理系お兄さんのぼやき日記

つれづれなるままに日暮らしすずりにむかひてこころにうつりゆくよしなしごとを…意外に覚えているもんだなw

原発に思うこと

2012-03-06 00:57:52 | 時事
今日は続けて2本書こうと思います。

さて、大震災以降、原発については色々と意見がある中で、お兄さんは推進派と言えるでしょう。とは言っても今までのやり方でそのままGO!GO!ってわけじゃ当然ありません。現在、次々と定期点検に入って国内の原発は初夏までには全部が止まってしまいます。反対される方は「とりあえず一安心」と思うでしょうが…

ただ、実際には制御棒が入って「冷温停止」状態なだけで福1のように電源喪失になると冷却できなくなって、同じ状況になりかねません。結局のところ、「止めた=安全・安心」というわけではないのですよ。と言うと不安をあおるようで嫌なんだけど…要は「津波などを想定して冷却機能は死守出来るようにしろ」ということです。

震災発生直後、テレビで「原子力緊急事態宣言」が出されたのを見て「新潟の時と違って嫌な感じだな…」というのが率直な感想でした。その後、「外部電源が失われたため電源車が那須と仙台から向かっています」との報道で「那須…多分、電力中央研究所か…仙台からも国道6号+常磐道だし、5、6時間はかかりそうだ…道路が混乱してなきゃいいけど…」那須から福1までの最短ルートを頭で描きながら「それまで温度が上がらなければいいんだが…」

夜、自宅の電気が復旧しないので車の中でテレビを見て過ごしました。「電源車が到着したものの、端子が合わず未だ電源が供給できていない模様です。自家発電は津波により使えないとのことです。」…これはまずい…というのが率直な感想でした。その後、ベントをするしない、首相が視察するしないなど混乱は多々あり、何が真相なのかはっきりしない…今後、冷静な分析がなされることを切に願います。

のちに出てきた情報では震災前に福島のとある革新系県議団が福1を調査し「廃止しろとまでは言わないからせめて津波などの対策をしっかりしろ」と非常に現実的な申し入れをしたとのこと。この政党は「原発全廃」を訴えているけど、現実的な申し入れも出来るんだなぁと感心したもんだ。単純に原発と原爆を結び付けてイデオロギー的に反対を繰り広げている人々も多い中、もしこの申し入れが聞き入れられていたらと思うと残念でならない。

で、最後にお兄さんの考えだけど、現代社会において「失敗を糧にする」というのは非常に重要なことで「失敗を改良してよりよいものを作る」のが「技術」だと思うんだ。そりゃ「失敗するような危ないものから手を引く」という方向にも行くだろうけど、技術が発展したのもあきらめないで改良を重ねてきたからだと思うんだ。高度成長期、年間2万人以上の死者が出て「交通戦争」と言われた頃、どの車も目に見える排ガスをまき散らし、公害をばらまいていた頃と比較すると現代の車は非常に安全なものに発展している。

震災前なら経済・経営優先で安全策は二の次になりがちだったけど、今だからこそしっかりとした対策ができて、より安全なものに生まれ変わるチャンスだと思っている。ただ止めたからと言って安全とは限らないものをそのまま置いておくよりは安全性を高めて、再生可能を含めた色々なエネルギーと調和を図ったエネルギー源としてうまく活用してほしいと思ってるよ。

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