を打ち込む前によく用いられる方法だそうです。

「♪父ちゃんのためなら エンヤコーラ、母ちゃんのためなら エンヤコーラ♪」
とカレが 歌い、ヨイトマケの代わりのような物だと説明してくれます。

そうです、思い出しました。 美輪(丸山)明宏の「ヨイトマケ」の歌です。
ホッソリとした地味な服装で歌っていた頃の美輪明宏は、力を込めて歌って
いるのに、何かしら哀愁を帯びて聞こえてきたものです。

工事場で働く母親が、洟を垂らしている息子をみて、自分の口で洟をかんでやる
シーンなど小学時代に見た思い出などに、自分のお母さんの姿を重ねて作詞・作曲
したと説明していたことを思い出しました。

そういえば、昔は家を建てるときには、大勢の人たちが集まって、三本組の支柱に
滑車で吊るした大木を、綱を引きながら歌っていましたね。 遠い昔に見た、
そんな情景をうっすらと覚えているのですが、美輪の歌と重なる所為か、何となく
物悲しくなってしまいます。

今ではすっかり機械化され、綱を引く姿は見られなくなったでしょうね。

これからもこのリッチモンドには、また新しい顔の建物が増えていくのですね。

06-08-19 (土)晴れ

今日の出来事

2006-08-19 17:53:04 | 暮らし
今日は久しぶりに、バンクーバーの南に位置する隣町のリッチモンドに
出かけました。カレが どうしても欲しい物があるというので、
付いて行ったわけです。

カレが手に入れたかったのは、A3版の用紙が入るプラスティック・ケースで、
以前ダイソウで幾つか買ったことのあるものだったようです。
いくら探しても見付からないので店員に聞いたら、「もう扱っていない」
との返事。多分、石油の値上がりで、メーカーも採算が合わなくなった
のでしょう。

リッチモンドは、ショッピング・モールなどの開発が急速に進んでいて、
久しぶりに来た私たちには物珍しく、知らぬ間に時間がすぎます。

帰りのラッシュアワーに遭わないように、3時迄には帰宅しようと午前中には
家を出たのですが・・・・ それなのに、序での買い物で帰途についたのが
3時半頃です。 心配していたラッシュアワーに完全に掛ってしまいました。

普段だとNo.3road からオーク・ブリッジに乗るまでは、ものの数分ですむのが、
バンパー・ツー・バンパーで、殆ど前に進みません。
おかげで、空港に着陸して来る色んな形の飛行機を20機近く見ました。
一機当りの間隔が2~3分だと思いますので、ここで40分ほど掛ったわけです。

私たちは別に時間に縛られているわけではないので、ノロノロ運転もさほど
苦にはならないのですが、忙しい人たちは随分イライラするのでは?
と、時々、チラチラと隣のレーンを進む車を見るのですが、皆、意外と
ノンビリした表情です。 いつも慣れているのでしょうか。

リッチモンドは、バンクーバーの玄関口である空港があり、2010年の
オリンピックも控えて工事も多く、周辺の市街まで大発展を遂げているので、
最近はラッシュアワーでなくても、いつも車が混んでいるようです。

やっとオーク・ブリッジを渡り終えて、車が少しスムーズに動き出して
ホッとしました。 カレが何時もお世話になっている、コンピュータ屋さんに
立ち寄って、帰宅できたのは5時15分。 カレはヘトヘトになったようです。

私も久しぶりの長時間外出で疲れてしまい、夕食後、カレが見始めた「寅さん」
に最後まで付き合ってしまいました。 「男はつらいよ」の第一作でしたが、
何回も見ているのに、チョットした仕草に込められた味な演出に感心したり、
笑ったり、あげくに涙を流したりで、思わぬ疲労回復効果があり、休もうかと
思ったブログをこうして書いています。

06-08-18 (金)快晴

脳震盪を起こした小鳥

2006-08-18 15:27:58 | 暮らし
昨日のお昼のことです。

台所に続いているファミリールームで、静かにテレビを観ていたエズメと
カレの話し声が急に聞こえてきました。台所で換気扇を掛けて食事の用意を
していた私がそちらの方に目をやると、カレが エズメを抱きかかえて、
出窓の部分から外のベランダを覗いています。

「どうしたの?」
「今、向こうから飛んできた小鳥が、この窓にぶっつかって落ちたんだよ」

テレビは出窓近くに置いてあるので、小鳥がその窓に向かって来てぶつかり、
「ドーン・・・」と音を立てて、二人の目の前で落ちたのだそうです。
私もそっと覗いてみたら、枯れ葉の溜まったベランダの隅に、ウグイス色を
したきれいな小鳥が、片羽を広げたまま倒れています。

「可哀想に! 死んでいるみたいですね」
「気絶しているのかも知れないよ。しばらく様子を見よう」

そこの部分とは区切られたベランダで昼食を取りながら、私たちは鳥の様子を
見ることにしました。 エズメも心配そうに、時々そちらの方に目をやっています。

30分程で食事を終えて、近くで小鳥を良く見たら、ナント、羽をたたんで
首を動かしているではありませんか。 ヤッパリ、窓で頭を強打して脳震盪を
起こしていたのです。 生きていてくれて、ホントによかった!

みんなでしばらく見ていたら、羽を動かしチョコチョコと歩き出したので、
ホッとひと安心!と、テーブルの片付けをはじめました。 すると、その間に
飛んでいってしまったようです。 元気になって飛び立つ姿を誰も見られなかった
のは残念でしたが・・・きっと仲間の所に飛んでいったでしょう。

「窓があるのに気がつかなかったのかしら」
「窓に樹木が映っているので、雑木林が有ると思って飛び込んだのじゃないの」

一ヶ月ほど前に、ホースで水を流して窓をきれいにしたのです。 その時、
ベランダも一緒に掃除をはじめたのですが、他の用事が出来て途中で中止。
普段使わないそこの部分は、汚れたまま、ほったらかしてあります。

それにしても、この事故が2~3年に一度は起きるので、可笑しくなって
しまいます。 人間と同じように、鳥の中にも慌てものがいるのですね。

因みに、この鳥の名前を調べてみたら「Western Tanager」、"Tanager"を
辞書で引くと、「フウキンチョウ」と出ています。

鳥類図鑑によると、中南米産の鳥で夏に北上してくる渡り鳥だそうです。
写真の鳥は色から云ってメスらしく、前にも何回か見たことがありますが、
オスは深紅の頭をしているということで、まだ見かけたことはありません。
体長は、13センチ程、羽を広げると20センチはありそうです。

以前は餌箱を使っていたので、キツツキや色んな鳥を見掛けたものですが、
餌箱がネズミに荒らされるので、数年前から置くのを止めています。
でも裏の大きな雑木林のお蔭で、色んな鳥を見かけることが出来ます。

06-08-17 (木)晴れ 13~22度

座頭市

2006-08-16 15:58:22 | 雑感
昨日、テレビ番組を見ていたカレが 発見したのが番組予告。
「ZATOICHI (1989)Shintarou Katsu」
友人が見たがっていたのを思い出し、予約録画したのですが、
放映されたのは、北野武の座頭市(2004)でした。

友人は、この北野武の作品はすでに見たのですが、昔ながらの
勝新太郎の座頭市の方が懐かしいと言っていたものです。

私たちは、カナダに移住した頃、今から35年ほど前に
友人Aさんに誘われて、バンクーバーの場末の映画館で座頭市を
観たのが最初で最後です。 座頭市が、使っていた爪楊枝を親指で
弾くと飛んでいた蛾に突き刺さって落ちる場面があったのが
印象深く、そこだけはよく覚えています。

その時の観客は、日系人が多かったと思いますが、白人や他の人種
の人たちも結構入っていたようで、シーンごとに手を叩いたり、
大笑いしたりと賑やかに楽しんでいたようでした。

昨夜カレはフト気付いて、ヒョットしたらバンクーバー図書館に
あるのでは?と検索してみたら、「アッタ!」そうです。
それも、なんとDVDが28本。 誰のリクエストでこんなに購入した
のでしょう。 35年前の映画館でのファンは生き続けていた訳です。

因みに、寅さんの「男はつらいよ」も検索したら、「ハイビスカスの
花」が一本あっただけだそうです。マドンナは、浅丘ルリ子でしたね。

これって、どう分析しますか?

写真:花の色と形がハイビスカスにチョット似ているので、載せて
みました。 やはり、ワイルドフラワー・ミックスの中のひとつです。

06-08-15 (火)晴れ 13~22度

停電

2006-08-15 14:34:31 | 雑感
東京では送電線事故で数時間に亘る停電があったそうですね。

バンクーバーでも、何年かに一回停電が起りますが、たいがい落雷・強風に
よるもので、 やはり数時間で復旧します。

ただどういうわけか、我が家の付近で起る停電は、隣家を一角とする
四角形の範囲で停電になるケースが、過去に数回ありました。
たぶん、配電線がブロック単位になっているのでしょうね。

我が家はその四角ブロックの端から2軒目なので、電気の点灯している
向こうの通りが良く見えるので、恨めしく思ったものです。
でも、ここ4~5年停電がなく助かっています。

どうせ停電になるなら、全市停電だと星空も良く見えるのではないか等と
カレはぼやきますが、それは、折角買ったバンクーバーの星座早見図が
一向に役立たないからです。でも停電になると暖房も止まるはず。
温湯給水は、タンクに水が入っている限り使えますが、広域の停電だと
随所に設置してあるポンプも止まるのでしょうね。

停電対策としては、以前はロウソク・懐中電燈でしたが、最近は電池の
消耗の少ないLEDが主流になり、値段も安くなってきましたね。
3~4年前は25ドルしていた「3分回せば30分点灯の電池要らず」も
今では10ドルを切るようになりました。

我が家で停電が起った時に気を付けるのは、冷蔵庫・冷凍庫をなるべく
開けないようにすることです。

ところで今回の停電は、送電線に気付かなかったクレーン船によるもの
だったそうですが、北米では見えにくい送電線には、線が弛んだところに
目立つように紅白の球がぶら下げてあります。

30年以上前にラドナーへ引っ越した時に初めて見て、まるで紅白のクス玉
みたいと思って人に聞いたら、ヘリコプターや軽飛行機に注意を促すためだと
説明されました。 確かに、これなら何処からでも良く目立つでしょうね。

先々月の旅の時も、何回かこの紅白の球が下がっているのを見かけました。
軽飛行機やヘリコプター、それに、クレーン車などが近づきそうな所が
経験上分っているのかも知れません。

写真:この優しい色合いの花も、ワイルドフラワー・ミックスの中のひとつです。
名前は??

06-08-14 (月)晴れ 12~21度

ワイルドフラワー・ミックス

2006-08-14 14:42:12 | 自然 (花鳥風月)
この春、長男が園芸店で買って来てくれたワイルドフラワー・ミックスの
種をプランターに蒔いたら、初夏から次々に綺麗な花を咲かせて、
私を楽しませてくれています。

今まで見たことがない珍しい花もいくつかあるので、良い種類の種を
選んで貰ったと、得をしたような気分を味わっています。

その珍しい花の中でも、写真のこの花はとても不思議な形をしています。
説明をするのは、私にはとても難しいので、写真を見てくださいね。

花びらの色も、白、ピンク、ライトブルー、それに濃いブルーと多彩。
しかも、どれも柔らかく優しい色合いです。
蕾のとき、そして花が終わった後の形も変わっていて面白いのですよ。

花の英語名は、Nigella Species(ニジェール種)と云うのだそうです。
来年も、これと同じ種類を選んでもらいましょう。

06-08-13 (日)晴れ 13~22度