2度目のGapも終わる。今回は前回とはちょっと違っていたけど、とってもいい経験が出来たのは間違いなかった。人とのこういう出会い方ができることはなかなかない。
音楽、サックスのことはもちろんたくさん学んだが、異文化もたくさん学んだ。24歳の夏だった。
私たちがこの後、スペインへ旅に出ることをみんなに話すと、2年前にニーニョと呼ばれていたフェデリコ(スペイン人)が、もう一日、Gapに滞在してくれれば、僕の家族が車で迎えにくるから、それに一緒に乗ってスペインへ行かないか、と聞いてくれた。とっても嬉しいお誘いだったが、既に飛行機のチケットも買っていたし、乗用車に3人分のスーツケースに楽器などを積んで旅するのは大変。しかも、14時間くらいかかるって言っていた・・・。
それに、今夜は、エクサンプロヴァンスにホテルをとっていた。私たちは、2つ☆くらいのホテルをとったのだが、オーバーブッキングが起こり、なんと4つ☆ホテルに泊まれることになっていた。(値段は最初の2つ☆ホテルのまま!)
というわけで、せっかくのオファーだったが、断ったのでした。車で14時間の旅も疲れても絶対楽しかったと思うけど。
Gap駅でお別れ。福さんはパリへ帰るので逆方向。私たちはGapから南へ向かうため、南仏やスペインに帰る人たちと一緒に列車に乗り込んだ。
窓枠に数センチしかないクーラーのふき出し口からは、生ぬるい空気が出てきていた。しかも、とっても汚い・・・。列車の窓も開くわけではないので、快適とは言いがたい。しかし、みんなと会話を楽しみながら列車の旅を続けた。
ミカエルというスペイン人(写真右の人)は忍者が好きなようで、自分の名前を"ミカエル・ザバラ・ニンジャ!"と言っていた。本当に面白い人で、いつも笑顔で冗談を言っていた。彼からもらった住所には、バスク(スペイン北部)と書かれていた。来ることがあったら連絡してと言っていたが、なかなかバスク地方には行けないかも・・・。
列車はエクサンプロヴァンス駅に到着。私たちはみんなにお別れをし、新しい旅をスタートさせることになった。
列車からホームに降りた瞬間・・・・
14時間は日本で考えると、距離はたいしたことないのに、渋滞や信号なんかでかなり時間とられますから、実際はかなり遠くまでいけるのではないでしょうか?