
<近くのドイツ公園の水仙とチューリップ。昨日撮影>
先週末、ファミリー・ドクターのオフィスから電話があり、
ドクターのアポイントメントを取るようにとのことです。
その段階で「先日撮った骨密度のCTスキャンの結果が
良くなかったのだな」と直感しました。と言うのは、
私たちがお世話になっているドクターは、結果がよければ電話で
「大丈夫でしたよ」とその結果を報せてくれるからです。
検査をしたのは2週間以上前のことで、「結果は一週間後に
ファミリー・ドクターから、知らされます」とのことでした。
それが遅れたのは、ドクターが春休みを取っておられたのでしょう。
序でにカレも聞きたいことがあるというので、今日の3時過ぎの
予約を入れておき、カレと一緒に出かけました。
途中の渋滞を考えて早めに家を出たのですが、予約の時刻ギリギリ
に着きました。2010年のオリンピックに合わせての工事の所為です。
受付のアイリーンに着いたことを報せると、10分ほど待合室で
待たされました。やがて診察室に招じ入れられて暫らく待ちます。
私の記憶では、日本の医院では、患者はお医者さんが居る診察室へ
入って診察を受けますが、カナダのファミリー・ドクターは、
診察室を3部屋以上用意しておいて、患者はそれぞれ案内された
部屋でドクターを待ちます。
「お帰りなさい、Riko」とドクターが笑顔で部屋に入ってこられます。
カナダに帰って直ぐに肺炎の予防注射を受けに行き、直接ドクターに
針を刺してもらったのに、そのことを忘れていらっしゃるようです。
花粉症で困っているカレが薬のことで相談をしたり、雑談を
しているうちに先日我々を診たことを思い出されたようです。
毎日、沢山の患者を診ていらっしゃるのですから、いくら頭の良い
先生でも、全ての患者のことを記憶するのは大変なことですね。
ドクターは、VGHから届いた私の骨密度の検査報告を広げて、
「お母さんの事を聞いていたので心配だったのですが、やはり
骨密度が落ちてきているようですね。このまま放って置いたら、
10年20年後にはお母さんと同じことになりますよ。それを
押し留めるために、骨粗しょう症改善の薬を摂ることにしましょう」
10数年前、骨粗しょう症と診断された時、その予防薬がちょうど
開発された頃でした。しばらく摂っていたのですが、薬の値段が
非常に高かった上に保険も利かなかったので、途中で止めました。
食事と運動で人並みになるようにしようと決めて今までやってきた
のですが、やはり効果はなかったようです。
その薬の効果も今は検証されてきているようなので、摂ることに
しました。今では薬価も下がっていることでしょう。
処方箋を頂いて部屋を出るとき
「ところで、その後お母さんはどんなことですか」
とドクターが優しく訊いて下さいました。
義姉から昨夜聞いた症状を話すと、同情に耐えないという表情で
首を横に振りながら(頷きながらという意味)聞いて下さいます。
「お母さんの症状が良くなることを願うことにして、とりあえずは
貴女の骨の改善に努めましょう」
07-04-16 (月)雨のち曇り