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Still Creek のほとりで

Still Creek(静寂なる小川)は裏庭を流れる小川の名前。といっても Windows からは騒音もきこえてきます。

赤いポピー

2006-11-12 14:46:40 | 暮らし


「オバアチャン、Waku up! It's time for breakfast 」

エズメに体を揺り動かされて、はっと目を覚ましたのは8時過ぎのことです。
「もうこんな時間なの。すぐ、ご飯の用意をするね」
「オジイチャンが、パンケーキを作っているよ」

台所ではカレが大きなフライパンで、パンケーキを焼いているところでした。
「ゴメン、ゴメン。今日は日本語クラスに連れて行く日ですね」
「気分はどう?」
「グッスリ眠ったお蔭で、ずいぶん良くなったわ」

(数日前からコンラッドが風邪で、プレ・スクールを休んでいたのですが、それが
移ったのかどうか? 一昨日、インフルエンザの予防注射をした夜から気分がすぐれず、
昨日はほとんど眠ってばかりだったのです)

コンラッドも一緒に遅い朝食を済ませ、カレは二人の孫を車に乗せて出かけました。
途中で娘宅にコンラッドを降ろし、エズメを日本語学校に連れて行ったら、
まだ誰も来ていません。10時45分の始業時間になっても、ドアも開きません。

「アッ、そうか。今日はリメンバランス・デーで、休みだ!」と気が付いて、
娘宅に引き返したそうです。
映画関係の仕事に携わっている娘夫婦は、いつも時間的に不規則なため
昨夜も夜中までの仕事だったようで、寝巻き姿で寝不足気味な様子・・・。

話を聞いた二人も大笑いだったようです。
大人が四人も付いていながら、そんなことに気が付かないなんて呆れた話です。
たぶん、先週の土曜日には「来週はお休みです」と先生も話されたでしょうし、
黒板にも書いてあったのでしょうが・・・迎えに行ったのは、だ~れ?

そうなのです。今日は"Remembrance Day"と云って、戦没者記念日で祝日です。
各地で戦没者の慰霊祭が行なわれますが、日系人の戦没者の慰霊塔は、
スタンレーパークの中にあります。

この日は、毎年のようにシトシトと冷たい雨が降るような気がするのですが、
亡くなった方々や生き残った者たち全ての人々の悲しみの涙の雨では?
今日も曇り空に小雨模様なので、ツイ、そんなことを想う一日です。

バンクーバーではハローウイーンが終わると、ほとんどの人たちがコートの
襟や帽子に赤いポピーの花の飾りを付けています。Canadian Club や
退役軍人たちが、街角などでこのポピーの飾りと交換に寄付を募っています。
戦場で流された血を、この赤いポピーに喩えていると聞いています。

カナダは第一次・第二次大戦、朝鮮戦争に参戦して多数の戦没者を出しました。
そんな戦争を語り継ぐ人も高齢化で、少なくなってきたようです。
殆ど外出しないので、街の雰囲気はよく分りませんが、募金に立つ人も
だんだん少なくなって来ているように感じます。

今でもアフガニスタンに派兵していて、何人かの犠牲者が出ています。
戦争を知らない子供たちに、戦争をどのように教えているのでしょうか。

リメンバランス・デーはカナダの人にとっては大切な日なのです。
それなのに、忘れるなんて何と言うことでしょう。矢張り高齢化ですね。
エズメの帽子には、その赤いポピーの花が付けてあったというのに・・・。
来年は忘れないように、気をつけます。


06-11-11 (土)曇り時々小雨

予防注射

2006-11-09 15:46:08 | 暮らし


数日降り続いた雨も昨日の午後からは止み、今日は穏やかな一日でした。

昨日、カレは糖尿病の看護士と栄養士の面談で出かけました。
丁度一年振りのことです。二週間ほど前に、血液検査に行き、
その結果と照らし合わせながらの面談です。
今飲んでいる薬が身体に合っているようで、一年前とほとんど変らず
悪くはなっていないとのこと。ヨカッタ!! ホッとしました。

特別に、キツイ食事制限や運動をしている訳でもありません。
しかし以前に較べ、全てにおいて<ホドホドさ>が身に付いたのかも知れません。

去年まで診て貰っていた若い中国系のドクターは、一年間のお産休暇中で、
代診の先生の半年先の予約と、1年後の栄養士の予約をもらったようです。

終わってから近くのファミリー・ドクターのオフイスに立ち寄り、
結果を説明し、序でにインフルエンザの予防注射をしてもらったそうです。
そして、私の予約も入れてくれたようです。

そんな訳で、今日は午後からインフルエンザの予防注射に行ってきました。
日記を見てわかったのですが、たまたま去年も同じ日、8日に行っています。
体質的に風邪を引きやすい上、孫たちが保育園からもらって来やすいので、
毎年風邪が流行り出す前にしてもらうようにしています。

待合室に数人のお年寄りが来ていましたが、ほとんどがインフルエンザの
予防注射に来た人たちです。こちらは原則予約制で、ドクタース・オフィスで
待つようなことはないので助かります。注射だけだったら予約なしです。

ファミリー・ドクターのE先生は、40代後半の欧州系の上品な紳士。
一年振りに会う私に「癒し系」の先生は変らず優しい笑顔を向けて下さいます。

いつもの受付の女性が私の名前を呼び「20ドル払ってください」
と言います。「シニアは只だと思っていましたが・・・?」
「エッ」と云って、カルテを見た彼女は「信じられない!」ですって。
そう云えば、去年も同じことを云われたのでしたっけ・・・

家に帰ってその話をしたら、カレいわく
「そんなときはニッコリ笑って『オー、サンキュー!』と、大げさにお礼を
言わなくっちゃー・・・」

ナルホド。 どうも英語となると、そんな余裕がなくなる私です。

写真は:メディカルセンター・ビルのある通りから見えるダウンタウンです。


06-11-08 (水)晴れのち薄曇り

ミカンあれこれ

2006-11-05 13:52:07 | 暮らし



温州蜜柑で思い出しました。
37年前に私たちがカナダに移住した頃から、温州ミカンは売られていました。

その頃は、カリフォルニアやフロリダで栽培されるネーブルやグレープフルーツが
値段も安く、あまりにも美味しいのでそちらの方ばかり買って、温州ミカンには
目もくれませんでした。

当時の温州ミカンは、正式には「マンダリン・オレンジ」と呼ばれていましたが、
一般には「TVオレンジ」とか、「クリスマス・オレンジ」と呼ばれていたのを
思い出します。

「TVオレンジ」と呼ばれたのは、テレビを見ながらでも皮が剥けるからで、
「クリスマス・オレンジ」と呼ばれたのは、クリスマスの頃が近づくと、
マーケットに出回り始めたからです。

その頃のマンダリン・オレンジの供給源は日本だけで、ミカンが印刷された小さな
ダンボール箱には、確か、「媛」・「静」等の産地のマークが入っていました。

その後10数年は日本産だけでしたが、少しずつ韓国産や中国産が入ってくるように
なりました。 これらのものはミドリの薄紙に包まれ、ケースも日本産のものと
ソックリで、値段は安かったのですが種のあるものが多かったようです。

そのうちに円高の影響もあり、中国産が圧倒的なシェアを占めるようになりました。
また品質も改良され、みな種無しになり、10月後半から店頭に並ぶようになりました。
もはや、クリスマス・オレンジと呼ぶ人はいないでしょう。

それに最近は、オーストラリヤやニュージーランドからの濃厚な味のオレンジに、
台湾産のポンカン、中国産の金柑・ザボンまで柑橘類の種類が増えてきています。
日本産の温州ミカンはどうなったのでしょう。

日本のミカン栽培農家が痛手を被った日米ミカン協定?の影響でしょうか、
私たちが常用するカリフォルニアのネーブル・オレンジも値が上がりました。
20数年まえに較べ10倍になった感じです。

スーパーで、時々日本語で印刷されたネーブル・オレンジのケースを見掛けます。
日本向けの上質のカリフォルニア産のネーブル・オレンジを、カナダへ振り向けたもの
のようです。その所為でしょうか、山積みにして店頭に並ぶネーブル・オレンジは
昔に比べ上質のものが少なくなってきています。

写真は、雨に打たれて、どんどん落葉する前庭のモミジ(紅葉)


06-11-04 (土)雨のち曇り 5~12度

運動会の味

2006-11-04 13:50:37 | 暮らし


秋の初め頃から、スーパーの果物売り場にバラ売りのマンダリン・オレンジが
並び始めていました。日本産のものは、まだ入ってきていません。

「アア、もうミカンの季節なのね」と言いながらも、チラッと目をやるだけで
通り過ぎていました。バラ売りのものは、きれいな形や色のものを選ぶために
みんなが手で触ったりひっくり返したりするので、何となく敬遠してしまいます。

一昨日、一週間分のまとめ買いにいつも行くスーパーマーケットで、
レジのところに並んだら、そこに箱に入ったミカンが山積みしてあります。
そばに近づいただけで、ミカンの良い香りがします。
カレはすかさず、いちばん上のひと箱を取りカートにのせました。

帰って箱を開けてみたら、とても新鮮でひとつずつ紙に包まれています。
ミカンの皮は、まだ黄色とグリーンが半々で見るからに酸っぱそうですが、
良い匂いが漂ってきます。中国産です。

今日箱から出して、孫たちと一緒に食べてみました。だいぶ色付いてきています。
「ジューシィで美味しいね」と言いながら、エズメは自分で皮を剥き、
あっという間に二個も食べてしまいました。
コンラッドはひと口食べただけで、後は酸っぱそうに顔をしかめて顔を背けます。

ジュワッとジュースが口いっぱいに広がり美味しいのですが、少し酸っぱく感じます。
毎年最初に食べる温州ミカンの味は、私にとっては運動会の味です。
そんなことを独りで想い出しながら、一個を時間を掛けて食べました。

子供の頃からツイこの間までは、酸っぱいものが大好きで10個くらいペロリと
食べていたのに、年と共に自然と嗜好も変ってくるのですね。
皮を剥いた手に残るミカンのかすかな香りも、故郷の香りです。


06-11-03 (金)雨

シティーホール

2006-11-02 15:06:27 | 暮らし
十日ほど前から「シティーホール(市役所)へ行く用事がある」と
云っていたカレが、ようやく重い腰を上げたのが昨日の朝のことです。
初夏に行なったガス・ボイラー工事の、工事完了の書類を出すのだそうです。

ライセンスのカウンターへ行ったら受付の人がいないので、オフィスの
奥の方を首を伸ばして見ていたら、後ろから声が・・・・「May I help you?」
振り向くと魔女が!!

席をはずしていた受付の女性が帰ってきたところでした。
あらためてカウンターの後ろへ廻りこんだ彼女が「サーテと」というので、
工事完了のフォームを差し出すと、書類を一瞥した彼女が、
「手続きしておきますよ」と云いながら「どうぞご自由に」とガラス鉢を
指差します。容れ物の中には、ハロウィーンのチョコレートが入っています。



受付嬢のコスチュームを見てカレが「 写真を撮ってイイですか」と訊いて
撮ったのがこの写真です。



そこでカレが ふと思いついて「バンクーバーの住宅で井戸を掘れますか?」
と訊いたら、二階のプラニングで訊いてみなさいとのこと。

そこで二階へ行くと、そこもハロウィーンの飾り付けとキャンディー。
受付のオバサンに同じ質問をしたら「なんてこと!私は30年ここで働いて
いるけど、そんなことを訊かれたのは初めてよ。チョッと待って」と奥へ行って、
聞き回ってくれました。結局「誰も知らないから本館のエンジニアリングで
聞いてみなさい」とのことです。

別に急いでいるわけでもなく、時間もタップリある身なのでエンジニアリング
へ行くと、ここもハロウィーンの飾り。そこで同じ質問をしたら、
「何のために?」と訊かれます。



「何時もシティーホールからの報せに、地震などの災害に備えるようにと
云って来るからです」と応えると、「それだったら、井戸なんか掘らなくても
レイン・バレルを買えばいいですよ。幾つか並べれば安心よ」
「イザというときに飲んでも大丈夫ですか?」
「ダイジョーブよ」

家に帰ってインターネットで調べたら、バンクーバー市の補助もあるようです。
http://www.city.vancouver.bc.ca/engsvcs/watersewers/water/conservation/rainbarrel.htm

何事にも用心深く心配性のカレは、さっそくいろいろと調べ始めています。


06-11-01 (水) 晴れのち曇り

肌寒い空模様に急かされて

2006-10-15 13:53:16 | 暮らし
雨の日の思い出がないと云って良いくらい、素晴らしいお天気の夏でした。
10月に入ってもう半月になりますが、夜半に雨の音を聞いた日が2晩も
あったかしら?と思うほど、良いお天気が続いていました。
朝晩の冷え込みはきつくなって来ているのですが、日中は温度も上がり
天高い青空のもとで、小春日和を楽しんできていました。

ところが、今日は肌寒くどんよりとした曇り空です。いよいよ冬の到来かと
思わせるような空模様。数日前から冬に備えて、少しずつ庭の片付けを
してきたのですが、今日みたいな空模様だと急いで片付けて置かなければと、
気が急かされます。

プランターやハンギング・バスケットの花々には枯れてしまったものも
多いのですが、小さな花壇の花はまだ咲いています。地面に直接植えてある
草花は地熱でも利用しているのでしょうか。

夏の間ほどの勢いはないのですが、何とか咲きつづけようと頑張っている花を
抜いてしまうのは本当に可哀想です。しかし、バンクーバーの冬の雨季に遭って
萎れてしまった花はもっと可哀想なのよと、花と自分に言い聞かせながら、
ほとんどを片付けてしまいました。

フクシャ、ゼラニュウムなどバスケットに植えてあったものは、根をほぐし、
新しい土と肥料を足してベランダの囲いの中で越冬させます。この二種類は
毎年繰り返し咲いてくれるので、もう何年も買ったことはありません。

そう云えば、今年は母の日に娘が大きなフクシャのハンギング・バスケットを
持ってきてくれたのでした。それも長く垂れた枝を切っておきます。
来年もきれいに咲いてくれることを願いながら・・・。

あちらこちらに下げてあったハンギング・バスケットがなくなった庭は
広々としてスッキリと見えます。その分、何だか寂しさを感じます。
昨日、今日と慌てて片付けましたが、よく考えたらこれっきり冬になる筈も
ありません。でも、今日みたいな日があるからこそ、仕事も捗るのですね。

そうは云っても、冬の足音がそこまで近づいて来ているのは確かです。
それもそのはず、あと二ヵ月半で今年も終わりますね。
どういう訳か今日はあらためて、月日の流れの早さをつくづくと感じました。
ひと夏だけの美しい花の命を惜しみながら、片付けをしたからでしょうか?

今、耳を澄ますと雨音が聞こえてきます。外は寒そうです。


06-10-14 (土)曇り

裏庭の片付け

2006-10-14 13:29:53 | 暮らし
昨日は映画を観たあとユックリ昼食を取り、外気温も上がって来たようなので、
裏庭を片付けることにしました。先ずガーデン・フャーニチャーの片付けです。

庭の真ん中あたりをレンガで敷き詰めてあるのですが、そこに毎年、
ガーデン・フャーニチャーを出します。数年前までは、バーベキューをしたりして、
良く使っていたのですが、この2~3年夏の強い陽射しが苦手であまり使わなく
なっていたものです。

しかし、この夏は二人の孫たちが庭でよく遊んでくれた上、上天気が続いたのと、
大きなテントを広げたので、その下のガーデン・フャーニチャーをいろいろと
利用出来ました。孫たちとおやつを食べたり、食事したり、お絵かきしたり・・・
そして彼らの相手をしながら、私も手紙を書いたり読書したりして使いました。

そのガーデン・ファーニチャーも冬に備えて片付けることにしたのです。
「ごくろうさまでした」と言う気持ちをこめて、例年と同じようにひとつひとつを
洗剤などで洗い、拭き取った後、テーブルの足を外し、椅子はまとめて
ウォールデン(我が家の小屋の名前です)の屋根裏に仕舞います。

大仕事かと思っていたテントの片付けも、あっという間に終りました。
というよりも、脆くなっていたテントの布地が、外す時にアチコチ破れて仕舞い、
来年は使えないと判断してゴミ箱に突っ込んだからです。

テントを支えるために沢山使われていた金具の棒だけは、何かの役に立ちそうなので、
まとめて仕舞って置くことにしました。

2階のサンデッキから見て目障りになるのではないかと思い、買う気になれなかった
テントでしたが、娘が試しにと言って買ってくれた日除けです。

それまで使ってきたテーブルの真ん中に立てる大きな日傘よりも、遥かに大きな
日陰をつくり、思ったより見た目も良く、おかげで夏の陽射しの中での砂遊びなど
をする孫たちに、心地よい日陰を作ってくれました。

今年の経験から、この種の日除けが良いことが分ったので、来年は何とかして
シッカリした作りのものを、買うようにしたいと思っています。

写真:孫たちがまだしばらくは使えるように、移動式砂箱は残してあります。


06-10-13 (金)晴れ

ハロウィーンの飾り

2006-10-12 14:00:22 | 暮らし
この時期のダイニング・テーブルは、毎年同じような飾り付けになります。
インテリア用の生のカボチャがいろいろ集まると、見るだけでも楽しいですね。

スーパーでの買い物

2006-10-12 13:57:34 | 暮らし
先日食料品の買出しにスーパーストアーに行った時のことです。
ハロウィーンが近いので、店内にはその関連用品が沢山並んでいます。

我が家の近くのミシェルの家では、今年も戸口に真綿を引き伸ばして
蜘蛛の巣やパンプキン・ランタンの飾り付けをしてあります。

我が家では特に飾りつけはしないのですが、季節の風習ですから、
毎年使える小物を出して部屋の中に飾ります。その他に、この時期ならではの
インテリア用の野菜や果物などを買って並べて楽しみます。

そこで、スーパーの野菜売り場の一部に並んでいるハロウィーン用の
ブースを覗いてみました。秋の代表的な味覚、コーンと各種のカボチャが主です。

いろいろな色や形の7~8個入り小型野菜がネットに入れてあり一袋$5.98です。
それぞれの袋には違う種類の野菜が入っているので、あれもこれもと目移りして
しまうのですが、やっとその中の一袋を選びました。

隣には、散売りのミニ・パンプキンと3本セットのミニ・コーンが置いてあります。
値段は68セントと98セント。ひとつずつ選んで、レジのところに並びました。

レジ係が新米のようで、バーコードの付いていない野菜類はいちいちノートを見て
コードを探しています。 ところがミニ・パンプキンとミニ・コーンについては、
ノートに記載されていなかったようです。

彼女が近くにいたスーパーバイザーに尋ねると、即座にバーコードを答えています。
その結果、この2品とも一個が$5.98だというのです。「だったら要らないワ」
と断ったら、レジ係はすぐに金額を減算して、品物を足元の籠にいれました。

「たしか、68セントと98セントだったのに・・・」と残念そうに独り言をいうと、
「チョット、見てくるよ」とカレが 言って、レジから30メートルほど先の台へ
引き返して行きました。

レジ台へ戻ってきたカレが、レジ係に「コレヲ見てみませんか」と云って
デジカメを見せています。レジ係は直ぐにスーパーバイザーを呼んでひと言ふた言
報告しています。スーパーバイザーもカレのデジカメの画面を覗き「ホントダ!」
そして、「ナンテ、あなたは頭が良いのでしょう!」ですって。

スーパーバイザーが、周りのレジ係やお客さんにもデジカメの効用を話すと、
みんな感心したようにニコニコしています。 デジカメのおかげで、私たちは
予算の範囲内で二品とも買うことができ、気持ちよく店を出ました。

「小さな出来事、小さな喜びですね」


06-10-11 (水)晴れ 7~14度

サマー・プロジェクト

2006-10-11 14:17:44 | 暮らし
今年のカレのサマープロジェクトとして計画していた裏庭のデッキ造りは、
結局実現しませんでした。 去年の今頃、大量の材木を買って、タープシートを
掛けて越冬したのですが、色々と雑用が多くエンジンの掛るタイミングを
失ってしまったようです。

9月に入って、ようやく大きな材木を何本も切って完成したのが、非常用貯水タンク
の凍結防止装置だけでした。カレによると、予定工事の5パーセント位だそうです。
殆どの材木は、依然としてシートを被せて野積みのまま、また越冬することに
なりました。

昨日、また建材店から品物が配達されました。 カレが一昨日、一人で出かけ
注文してきたものです。 材木は去年に較べて少ないのですが、今回は礎石となる
コンクリートのブロックとその下に流すコンクリート・ミックスです。

「手伝いましょうか?」と声を掛けましたが、「骨粗しょう症の人には、とてもムリ」
だと云って、独りでこつこつ裏庭へ運んでいました。

台車に一つ乗せる毎に、ため息とも深呼吸とも知れない大きな息をついています。
やはり、72才の身体には応えるみたいです。 最後の防腐処理加工済合板ニ枚は、
とても一人では手に負えず、私に手伝って欲しいと言ってきました。
それでも2時間ほど掛けて、すべて運び終わりました。

カレの話によると「デッキの土台造りをどうするか?」なかなか結論が出なかった
のだそうです。でも今回、コンクリート製の礎石とセメントで方針が決まったようです。

それと朗報ですが、今回の材料はスクラッチ・アンド・セイブ・セールで、15%の
値引きが貰えたそうです。去年は25%の大当たりでしたが、殆どの人が5%引き
なのに較べて、年金暮らしには有難かったと感謝しています。

というわけで、国会流に云えば、「デッキ造り」は廃案となったわけではなく、
継続審議という感じでしょうか。

お互い歳なので、ムリをしないように少しずつやることにします。


06-10-10 (火)晴れ

オーブン・トースター?トースター・オーブン?

2006-10-09 14:31:56 | 暮らし
20年前、今の家に越した時に買ったオーブン・トースターが、
とうとう壊れてしまいました。

オーブン・トースターは、パンを焼くのはもちろん、チョットしたものを
暖めたり焼いたりするのに、馬鹿でかいストーブを使うより便利です。

数日前、そのオーブン・トー・スターで、トーストが黒焦げになったのです。
自動的に電気を切るサーモスタットがダメになったようです。
目を離さないで焼け具合を見計らって、取り出せば使えるのですが、
ウッカリしてチョッと目を離した隙に、2枚目を焦がしてしまいました。
火事でも起こしたら大変と、コードを引き抜きました。

それはB&D社の製品で、デザインも冴えない旧式なものでしたが、
永年重宝してきたのは、スペース・セーバーだったからです。
スペース・セーバーというのは、カウンターの上に置くのではなく、
壁につるしたキャビネットの下に取り付けるもので、カウンターを
広く使えるのです。

当然のこととして、同じB&D社のスペース・セーバーを探したのですが、
何所の店にも売っていません。 スペース・セーバーとしては、今ではテレビに
CDラジカセやコーヒー・メーカーもあるようですが、オーブン・トースターだけが
売っていないところを見ると、何か問題があったのかも知れません。

そこで、新しいオーブン・トースターを買うことにしました。こんな家電製品を
安く売っているところが XScargo という店です。 この店で何回か買い物を
したことがありますが、まるで倉庫のような店で、品物の飾りつけなど
滅茶苦茶な感じです。

ただこのお店は、品物の具合が悪ければ一ヶ月以内なら直ぐに交換、または
返金してくれます。 大分前のことですが、たしかにオーブン・トースターを
売っているのを見たような気がするので、店内を探してみましたが見付かりません。

何回かの買い物で顔見知りになった小柄なオネエチャンに、カレが訊きます。
「オーブン・トースターはないのですか?」
「オーブン・トースター? そんなものは、ナイわね・・・」と首を捻っています。
「でも若しかして、トースター・オーブンのこと?」
「イエス、イエス」
とカレが応えると、棚の奥から残っていた一個を取り出してくれました。

メーカーは Proctor Silex。 良く見かける家電製品です。 大きな化粧箱に
入っています。 値段は$29.99。 家に帰って早速試して見ましたが、デザインも
まあまあ良いし、焼きあがりも上々です。

これを確かめた上で、カレは早速電子辞書を引いています。

●広辞苑では、オーブン・トースター = (和製語)オーブンの機能を備えたトースター

●リーダーズ英和辞典では、 toaster oven = オーブン・トースター
と書いてありました。

前後がひっくり返っただけなのに、通じないなんて、英語は本当に難しいですね。


写真:上の黒いのがキャビネットの下に取り付けてあった古いもので、
下の白いのが新しく買った製品です。


06-10-08 (日)曇りのち晴れ

量子理論?

2006-10-07 13:58:32 | 暮らし
昨日はカレの月一回の例会の日でした。
物理・数学・天文学・などについて、若き友人Dejaさんから教えてもらう日です。

毎回、例会の前夜は何故か深夜に目が覚めて眠れないようです。今回もなにやら
掛け算のやり方について、暗闇の中で3時間ほど考えていたそうです。

私たちの友人で、ミセスがアルバータ大学の数学科を卒業した人がいますが、
ご主人は「君が苦労して勉強した数学は、今、ダラーストア(日本の百円ショップ)
に行けば、一ドルで買えるよ」と、冷やかしています。

何も眠れないからといって、掛け算の簡単なやり方など工夫しなくても・・・
と思うのですが、ボケ防止のためには良いのかも知れません。

私は難しい話はサッパリ解りませんが、Dejaさんは成るべく解るように
説明してくださいます。でも、昨日の話題の中に <理解するためには、
自分自身が理解するための脳の仕組みを作らなければ、理解することはムリ>
だという話が出ました。

私の場合は、正にその仕組みが出来ていないのだということだけは、ハッキリ
解ってホッとしています。

食事のときの話題ですが、一階に住む人と、二階や上階に住む人とを較べると、
現代物理学では、上の階に住む人のほうが長生きするのだということが
証明されていると言うのです。

でもよく聞いたら、理論上長く生きられる時間は100才まで生きたとしても、
ホンの何分の1秒の差の話だと知ってガックリ!
「それだったら、階段を上り下りする時間を差し引くと損じゃありませんか」
と大笑いでした。

「それで、現代物理学は何か私たちの役に立っているのですか?」と聞いたら、
量子理論なくして、今のコンピューター社会は成り立たないのだそうです。
そう云われても、私には量子理論というのがサッパリ解らないのですけど・・・。

二人が幸せそうに話をしているのを見て、「マ、イイカ! 」

写真:3時のお茶の時間は、コーヒーと久しぶりに焼いたチーズケーキで。


06-10-06 (金)晴れ

小春日和

2006-09-25 14:07:24 | 暮らし
山口百恵の「コスモス」の歌が、何処からともなく聞こえてきそうな
小春日和の穏やかな一日でした。

午後から二人とも裏庭に出て、秋の陽射しをいっぱい浴びました。
カレは好きな大工仕事をコツコツ・・・何を作っているのでしょう?

「今年こそは早めに冬の準備をしましょう」毎年そう思うのですが、
いつも実行が伴いません。

今日は天気も良し、気分も良しと条件が整ったところで、先ず、ブドウの
木の剪定をすることにしました。
去年も今年もほとんど実が付かず、私たちをガッカリさせたブドウの木です。

「木の剪定をするのは少し早いかな?」と気にかかりながらも、
「思い立ったが吉日」と自分に都合の良いように解釈して、実行に移しました。

ブドウ棚は今でも青々とした葉が密集し覆いかぶさっていますが、その葉も
少しずつ黄色に変色し始めてきています。踏み台に乗って、小屋の屋根の
方まで伸びている蔓を引っ張りながら切っていきます。

枯れて落ちてしまってから、葉を集めるのはなかなか大変なのです。
今年はほとんど実が生らなかったので未練もありません。
ヒョットして、葉が繁りすぎて実が生らなかったのかも?

きれいサッパリ刈り込んだブドウ棚、格子の間から青空が覗いています。
こんなに切ってしまって、来年は芽を出してくれるでしょうか?
我家のたった一本のブドウの木ですが、毎年振り回されている感じです。

06-09-24 (日)晴れ

ネック・ウォーマー

2006-09-24 14:00:52 | 暮らし
日一日と朝夕の寒さが増して来ているようです。
今朝なんか、我家の外気温は4度でしたが、昼頃には暖かくなり
まるで小春日和でした。

室内の温度は一年中ほぼ一定に(22~3度)保たれているのですが、
この時期になると、室内に居てもやっぱり1~2枚よけいに着たくなります。
不思議ですね。

ガラス窓など少しでも冷たいところがあると、その方に熱が放射されるから
でしょうね。

そこで思い出したのが、首元を暖めると言うことです。

我家のカレは若い頃から冷え性で、冬はモチロン、カナダに来てからは
夏でも寝る時靴下を履くほどでした。 冬になると何枚か重ね履きです。

そのカレが 、4年ほど前に観た「ためしてガッテン:冷え性」で
首を暖めると良いということを聞いてから、ネック・ウォーマーを
するようになりました。

ガッテンの説明によると、首から肩の部分にかけて、体内温度を調整するための
センサーがあって、そこが冷えると内臓を守ろうとして、血液を胴に集めるため
手足の血流が減少して、末端が冷えるのだそうです。

それまで、結構暑がりだったカレは、下着はランニング、シャツのボタンも
何時も外し、胸・首をはだけていたのですが、それを改めたようです。
夏でも首元を暖めるようになりました。

その所為か、最近は素足のことが多くなり、夜も足を出して冷やしているほどです。
このため、カレが 買い集めたネック・ウォーマーは数知れず・・・といっても、
全てダラー・ストアーで手に入れたものですが。

外出の時も念のためネック・ウォーマーを持って出ます。
せめて、アスコット・タイみたいなものに変えると、少しはカッコイイのかな?

写真:カレのネック・ウォーマーの数々。まだあちこちから出てきそうです。

* * * * * * *

数日前から早々に風邪を引いて気分がすぐれなかった私ですが、今日は
久々に気分爽快・・・首元を暖めて、ユックリ休んだお蔭でしょうか。

気候の変わり目、皆さんも風邪を引かないように気をつけて下さいね。


06-09-23 (土)4~20度

非常用飲料水

2006-09-12 13:32:36 | 暮らし
今日は9月11日。米同時多発テロ 、あれからもう5年経つのですね。

カナダの人たちは国際問題でも中立の立場をとるようで、
テロに対する警戒心は、それほど高くないように感じます。
でも、何時何処で何が起こるかわからない時代です。心構えは必要でしょう。

「明日からまた忙しくなるので、今日のうちに保存用の水の交換をしませんか?」
今朝娘から電話が入りました。偶然にも9月11日、同じ日です。
先週、カレが「そろそろ、非常用の飲料水の入れ替えをしなければ・・・」
と云っていたのを、娘が覚えていたようです。

「確か、去年もこの日にやったはず?」とカレが 云うので、日記帳を見たらアタリ!
念のため去年のブログを開いてみたら、その日は「選挙雑感」と題して
日本では自民党が圧勝したことなど書いています。
そして水交換のことは、10月16日「地震」と題して書いたようです。

用意するものは「ブリーチ」、洗濯用の漂白剤です。
10年程前、壊れて修理を諦めた古い櫃(ひつ)型の冷凍庫を庭に置いて、その中に
ペットボトルやキャンプ用の水タンクを入れて置くのです。冷凍庫は断熱材が
シッカリ入っていますので、真冬の氷点下以下になっても安心です。

それにこの冷凍庫には、防腐加工の材木でカバーをするようになっているので、
夏の間はプランターなどを置いたり出来ます。

冷凍庫の蓋を開けて、中の4リットル入りのペットボトルを見たら、去年入れた水が
そのまま澄み切って入っています。カレが ボトルの蓋を開けてその水を口に含みます。

「ウン、大丈夫。飲めるよ」

水は水道水ですが、1リットル当りブリーチを1滴たらして置くだけです。
シティーホールの災害課の係りに教えてもらった水の保存法です。
ブリーチの塩素が有効なのですが、日光には弱いそうです。
その点、冷凍庫の中は真っ暗で最適なわけです。

ボトルの蓋にフェルトペン(マジックペン)で「05-09-11」と書いてありました。
「05」を「06」に直して終わりです。

年に一度のことですが、身体が覚えていたのでしょうか、アッという間に終わりました。


06-09-11 (月)晴れ