
<現在、黄色の菊が満開です>

<蕾の状態で求めたのは9月1日>
簡単にご報告しますが、先週膝の手術を受けました。
当初、「通常9ヶ月の順番待ち」と云われていたので、来年の
3月頃を予想していたのですが、手術のキャンセルが出たらしく、
声が掛かったのです。
言われたとおり、9時に病院にチェックイン。 まず受付で「何の
目的で来たのか? 氏名・生年月日・住所・ファミリードクター名
などを訊かれます。 特に、名前についてはスペリングを言わされ
ました。 受付の人は全て資料は手元にあるのですが、本人を
確認するためのようです。
待合室には先着の患者が一人座っていました。しばらくすると、
年配のナースに呼ばれて彼女の部屋で氏名・生年月日などの他、
既往症や健康状態についてチェックされます。
しばらく経って、病院患者の衣服に着替えさせられ、しばらく待った後
ストレッチャーに乗せられ、若いナースが体温や血圧などを常時
チェックするモニターにつなぎ、点滴を開始しました。
20分ほど経つと、麻酔医がナースを伴ってやってきて、自己紹介
をして資料を再確認しています。 そのあと、手術の担当医が来て、
「どっちの膝か分かっていますか」、「右です」、「そう。右膝の3ヶ所
に印を付けておきましょう。 それに私のイニシャルもね」 とマジック
インクで印をつけ、ニッコリ笑って出て行きました。
何れの場合も、名前などスペリングを言わされますが、取り違えの
ミスが起こらないように徹底しているのに感心しました。 執刀医も、
術部に前もって自分の名前を書き込むなど慎重ですが、どのナースも
お医者さんも明るく必ずジョークを云って、心を和ませてくれます。
それに総合病院は全て予約制なので、患者で混み合うようなことも
ありません。 明るくユッタリした空間で、手術への心配もありません。
あとは広い手術部屋で口にマスクを当てられてからは何も覚えて
いません。
気が付いたらリカバリールームの中で、少しずつ意識がもどるうちに
ナースがカレの携帯に1時にピックアップするようにと電話している
のが聞こえます。 リカバリールームの中には6~7人の目や足など、
色々な手術を受けた患者がストレッチャーに横たわっています。
意識はすぐに回復して、カレを待つために1時少し前に待合室へ
連れて行かれ、そこでビスケット2枚と2種類のジュースを貰いました。
昨晩の食事のあとは何も食べていなかったので、滋養が体に染み入る
ような感じ(オオゲサ?)で、普段と変わらない状態になりました。
カレが着くと、ナースが術後の養生の仕方についての説明書を
示しながら注意してくれます。 そして、2週間後に執刀医に診て貰う
ようにいわれました。
カレには車椅子を押して駐車場へ行くようにと云います。 車椅子は
ここまで返しに来ずに、駐車場付近に置いて行くようにとのことです。
以上の手術を受けて、費用はゼロ。 掛かったのは5時間弱の駐車料金
だけで12ドルだったとか。 ありがたいカナダの医療制度です。
手術後は夕方から痛みを感じて歩行に支障を来たしていますが、
ナースに言われたとおりの痛み止めと松葉杖を使っています。
当分階段の上り下りは無理で、外出も庭仕事もしばらくはお預けです。
この松葉杖、何と10年位まえにカレが「何時か必要な時が来るから」と、
中古を5ドルで買っておいたもの。 前にも書きましたが、車椅子といい、
松葉杖といい、カレが買った当初は呆れたものでしたが、物って
準備しておくと無駄にはならないものですね。
てっきり年上のカレが使うことになるのだろうと思っていましたが、
私が先に使うことになるとは思ってもいませんでした。
本当に「転ばぬ先の杖」でした。