ヨシムラ・サイエンス・ラボ

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東京駅一番街 × リサイクルアルミニウム

2023年02月11日 | 身近な金属製品
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

今日は、東京駅とアルミニウムについてです。
八重洲側の各改札を出ると、さまざまなお土産店や飲食店などがある「東京駅一番街」がありますよね。
お土産を買いに私も何度か行ったことがあります。

その東京一番街にある「東京ギフトパレット」の建材に、東海道新幹線700系に使用されていたアルミニウムがリサイクル素材として利用されていることをご存じでしたか?
のれんや柱には東海道新幹線700系に使用されていたアルミニウムが再生利用されています。


アルミニウムは、銅と同じく、私たちの生活に欠かせない非鉄金属材料の1つです。
アルミニウムは、原材料のボーキサイトからアルミニウムを人工的に作り出す際に多量の電気が必要なため、電気の缶詰とも呼ばれます。
その電力の多くは火力発電によって供給されていますので、その二酸化炭素排出が課題となっています。
新規のアルミニウムを使用するより、世の中で活躍した使用済みのアルミニウムを再利用すると二酸化炭素排出量を少なくできますので、使用済みアルミニウムの再利用がさまざまな分野で検討されています。
東京ギフトパレット」の建材に東海道新幹線700系に使用されていたアルミニウムが再生利用されているのも、その1つの事例でしょうかね。

東京駅一番街のHPに、「再生アルミ物語」というサイトがありますので、ご覧になると面白いですよ。


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