Still Creek のほとりで

Still Creek(静寂なる小川)は裏庭を流れる小川の名前。といっても Windows からは騒音もきこえてきます。

お盆の墓参り

2006-08-21 16:31:26 | ベビーシッティングあれこれ
先週、孫二人を連れて墓参りに行った時のことです。

墓地のことは以前に何回か書きました。カレの両親の墓は、我家から車で
10分位で行けるオーシャン・ビュー・セメタリーという墓地内にあります。

広い敷地内には、オフィスと三つの霊園の建物がありますが、他は芝生が
敷き詰められ、その芝生の下に埋葬か納骨するようになっています。
両親の墓も、そのような場所に納骨してあります。

孫たちは、赤ん坊の時から度々来ているので、ここが好きなようです。
この墓地に飾ってあるお花や風車などの飾りを見て歩いたり、広い芝生の
上を走り回ったりするのが好きなのです。

ところが先週行った時は、幼くしてなくなった子供用の墓地あたりは、
スプリンクラーで広く水撒きの最中で、芝生の中に入れません。

我家の墓地の所で車から降りたら、周りは結構お花が飾られてきれいなのですが
芝生の上にはカナダ雁の糞があちこちにあり、それを避けて歩くのに一苦労です。
この部分は、まだ水撒きをしてないのでしょう。

エズメは、地面を良く見ながら気をつけて歩きますが、2才のコンラッドは、
その上をうれしそうに自由に走りだします。 走るのが早いので、足元を見ながら
後を追いかけるのは、年寄りには大変です。

余りにも糞が多いので、お墓参りも早々に引き上げることにしました。
コンラッドを掴まえて車に乗せますが、帰りたくないと駄々をこねて大声で泣きます。

それでは、めったに入らない霊園の中に連れて行ったら喜ぶのでは?と
私が提案しました。 数年前に出来上がった立派な建物です。

車で1分も掛らないその建物の前に車を止めて、泣き続けているコンラッドを
降ろして霊園の中に入りましたが、入口の床に引っくり返って大泣きです。

一方エズメは、家の中から車に持ち込んでいた何やら難しそうな英語の本を
持って、中にドンドン入っていきます。コンラッドをカレに頼んで、エズメの
後を付いていきました。

館内には3人の男性が、それぞれの壁に取り付けられた各自の遺影に面して、
お祈りをしています。館内には鎮魂曲でしょうか、静かな音楽が流れて厳かな
雰囲気です。

一人の男性が、低いがよく響く声で、祈祷書の一節を諳んじているのが聞こえます。
エズメは、はじめその男性を不思議そうに見ていました。そのうちに、近くの壁に
取り付けられた遺影や飾られたお花を見たり、神妙な顔で手にした自分の本を
開いたりして物思いに耽っている感じで、しばらくその場に立ちつくしていました。
4才の子にも、こういった場所の雰囲気が伝わったようです。

そんなエズメを急きたてて、入口の方に向かいました。
コンラッドは、相変わらず床に転がって泣きつづけています。

自分の思うように遊ばせてもらえなかった悔しさでいっぱいだったのでしょう。
喜ぶのでは?と思って連れて行ったのに・・・・余計なことはするな!ということ
なのでしょう。子供を育てるって、本当に大変なことですね。

カレは、ダダをこねるコンラッドを見て、何やら思案しています。
「如何したのですか?」と尋ねると、
「動物の子供で、自分の思うように成らないといって、こんなにダダをこねる動物が
いるかな? ダダをこねるという感情は、人間独自のものなのかなー・・・」ですって。

そんなコンラッドも車に乗ったら、ケロリ!としているのですよ。
まったく、もう・・・疲れます。

06-08-20 (日)晴れ 13~23度