理系お兄さんのぼやき日記

つれづれなるままに日暮らしすずりにむかひてこころにうつりゆくよしなしごとを…意外に覚えているもんだなw

旅立った折鶴

2010-06-11 00:02:52 | インポート
お兄さんは自慢じゃないけど手先が器用です。職場の機材だって何でも直しちゃいますよ。お兄さんが「こりゃダメだ」と死亡診断を下すと数千万のものでも買ってくれますw

昔から、待ち合わせなどで微妙に暇なときはガムの包み紙とかレシートとかで折鶴を折って遊んでました。ちなみにストローの包み紙でも折れるよ。

高校のとき、帰りに実家の近くに住んでるばあちゃんちに寄るのがほぼ日課でした。模試帰りのある日、選択しないで余った解答用紙で大きいのと小さいのを二羽折りました。その後、ばあちゃんは食器棚の上にその鶴を何年も飾っておいてくれました。

お兄さんが大学進学のために故郷を離れて以降、叔母が「いい加減それ捨てたら?」と言っても「せっかくおにいちゃんが折ったものだから」と取っておいてくれました。

そんなばあちゃんも今年の一月に亡くなりました。納棺のとき、好きな歌のCDとかめがねとか入れてあげましたが、葬儀屋さんに「他に何かありますか?」と聞かれ、ふとその二羽の折鶴が目に留まったので「これを・・・」と渡すとばあちゃんの頭の脇に綺麗に並べてくれました。

「きっとこの時のために取っておいたんだね」と叔母が言ってくれました。そう言われるとなんだかちょっと誇らしい?感じがしました。最期は癌で苦しんだけど、安らかな寝顔のばあちゃんと二羽の鶴・・・

やさしかったばあちゃん、ありがとう。お兄さんはこれからも強くたくましく生きていくよ(`・ω・´)ノシ