ヨシムラ・サイエンス・ラボ

身近な物を材料視点で解説「サイエンスライター」
銅の良さを伝え広める「伝銅師」、金属のお悩みへの相談「メタルソムリエ」

パチンコ×金属 その①

2018年09月30日 | 身近な金属製品
伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

今回は金属の観点からパチンコについて、2回にわたってご紹介します。
1回目の今回は、パチンコ玉についてです。

パチンコで使用する銀白色のパチンコ玉。
そのパチンコ玉は、低炭素鋼にクロムめっきが施されており、そのめっき方式はバレルめっきだそうです。
一部のパチンコ屋さんでは金色のパチンコ玉も使われていますが、そのパチンコ玉表面にはスパッタリングによる窒化チタン皮膜が施されている様です。

オヤジの遊技でおなじみのパチンコ。
そのパチンコ玉の表面処理には、昔ながらのバレルめっきによるクロムめっきや、スパッタリングによる窒化チタンが施されており、
金属と密接な関係があるのです!

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The Marshall Field and Company Building

2018年09月27日 | 身近な金属製品
伝統工芸と身近な物を科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

アメリカ シカゴを訪れた時に見つけた、The Marshall Field and Company Building の大型時計。
調べると、1892年に建てられたビルのようで、歴史あるビルのようです。
時計表面の緑青が美しいですね。


ホットワイン×銅鍋

2018年09月25日 | 身近な金属製品
伝統工芸と身近な物を科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

少し前になりますが、博多駅前で見つけたホットワインのお店にあったワインを温める巨大な銅鍋です。
銅の熱伝導の良さから、銅鍋を使われるプロの料理人さんも多いのではないでしょうか。
これからの寒くなる季節では、ホット赤ワインもイケますよね。



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チコちゃんに叱られる! × 白金合金

2018年09月23日 | サイエンス
伝統工芸と身近な物を科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

最近、お気に入りのテレビ番組があります。
それは、NHKで放送されている「チコちゃんに叱られる!」です。
5才のチコちゃんから問いかけられる雑学クイズ番組で、私に取ってリラックスして見る番組の1つになっています。

昨日の朝の放映で、「1グラムって何?」というクイズで、産業技術総合研究所で研究されているシリコン球を用いた、重さの単位「キログラム」の基準を定める新手法が紹介されていました。
その背景には、現在使用しているパリ郊外に保管される基準重さの分銅重量が少しずつ変化し始めていることが要因だとか。。。

ちなみに、現在の基準重さの分銅に関する文献を調べてみると、
現在の分銅は、
1879年のイギリス(Johnson-Matthey合金←金属屋なら聞いたことがあるかと)で鋳造された白金90%-イリジウム10%合金が用いられているようで、その不変性、均質性、かたさ、高い弾性係数、比較的小さな膨張係数、良好な研摩仕上げなどの特性から採用されたそうです。

今回は、雑学クイズ番組「チコちゃんに叱られる!」を発端に、基準重さの分銅の材質についてのご紹介でした。

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ツールエンジニア 10月号

2018年09月17日 | 執筆
伝統工芸と身近な物を科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

隔月連載させて頂いている 大河出版樣の「ツールエンジニア 生活を支える金属 いろはにほへと」。
今月末発売の10月号では、第34回目『装飾と機能を付与 その9』と題して、表面熱処理の各論について解説しました。

お楽しみに。

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岩絵の具 × 銅 その3

2018年09月08日 | 身近な金属製品
伝統工芸と身近な物を科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

前々回ご紹介した、群青色の岩絵具に用いられる藍銅鉱です。
近所の書店で販売されていたので、思わず衝動買い!



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岩絵の具 ✖️ 銅 その2

2018年09月06日 | 身近な金属製品
伝統工芸と身近な物を科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

中国・敦煌にある仏教遺産の莫高窟という石窟について、昨日の早朝のNHKニュースで紹介されていました。
世界最大の石窟群は、4世紀頃から約1000年にわたり造営が続けられたそうで、その700を超す石窟のうち、492に色鮮やかな壁画で、その着色は岩絵の具だそうです。

一度は、行ってみたいものです。

岩絵の具×銅

2018年09月02日 | 身近な金属製品
伝統工芸と身近な物を科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。

岩絵の具には2種類があり、天然の鉱物を粉砕して作った天然岩絵の具と、人工的に作った化合物を粉砕した新岩絵の具です。
このうち、天然岩絵の具で代表的なものとして、銅鉱物の一つである藍銅鉱があります。
藍銅鉱はアズライトとも呼ばれ、化学組成はCu3(CO3)2(OH)2で、美しいブルーの色を呈しています。
そのため、藍銅鉱は群青色の岩絵具に用いられます。

写真は、新岩絵の具



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