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Still Creek のほとりで

Still Creek(静寂なる小川)は裏庭を流れる小川の名前。といっても Windows からは騒音もきこえてきます。

年の瀬

2006-12-29 16:50:19 | 暮らし



暮れもいよいよ押し迫ってきました。
皆さん、お正月の用意でいろいろとお忙しいことでしょう。

♪もういくつ寝るとお正月~、お正月には凧上げて~♪
と子供の頃は歌ったものですが、今の子供たちも歌うのでしょうか?
と私が云うと、
♪年の初めのためしとて~ 終わり無き世のめでたさを~ ♪
だよと、カレは云います。 「でも戦後は歌った記憶はないなあ」と続けます。

「今朝は餅つきをしました」と言うと、大げさに聞こえますが、
昨夜から水につけて置いたもち米を、餅つき機に入れてスイッチを入れただけです。

20数年前からお世話になっているこの餅つき機のお蔭で、毎年、日本の
お正月気分をチョッピリ味わっております。
また、お餅は冷凍しておけばお正月に関係なく、いつでも美味しく食べられるので、
本当に便利で有り難いことです。

今回は白餅、ヨモギ餅のほかに「玄米のお餅って美味しいのよ」と他所で
聞いていたので、試してみることにしました。


<途中で蓋を取って見たら、まだ粒々がいっぱいです>

普通のお餅は蒸しあがった後、10分くらいできれいに突きあがります。
しかし、玄米は20分位突いても粒々が残ってきれいに仕上がりません。
一応餅状に伸びたところで、それで良しとすることにしました。

たぶん玄米の場合は、水に漬ける時間をもっと長くしなければいけないのでしょうね。
まだ頂いていませんが、何だかすごく歯ごたえがありそうです。
健康のためにと思って「オイシイ、オイシイ」と言いながら頂きましょう。

お昼過ぎからは、日本食料品の専門店「エンジェル・シーフッド」の年末セールに
出向いて、いろいろな食品の買出しです。
このセールは昨日から始まっているのですが、簡単なおせち料理用を始めほとんどの
日本食料品がこの店で一度に手に入るので、今日も沢山の日系人が来ていました。

私たちもひと通り買い揃えたら、すっかりお正月を迎える気分になりました。

鮮魚売り場に殻付牡蠣と並んで、身を取り出した牡蠣が壜に入っています。
私たちも壜入りを買って帰り、牡蠣フライにして美味しく頂きました。

小粒な感じの日本の牡蠣に較べると、こちらの牡蠣は2倍以上はあります。
大粒で味も大味という人もいますが、日本の牡蠣はもう40年ちかく、
食べた記憶がありませんが、オイシカッタ!記憶は残っています。

日本の牡蠣は、このところノロウイルス問題で風評被害を受けていると言うことですが、
こちらでの牡蠣の値段は堅調なようです。今日買った牡蠣のビンには、
Best before Jan.17、2007と印刷されていました。


06-12-28 (木)晴れ

クリスマス・ディナー

2006-12-27 13:28:47 | 暮らし
遅ればせながら、メリークリスマス!

皆さん、クリスマスはどのようにお過ごしになられたでしょうか。
クリスマスも終わり、今日は室内に流れるクリスマス・ミュージックを
聞きながら、静かな時間を過しております。

昨日は娘宅のクリスマス・ディナーに呼ばれ、カナダの中央サスカトゥーンに
独り住む娘婿の母親と、ハワイの妹夫妻を交えての家族と友人らが
10数名集まり、楽しく賑やかな時間を過しました。

5時に私たちが行って時には、すでに大きなターキーは切り分けられていたので
写真が撮れず残念でした。 ターキーは24ポンド(11キロ弱)あったそうで、
焼くのに6~7時間は掛かったようです。

集まった女性は5人。それぞれが自分流の焼き方方程式を主張します。
「一ポンドあたり○○分」「イヤ、最初20分プラス重さ×□□分」
「スタッフィング抜きの重さ×△△+・・・」など様々ですが、
「今夜のターキーはベストだ」でメデタシ、メデタシ。



食事は典型的なクリスマス用で、レストランのバフェ・スタイルのような
暖められる容器に並べられており、各自決められた席に座り
大きなテーブルを囲んでのディナーです。

デザートは、お母さん手作りのクリスマス・プディングです。
英国の伝統的なクリスマスのデザートで、甘さ控えめの日本のと違い、
「甘さ超強め」のデザートです。

カナダに移住した当初、これを頂くのがチョット大変でしたが、
37年もいると、年に一度のクリスマス・プディングもしみじみとした
味わいが感じられます。一緒に招待されていたカナダ人も、
「あれだけは・・・」と敬遠気味な話でしたが、出されるとペロリ。

それに誰かが「クリスマスは何と言ってもジャムジャムよ」というと、
その「ジャムジャム」が出てきました。 これまたアマーイ!
シットリしたクッキー?にココナッツがタップリ掛けてあります。

ショート・ブレッドやクリスマス・フルーツ・ケーキなどもクリスマスに欠かせません。
我が家からエズメが作ったジンジャー・ブレッド・ハウスを持っていったので、
エズメが作った時の経過を話しました。皆に褒められたのが嬉しくて、
どの部分が欲しいか聞きながら皆に配っていました。


<プリンセス・シューズ6足セットプのレゼントに二人は大はしゃぎです>

エズメとコンラッドは、みんなに沢山のプレゼントをもらい上機嫌です。
二人が交代で台の上に立ち、クリスマス・ソングを歌って拍手喝采です。
ハワイのオバサンのピアノに合わせ、娘が数曲歌ったのもよかったです。

パーティは遅くまで続いたのでしょうが、私たちは9時過ぎには引き上げました。
なにしろ、英語だけが飛び交う場ですから疲れますね。

帰ってホッと一息。二人でテレビの前にドカット座りこんで、
「ニライカナイの手紙」を遅くまで観ました。
私たちにとっては、静かでノンビリ出来たクリスマスでした。

去年のブログを開いてみて思い出したのですが、この時期、カレはひどい風邪で
寝込んでいて、クリスマスの食事にやっと起き上がって出て来たのでした。

今年はお蔭さまで、二人とも元気で年を越せそうで何よりもありがたいことです。

* * * * * * * * * *




23日の夕方から、娘婿のお母さんを交え娘一家を招いて夕食を共にしました。
その時の写真です。


06-12-26 (火)曇り時々小雨

雨のクリスマス

2006-12-25 15:27:11 | 暮らし

<息子宅のクリスマス・ツリー。 まだ3時過ぎなのに外は薄暗いです>

きょうも雨です。
日の出は8時10分の筈ですが、9時になっても薄暗いようです。
でも10時ごろには少し明るくなり青空が見えたように思えたのですが、
お昼頃には又シトシトと降り始めました。雨、雨、雨、
ウンザリするほど毎日雨が降り続いているバンクーバーです。

例年だと12月上旬には、クリスマスの飾りを持って墓参りを済ますのですが、
今年は例年にない雨天つづきで、お墓参りに行けずにいました。
でも、明日はクリスマス。もうこれ以上待てないと雨の中を出かけました。
雨はますます激しくなってきます。

墓地に着くと、例年だといっぱい飾られているポインセチアや
クリスマス・リースも、今年は少ないようです。
私たちと同じように、もう待てないとギリギリにお参りする人たちでしょう。
車を停めて、たたずんでいる人たちをあちこちに見かけました。

子供用の墓地には、クリスマス飾りにオモチャや風車が供えてありますが、
冷たい雨と風に打たれているさまに、無性に寂しさを感じます。
日本だと「○○家之墓」ですが、こちらのお墓はあくまでも個人ベースです。
子供たちは子供たちで纏めてあげた方が良いという考えでしょうか。

墓参りの後、ショッピング・センターを通りかかったので、
一寸立ち寄って見ましたが、駐車スペースを探す車でいっぱいです。
ようやく脱出して、近くの長男夫婦の所を訪ねました。
お茶をご馳走になり、帰途についたのが4時ごろで薄暗くなっていました。


<暖炉前には可愛い飾りがいろいろあり、どれを見ても楽しい!>


<お気に入りの赤いソックスに入ったマタタビを、目の前にした二人の愛猫二匹>

この時期はほとんどの家が、入り口、家周り、庭の木々にそれぞれ好みの
クリスマスライトを飾り付けるのですが、今年は明らかに少ないようです。
ずっとお天気が悪かったので、皆さん取り付けられなかったでしょう。

雨には関係なく、車の往来の激しいこと、皆さん何処に行くのでしょう。
今夜はクリスマス・イブ、教会のミサに行く人も多いでしょうね。

エズメも遠方から訪ねて来ている父方のオバアサンとオバサンに連れられて
5時からの教会のミサに行くのだと喜んでいました。
教会の様子や彼女の感想を、明日聞くのを楽しみにしています。

一昨日が冬至、今がいちばん日の短い時期です。太陽は南の地平線に、
ちょっと顔を出す程度で、寒さはこれから厳しくなるのですが、
冬至を過ぎたのでこれからは、日が少しずつ長くなります。

「冬来たりなば春遠からじ」
気を取り直してこのホリデイ・シーズンを楽しむことにしましょう。


06-12-24 (日)曇りのち雨

ねりきり「梅」をシェアー

2006-12-23 15:44:47 | 暮らし

<クリスマス用、ヒイラギとポインセチア>

昨日、ねりきりの「梅」一個を三人で頂いたと書きましたが、
実は、大半は4歳半のエズメの口に入ったのです。

届いた「ねりきり」を見たエズメが「何時食べるの?」と訊きます。
「そうね。何時かスペシャルのティ・パーティーの時に頂きましょうね」



あまりにも綺麗なので、徒ならぬ物だと4歳児にも分ったのでしょう。
納得したような顔をして引き下がりました。エズメはよくオモチャの
縫ぐるみや人形に名を付けて招待し、ティ・パーティのホステス役を演じ
独りで遊んだりしていますが、それとどんな風に重なるのでしょうか。
きっと大人のティ・パーティの様子をテレビか何かで見たのでしょう。

昨日はミュージック・クラスの宿題を早々と済ませ、好きなテレビの
チャンネルを見ようとしたのですが、画像が出ません。
<ツリーハウス>という56チャンネルだけが出ないのです。
他のチャンネルはキチンと映るのに、56だけが映らないのは放送局の
トラブルでしょうが、子供には理解出来ないのでしょう。

DVDも見たくないと不機嫌なので、
「先のお菓子でも頂こうかな」
というと、途端に目を輝かしました。


<お正月用、梅と松>

「どれにする?」
「アタシはピンクのお花」
「みんなでシェアしましょうね」
「ウン」

お皿に載せて黒文字をわたすと、ソーット切り込んでいます。
一口、口に入れると目を丸くして「グーッド!」ですって。
美味しさが分るのでしょうか。この子は小さい時からアンコが好きでした。

「オバアチャンには?」というと、「アー、そうね」と小さく切って
黒文字にさし私の口に入れてくれました。甘さが口一杯に広がります。
また、一切れを刺して階下に居るカレの所へ持って行きました。

階段を降りながら「オジイチャーン」と叫んでいます。ちょうど階段の下に
いたカレの口にその一切れを入れると、エズメはカレの反応や如何にと
見ていました。

「うーん、オイシイネー」
「ねえー、そうでしょう!」
と、満足気です。

実は最近になって漸く「ほかの人とシェアーする」ということの大切さが
分って来たようなのです。時間がチャーンと教えてくれるのですね。
梅の花がほころびるように。


06-12-22 (金)曇り 2~7度

師走の郵便局

2006-12-20 16:28:29 | 暮らし

<我が家の玄関ドアのクリスマス・リースです>

昨日、今日とベビーシッチングから解放されています。

この機会を逃したら大変ということで、まだ書き終わっていない
クリスマス・カード書きに専念しています。

カードと一緒に分厚い書類を送るところが数ヶ所あるので、それを持って
2駅先の駅近くのドラッグ・ストアーに出かけました。

そのドラッグ・ストアー内の一角に、小さな郵便局が設けられているのです。
クリスマス前なので、さすがに店には買い物客がたくさん入っています。
入口から直接郵便局の窓口に向かったら、そこには30人位の人がずらりと
奥の方まで並んでいます。窓口が二つしかないので時間が掛かりそうです。



「しまった。この時期は込むのだった」と気付いたのですが、こちらも
一日でも早く送りたいと思っているので、仕方なく並ぶことにしました。
プレゼントの箱や大きな袋などを持った人や、支払いの書類を持った人までいます。

一人一人に時間が掛かっているようで殆ど前に進みません。
気が付くと、私の後ろにはいつの間にか10人位増えています。

私の一人前に並んでいるお母さんの二人の小さな男の子たちが退屈して
床に寝転んだり、周りに並べてあるクリスマス用品を引っ張り出したり、
挙句の果てはキャンディ・ケーンの箱を兄弟で奪い合って大騒ぎです。

仕方なくお母さんは、そのキャンディ・ケーンの箱を取上げ、上紙を剥いで
兄弟に一本ずつあげました。二人はそれを舐めて少し静かになりました。

その母子に気を取られているうちに、大分前に進んだようです。
「マミー、マミー」と呼ぶ、何処かで聞いたような女の子の声がします。
声のする方を見たら、エズメと娘ではありませんか。

「エズメちゃん」
「オバアチャン、ここで何しているの?」
「スモール・ワールドね」と言うわけで、3人でしばらく立ち話です。
プレスクールが明日で終わるので、3人の先生方にあげる小さなプレゼントを
探しにきたのだそうです。

クリスマス・カードの棚から、カードを引っ張り出して声をあげて読んでいます。
「意味がわかるの?」と訊くと、「アイ・ドント・ノウ」

私の受付の順番が大分近づいて来た頃、店内の従業員の一人がチョコレートの
箱を開けて、大人しく並んで順番を待っている人たちに配り始めました。
あまりにも時間が掛かっているので、気の毒に思ったのでしょうね。
前の二人の子供たちも嬉しそうに二個ずつもらっていました。

休み無しに客の相手をしている受付の二人は、軽く汗ばんでいます。
やっと出し終わって、ホッと一息。後ろを見たら、相変わらずの行列です。
時計を持っていなかったので、どれ位時間が掛かったか分りませんが、
考えてみたら、ちょうどラッシュ・アワーです。

帰りの電車は仕事帰りの人たちも混ざって混んでいました。
一日中在宅している年寄りの行く時間ではないですよね。
これからは気をつけましょう。


06-12-19 (火)小雨

クリスマス・コンサート

2006-12-15 18:16:51 | 暮らし
シトシトと冷たい雨が降り続いています。
雨雲は低く垂れ込めて、4時の日没なのに、3時半には薄暗くなりました。

今日は夕方、5時半からエズメとコンラッドが通っている
モンテソーリ・プレ・スクールのクリスマス・コンサートです。

3~5歳クラス、午前と午後の2クラス合わせて40名くらいの子供たちです。
2才7ヶ月のコンラッドはクラスで一番年下です。彼がどんな顔をして
ステージに上るのだろうと、内心心配しながらも楽しみにしていました。
しかし、一昨日から風邪で熱を出したようで可哀想にベビーシッターと留守番です。

エズメの両親に誘われて、私たちも一緒に行ってみました。
借り切ったホールは、子供たちの家族でいっぱいです。



幕が開くと子供たち全員が高いステージに並んで立っています。
エズメは一番前の中央あたりで、さっと周りを見渡して私たちを見つけて
ニッコリ!余裕がありそうな雰囲気です。



先生のピアノに合わせて、いろいろなクリスマスの歌が始まりました。
こんな小さな子供たちが、たくさんの歌と振りを覚えるなんてスゴイ!、
英語に自信のない私は感心して見ています。周りの親たちも満足そうに、
目を細くし頬をほころばせています。何という幸せ!

クリスマスの合唱が一段落したところで、エズメが一歩前に進み出てきます。
先生に一冊の本を渡されたエズメがストーリーを読み始めました。

エズメが最近良く本を見て、文字を追うようになったのは知っていましたが、
今日みんなの前でシッカリした声で朗読するなんて、聞いていなかったので
ビックリしました。何のストーリーだったのか私には分りませんでしたが、
大きな拍手をもらっていたので、きっと上手に読めたのでしょう。

「家で練習していたの?」と母親(娘)に訊くと、首を横に振っています。
「4歳半のときに、貴方は本を読めたか?」とカレが 父親に訊くと、
目を丸くして、これまた首を横に振っています。

エズメからは、何も聞いていなかったようです。
この学校では、子供が興味をもつ分野を伸ばしてくれるようです。



また一頻り楽しそうなクリスマスの歌を合唱した後、子供たちは一人ずつ
マイクを持ってクリスマスの挨拶を贈るのです。
それも夫々の語り口なので、小さい子は「みんなに」「パパやママに」
大きい子は「先生に」とか「世界中の子供たちに」とかチョット気の利いた
言葉を付け加えているようです。


そこへサンタクロースが「ホーホーホー」と大きな掛け声を掛けてやって来て、
ステージの奥に座りました。子供たちはビックリしたようで、皆サンタの方を
向いたので、後ろ向きになりました。

サンタに座るように云われると、みんな客席を背にあぐらをかいて座りました。
一人ずつ名前を読み上げてプレゼントを渡します。プレゼントを貰った子供たちは、
ステージを降りて嬉しそうに家族のいる席へ走ります。


エズメの名前は一向に呼ばれず、残り数人になったところで、コンラッドの
名前が呼ばれました。 エズメが代わりに受け取ると同時にエズメの分も
もらえて、見ている私たちもホッとしました。



最後は、みんなが持ち寄ったご馳走でポットラック・パーティです。
日本系はエズメだけですが、ほかにお寿司を持ってきた人が4人いたようです。
そしてお寿司が最初に無くなったようです。ほんとに寿司ブームですね。
私たちにとっては、この冬最初のクリスマス・パーティーです。
大変豪華な夕食を頂いて帰りました。


06-12-14 (木)雨

悪事が露見!

2006-12-13 17:18:43 | 暮らし
今日は歯医者さんのアポイントメントです。
車で歯医者さんへ向かう道すがら話したことは、昨日放映された番組のことです。
「知っている人で誰か観た人、居ないかしら」
「絶対に居ないよ。僕の知り合いといったら指で数える程しかいないし、
殆どの人は観ないチャンネルでしょう。それに月曜の午前中で皆忙しく
働いている時間だもの」



案内された歯医者さんの椅子に仰向けに座って待っていると、ドクターが、
「昨日はアナタのハズバンドの番組を観ましたよ」
「エッ? ほんとうですか?誰も観るはずがないと話していたのですよ」

昨夜、訪ねてきてくれた友人夫妻と2ヶ月半ぶりに歓談して送り出した後、
私は台所で後片付けをすまし、リビングを覗くと、カレが テレビを見ています。
画面を観るとカレが 映っています。



「きょう放送されたのですか」
「そうらしいね。念のため予約録画しておいたものだけど、ヒドイものだ」
「でも、チョット若目に映っていて良さそうじゃないですか」
「いや、自分でも、何を云っているのか分らないくらいヒドイ英語なんだよ」


実は3週間ほど前に地元のテレビ局(多文化)から、カレの絵を番組で
紹介したいのでインタビューしたいと申し込まれたのです。
人前に出るのは苦手だし、何といっても英語が下手だからと断ったのでした。
それに日系人にはもっと相応しい画家が大勢いる、と云ったのですが、
バンクーバーをテーマにしているアーティストとして、紹介したいというのです。

アーティストなんて、とんでもない。自分は画工(artisan)の端くれだというの
ですが、再三云ってくるので、「どうせ、観る人は居ないだろうから」と
引き受けることにしたのです。ところが大雪でキャンセル。ホッとしていたら、
先週月曜日にインタビューする人と、カメラマンがやって来たのです。



カメラのセッティングに大変な時間をかけ、インタビューの内容についての
事前の打ち合わせもなく、座れと言われ問答が始まったので、リハーサルかと
思ったら、それが本番だったようです。それに私たちがレース人形教室で
作った陶製人形についても矛先が廻ってきたそうです。37年もいるのに一向に
上達しない英語力では、質問に答えるのもシドロモドロだったと言います。



「ああ、恥だった」とカレは云うのですが、
「大変上手く行ったよ」とインタビューワーは云うのです。

そこで漸く解ったのが、チンプンカンプンな英語の話し手の方が多文化チャンネル
には相応しいということです。30分の番組で、自分で見ていて呆れるくらい
英語が下手で文法も滅茶苦茶。それに、口の中でもごもご云っているだけで、
もっと口を開けて話さなければ誰にも分らないと自覚したそうです。

「Your English is not good! 私の行っているプレスクールに行きなさい」
4歳半のエズメに言われている私たちです。でも一生上達しないでしょうね。

治療を終えた私の後から、ドクターも待合室に出てきて、カレに
「チャンネルをクリックしていたら、あなたの番組だったのですよ」
それにしても、誰にも観られずに済んだと思っていた直後に、
それも最初に会った人に「観ましたよ」と言われるなんて・・・・。

「矢張り悪事は露見するものだね」とカレ。


06-12-12 (火)晴れたり曇ったり

アドヴェント・カレンダー

2006-12-09 16:15:36 | 暮らし
11月後半に初雪、しかも大雪と寒波の来襲に振りまわられましたが、
庭や道路わきの残雪も大分消えて、ようやく落ち着いてきました。
気がつくとクリスマスまで後2週間チョットです。

毎年11月後半には顔出しするアドヴェント・カレンダーも、今回は少し
出遅れましたが、やっと居場所を与えられました。



去年の12月1日と25日に、このブログでアドヴェント・カレンダーに
ついて書いていますので、よろしかったらご覧下さいね。

アドヴェントとは、広辞苑に依ると「キリスト教で、降誕祭(クリスマス)前の
4週間。旧約の民にならい、主キリストの誕生を祝う準備の期間」と書いてあります。

アドヴェント・カレンダーとは、12月1日からクリスマスまでの24日間の
待降節の日めくりカレンダーのことですね。

私たち家族は教会には行っていませんが、毎年、家の中は世間並みにクリスマスに
因んだ飾り付けをして、落ち着いたクリスマスの雰囲気を楽しみます。





そのひとつがアドヴェント・カレンダーです。
上の写真2枚は布製で、紐のついた標を1~24日までのポケットに、
毎日差し代えていきます。ポケットには、小さなチョコやキャンディを
入れて置くと、孫たちも喜んで日めくりをします。





これは、カードボードに絵を張って、所々に1~24の数字が書いてあり、
そこを持ち上げて開けると、いろんな楽しい言葉が入っています。
カード会社の"Hallmark"が出したもので、30年近く大事に使っています。

最初の写真は去年も出しましたが、木製で1日から24日までの箱が付いており、
毎日一つずつ蓋を開けて、中の飾りを上のツリーに掛けて行きます。

今日は8日、後2週間でアドヴェント・カレンダーの役目も終わります。
それまで、みんなで楽しみながら日めくりをしましょう。


06-12-08 (金)曇り 4~8度

転ばぬ先の杖

2006-12-07 16:07:37 | 暮らし


先日まだ雪の残る中を用事で出かけたカレは、用心の為にお気に入りの
杖を片手に出かけました。普段歩く姿は普通なのですが、時折、足の甲や
外腿に激痛が走って、歩けなくなるようです。

所用を済まし、途中で買い物をしたカレは、ホームで荷物を持ち直すときに
杖をベンチに立掛けたそうです。そこへ電車が来たので、急いで乗ったのですが、
直ぐに杖を置き忘れたことに気付いて、次の駅で降りて引き返したようです。

元の駅へ着いて、そのベンチの所に行ったのですが、見当たりません。
ものの5~6分の間の出来事です。たまたま、この駅にはバンクーバー全体の
Lost & Found(遺失物係り)があるので、そこへ行って尋ねたのですが、
届け出はないとの返事です。でも係りの女の人が、心から同情するように
案じてくれるので、かえって気が引けたのか「心配しないで。大丈夫」と
云って帰ってきたのだそうです。

「それにしても、あの杖はロンドン・ドラッグスで20ドル以上出して買った、
背丈に合わせて長さを調節できる杖だったのに惜しいことをした。今度から
紐で体に結び付けておかなくては」などと云っています。

何時も杖を突かなければ歩けない状態だったら、決して置き忘れることも
ないのでしょうが、歩いている時に突然起こる激痛なので、置き忘れるのですね。
ときどき、置き忘れたことに気付いて、<走って>取りに戻るのだと言います。(笑)


(1時間おきに、音楽に合わせて色鮮やかな噴水が舞い上がります・・・すると大勢の客が
何処からともなく集まってきます)

そこで昨日は、隣町のリッチモンドに買い物に出かけた序でに、大きな
ショッピング・モール内にあるダイソーに杖を探しに行ってみました。
午前中だった所為か、モール内はまだ客も少なく静かです。



ありました!エレベーターの出入り口の所に沢山立ててありました。
握りの部分も持ちやすいT字状の軽い杖です。
長さも色々取り揃えてあり、自分に合ったものが選べます。

失った杖は長さを調節できるようになっていたのですが、一旦自分に合った
長さを決めれば、2度と調節し直す事はなかったと言います。
長さの調節が出来ると言うだけで、20ドルも余計に払っていたことになりますね。



カレは何と3本もカゴに入れます。「そんなに買って如何するのですか?」と私。
その上、他の品物を選んだ後、また杖置き場に戻ってひとサイズ短めのをもう一本
持ってきます。「あなたの分だよ。イザという時に使うようにネ」

なるほど、今回の大雪で庭に出るのも恐くて、外出しませんでしたからね。
そんな時、この100円(こちらでは2ドル=200円位)の杖があれば、
気分的にもずいぶん楽になりそうです。まさに「転ばぬ先の杖」です。

お気に入りの杖を無くしたカレも、少しはガッカリしたと思うのですが、
「イヤ、ヒョットしたら、前世で他人の杖を盗んだのかもしれない。それを
わざわざ、返しに行かなくて済んだのだ。これで業が一つ消えた」
ですって。


06-12-06 (水)曇り

島ミカン

2006-12-02 15:09:01 | 暮らし

(台所の窓の外の木に残った雪です。お隣の屋根はまだ沢山積もっています)

昨日から気温が上がり始め、積もった雪がどんどん融け始めました。
我が家の屋根の雪が滑り落ち始めたのは、真夜中頃からです。
一階の寝室の横に「ドスーン!」という地響きを立てて落ちてくる雪の塊に、
目を覚ましたほどです。

これが2階の生活居住区にいると、ものすごい音を立ててトタン屋根を
滑り落ちる音に思わずドキッとします。まるでブルドーザーが、家を
押しつぶして行くのではないかと云うほどの、腹にこたえる音なのです。

屋根から滑り落ちた雪は、殆どが真下に落ちるのですが、一部は隣家との
境界線を越えてしまいます。幸い人が通らない所なので助かっています。

その後ドライブウェイに積もった7~8センチの雪は、あっという間に
カレが スノー・ブローワーで片付けたようで、残りはスノー・シャベルで
簡単に除けることが出来ました。


今日はお天気も良かったので、久しぶりに車を出して買い物に行ってきました。
ずいぶん融けてきたと云っても、まだ何処も、まるで白銀の世界です。
公園では飼い主が連れてきたのでしょうか、十数頭の犬が、走り回っています。
♪犬はよろこび、庭かけまわる・・・♪ そんな歌がこちらにもあるのでしょうか。

大通りだけはきれいに除けてあるので、スムーズに走れます。
しかし、住宅地の中の通りは、車で押しつぶされて固まっている上に、
少しずつ融けてきているのでぬかるんでビショビショです。


スーパーマーケットの駐車場は、どこもきれいに片付いていますが、
あちらこちらの片隅には、雪が泥と一緒に積み上げてあります。

マーケットの中は、カートにいっぱいの品物を積み上げている人が多く、
雪で買い物に出られなかった人たちが、まとめ買いをしているのでしょう。
クリスマス用品も沢山並んで賑やかです。

サンドイッチ用のパンを買いに、台湾系のスーパーT&Tへ寄ったら、
直径3~4センチの小さいミカンを売っています。
鹿児島の桜島で採れる島ミカンにそっくりです。



ちょうど店員さんが売り場の台に新しいミカンを箱から空けています。
「甘いですか?」と訊くと「食べたことが無いので判らない」
試しに20個位買ってみました。$1.20、日本円に直すと¥110ほどでしょうか。

家に帰って早速試食してみました。「アマーイ!島ミカンだ!」
37年前に移住したころには、考えられなかったほど、最近は次から次へと
懐かしい味に恵まれるようになりました。有り難いことです。


06-12-01 (金)晴れのち薄曇り

クリスマス・ツリー

2006-11-29 17:26:11 | 暮らし




雪は止んだのですが大変な寒さです。
屋根の雪が作りかけのロールケーキのようになったのも初めての経験です。
外気温は日中マイナス5度でしたが、午後11時半現在でマイナス13度です。

今日訪ねてくるはずの人から電話があって、「住んでいる所がコキットラムで、
日中は良くても、帰りのブラックアイスが心配なので、来週に変更したい」
とのことです。こちらとしても帰りに事故でも起こされてはと心配していた
矢先なので、キャンセルになりホットしました。

急遽エズメに電話して、クリスマス・ツリーの飾り付けに来させることにしました。
ツリーは数日前に出して置いたのですが、12月のアドベント(待降節)カレンダーと
同時に飾り付けをするつもりでした。ところが週末は何かと忙しくなりそうなので、
ツリーだけでも準備して置こうと思ったのです。

ツリーの飾り付けの手伝いをするのだと、エズメが楽しみにしていたので、
声を掛けたわけですが、喜んで来ると言います。



予定していた来訪者がカメラマンと一緒だということで、大慌てで
昨日リビング・ルームの片付けをしたので、スッキリとなりました。
急いでサンドイッチを作り大皿に盛り付け、それに昨夜の残りのポテトサラダと
紅茶を用意して、リビングの大テーブルに置いて待ちました。

ほどなく母親に連れられてやって来たエズメとコンラッドですが、
キレイに片付いた部屋の雰囲気に気付いたようです。
リビングに置かれたサンドイッチを見ながら、エズメが
「良い音楽が聞こえるけど何処から聞こえてくるの?」
と訊きます。カレが先日配線し直した、バロックの音楽チャンネルです。

「サンドイッチは、やはり何時ものようにキッチンのテーブルが良いね」
とカレが 試しに云うと、
「ノー、ここでパーティーをヤルノヨ」
「オバアチャン、このポテトサラダにはエッグが入ってるの?」
などと、ちょっと大人っぽく華やいだ気分のようです。



何時もは食べさせるのに苦労するエズメですが、嬉しそうにお行儀良く食べています。
やはり女の子ですね。チョットした雰囲気の違いを楽しんでいるようです。
一方コンラッドは、リビングルームだと広いので走り回ってばかりです。
時々みんなの側に来ると、食べることにはお構いなく好きな数字並べをしています。





食事を終えてからツリーの飾り付けを始めたのですが、エズメはお手伝い出来ることが
嬉しいらしく、小さな手で飾りのくるみ割り人形やリンゴにフックを付けては
楽しそうに飾っています。高い所だけはオジイチャンに手伝ってもらいましたが、
ほとんど一人で飾り付けを終わりました。

今年はくるみ割り人形が主役なので、去年まで使っていた飾りは休業です。
箱から出てきた去年の飾りを見て、二人は格好のオモチャと遊び始めました。



エズメは飾り付けに満足気で、ツリーを見て頷いています。
コンラッドは遊び足りないようでしたが、道路が凍りつかないうちにと
早めに帰って行きました。


06-11-28 (火)晴れ

除雪

2006-11-28 16:33:36 | 暮らし
今日は、粉雪が微かにチラチラと落ちていました。
日中の気温はマイナス5度、年寄りにはチョット耐えがたい温度です。

起き出したのは、午前8時。もう皆さん出勤した後のようです。静かです。
昨夜のうちに大分積もったようです。物差しを持って測ってみたら34センチでした。

昨夜除雪しておいた歩道は、その後の雪でまた積もっているのですが、
出勤・通学の人たちの足で踏み固められています。
通行人が歩きやすいように、家の前の歩道の除雪は各戸の義務となっています。

除雪を怠って、そのために通行人が怪我でもしたら、訴えられるそうです。
お隣の中国人の一家は、自分たちの車の通り道はきれいにしたようですが、
歩道の部分は車の通る幅を除いて、ほったらかしです。
香港からの人達なので、多分そんなルールなんかご存知ないのでしょう。

昨夜、知らない人からカレに電話が掛かってきて、
「明日(火曜)、話を聞きに行っても良いか?」
暖かい部屋にいると、外の天候のことなどすっかり忘れてしまっていて、
「構いませんよ。殆ど出掛けませんから」

ところが今朝、積もった雪を見て、
「多分車で来るのだろう。これじゃ、ドライブ・ウェイに駐車も出来ないから、
断ろうか・・・」と言います。

「断る前に、我が家のスノーブローワーが動くか如何か試してみよう」
とカレが 重い腰を上げたのはお昼前のことです。幸い去年買った非常用
ガソリンが数リッター残っていたようです。
除雪機は7~8年前に買っておいたのですが、ここ数年出番の無かったものです。

ガレージから外に引っ張り出し、ガソリンを入れ電源を利用してエンジンを
始動ボタンを押すと、勢い良くエンジンが廻り始めました。
「ヤッター!」と歓声を挙げたかったでしょうね・・・側で見ている私の気持ちです。


一軒置いた家の年配のご主人が雪掻きをしているのを見て、カレはエンジンを
掛けたまま近づいて声をかけ、立ち話を始めました。
「これでやりましょうか」
「ありがとう。歩くところだけだし、もうほとんど終わってしまったから」
「でも、車を出すには、まだ雪が沢山残っているではありませんか」
「車は3年前に事故で壊れてから、買ってないし、運転も止めたんですよ」

除雪機で両サイドに雪を吹き飛ばします。3年ぶりの運行ですが、身体が
覚えていたのでしょう。手慣れた様子で、あっという間に片付きました。
セメントに残っている雪は少量なので、スノーシャベルを使っての私の仕事です。


思いのほか簡単に片付いて、明日の来訪者の駐車も問題なさそうです。
除雪を終え、一息つき家の中に入ろうとしたらカレが 、
「見てごらん、うちの屋根を!」と指差します。
屋根の雪が滑り落ちてきて、ぶら下ったまま凍りついているのです。

我が家はトタン屋根なので、屋根裏の温度の所為で屋根に接した部分が
融け易いようです。 今にもずれ落ちそうですが、外気温はますます低く
なってきているので、しばらくはこのままの状態でしょう。


これは、裏の雑木林がきれいに見れる二階の居間からの写真ですが、
出窓の上に雪が覆いかぶさっているのが分るでしょうか?
外の温度計はマイナス5度を差しています。

普段は明るい部屋なのですが、台所・食堂・出窓の三ヶ所の窓に同じように
雪が垂れ下がって来ているので部屋全体が暗く感じます。

今夜はかなり冷え込むそうです。

06-11-27 (月)曇り

初雪と南天

2006-11-26 16:35:36 | 暮らし
朝、薄陽が射してしましたが、外の気温はマイナス1℃。
昼頃から曇ってきたなと思っていたら、夕方には雪が降り始めました。
今年は暖冬と言われていたのに、去年より数日早い初雪です。ただ今、
夜11時、リビングルームの窓から写した、通りの向かい側の雪景色です。



あっという間に11月も残り少なくなり、ショッピング・モールや街なかの
飾り付けも、もうすっかりクリスマスの雰囲気に様変わりしていますね。

我が家もそろそろクリスマスの飾り付けをして、部屋の模様替えをしようと
話しているところです。



写真のこの南天は、8月9日に「恵みの雨」と題して載せましたが、実は
7月の始めに南天を植え直すときに切り取った枝を花瓶に差して置いたものです。
それから、そろそろ5ヶ月になるというのに、今でも青々として次々に新芽を
出しています。葉も茎も、少しホッソリとなってきていますが・・・・。

一日おき位に水を取り替えるだけで他は何も手を掛けていないのに、
こんなに長持ちして、私を喜ばせてくれています。
光がいっぱい入る天窓のあるバスルームに、ずっと置いてあったのが良かったの
でしょう。それにしても、何と生命力の強い木でしょう。

ちょうど一年前の11月下旬、知人夫妻が日本に帰国されることになり、
南天とライラックを一本ずつ記念に移植して下さったのです。

一年が経つのは本当に早いものですね。この二本の木を見る度に、
ご夫妻のことをいろいろと懐かしく想い出しております。
お蔭さまで二本とも良く根付いたようで、茎や葉も少しずつ広がってきています。

今日は取りあえず、南天をバスルームから孫たちの部屋に移してみました。
この部屋には緑の植物がひとつも置いてなかったので、白い壁に映えて見えます。
「これからも長生きしてね」と、思わず語りかけている私です。

緑を少し置くだけで、部屋の雰囲気が活き活きした感じになるって、
良いものですね。


06-11-25 (土)晴れのち小雨、夕方から初雪

千歳飴

2006-11-20 15:42:34 | 暮らし
心配をしていたような悪天候にもならず、午後からは晴れ間も見えて、
ホッと一息ついております。

数日前、東京に住む身内より届いた荷物の中に、孫たち用に「千歳飴」
の袋が入っていました。



この袋を見て、「アア、日本はちょうど、七五三の時期なのね」と
11月の風物詩のひとつ「七五三」のことを思い出しました。

11月15日に、3才の男女児、5才の男児、そして7才の女の子の
成長と健康を祈り、長寿を願ってお宮参りをするのですね。

着慣れない着物や正装で着飾った子供たちが、紙で作った細長い
「千歳飴」の袋を引きずるようにして、家族に連れられて歩いている
光景が思い浮かびます。

実は「千歳飴」の袋を手にするのは初めてなのです。
自分の子供時代にこのような行事があったのか、田舎育ちの私には
まったく記憶にありません。街のほうではあったのかも知れませんが。

町育ちのカレに聞いても「七五三」の祝いの記憶は無いといいます。
戦時下だったせいかも知れませんが、「千歳飴」の名は聞いたことが
あっても、食べたことは無かったそうです。

長男が5才で次男が3才のときまで東京に住んでいたのですが、
そのような行事は、我家では全く何もしたことがありませんでした。

保育園で一緒だった何人かの子供たちは、派手な「七五三」のお祝いを
してもらっていました。女の子は髪を可愛く結いきれいな晴れ着で、
男の子たちは袴姿やスーツを着て、急に大人びて見えるものでした。

神社の前や写真館で撮った写真をいくつか記念にもらいました。
皆さん本当によくされると感心しながら、見せてもらったものです。

「一緒に遊んだあの子たちは、今どうしているかしら?
みんな良いお父さんやお母さんになっているでしょうね」
子供たちが小さかったあの頃のことを、いろいろ思い出してしまいます。

その子供たちが、孫のエズメやコンラッドと丁度同じ年頃だったのですから
自分たちが年を取るはずだと、ひとりで苦笑しています。

エズメに「七五三」や「千歳飴」のことを話しても、全然わからないようです。
袋の中に入っていた細長いピンクと抹茶色の飴を珍しそうに見ていましたが、
「オバアチャン、カットして」と云うので、ひと口大に切ってお皿に並べました。

「ウーン、美味しい!」と云って、みんなの口に入れてくれました。
私たちも70歳前後になって、ようやくありついた「千歳飴」です。

近ごろは、店によっては子供たちの好みの絵柄が増えているようですが、
頂いた細長い袋は、子供たちが幸せに長生きをするようにという願いを込めた、
寿や鶴亀の縁起の良い昔ながらの絵柄です。

贈って頂いたお蔭で、この年になって初めて「千歳飴」の袋を手にして、
ジックリ眺めています。ヒョットしてこれは、エズメとコンラッドではなくて、
私たち老夫婦向けだったのかしら?・・・・ だったら、元気で長生きしなくては。



私たちの好物の和菓子も入っていました。 ピンクの「練り切り」を見たエズメは
「キレイ!これは私のものよ」と、とろけるような表情をして、
美味しそうに頂いていました。


06-11-19 (日)雨のち曇り時々晴れ

水道水騒ぎ

2006-11-19 16:37:18 | 暮らし



先週風邪気味だったところに、ベビーシッティング続きで少々バテ気味です。
それに、一昨日の強風と大雨でなんだか落ち着かない日々でした。

強風の方は、20年前に引っ越して来たときに、お隣のカーペンターさんが
境界線に植えた、杉と樅の木が我が家の屋根よりも高くなって、防風林の役を
してくれて、瞬間風速30メートル近い風にも微動もしませんでした。

それでも市内や郊外では、大きな樹木が倒れたり壊れた家もあったようです。
それに停電があちこちで起きて、復旧に手間取ったようです。

それよりも、何よりも大騒ぎになったのが、濁った水道水です。
バンクーバーでは数年に1~2度大雨の後、水道の水が濁ったりすることもあり、
慣れっこになっている私たちですが、今回はちょっと状況が違いました。

例年だと水が濁っていても、飲み水として支障ないとされていたのですが、
今回は200万市民のすべてに、水道水は当分そのままでは飲まないように
との警告が出ました。こんなに大掛かりな警報が出たのは初めてのようです。

理由は、集中豪雨で貯水池へ土砂が大量に流れ込んだためで、それに病原菌が
混じっている可能性があるからということのようです。
土砂による濁りは、今までにも問題視されていなかったのですが、今回は
病原菌の混入が心配で、水道水は煮沸して使うようにということなのです。

適切な濾過器を通した水道水は大丈夫なようですが、念のため湯冷ましを
飲むようにしています。 大変用心深いカレですので、自分で買って来て
設置したニ段構えの濾過器を、十年来使用してきています。 

今回の警告が出る直前まで、その濾過水をそのまま飲んでいましたが、幸い
身体に異常は起きていません。 保健機関の検査でも、病原菌は検出されて
いないようですし、病気になった人もいないようです。 警告を知らずに、
そのまま水道水を飲んだ人も少なくないと思うのですが、犠牲者が出なくて
良かったですね。

カレの調べでは、最近の濾過器は最低三段構えになっていて、微細粒・バクテリアの
除去から様々な重金属などの有害物質の吸着など、どんな汚水でも飲料水に
変えられる装置が売り出されているそうです。 

私たち老体では、いざという時に飲料水の買出しに行っても、手に入れることなど
出来そうもありません。濾過器のアップグレードなど、自衛策を考えて置いた方が
良さそうですね。
 
それに先日ブログに書いた、市の方からの助成もあるレイン・バーレルも
買って置かなくちゃ。 また、明日も雨風で荒れるという予報なのですよ。


06-11-18 (土)曇り 6~9度