伝統工芸と身近な物を材料科学するヨシムラ・サイエンス・ラボです。
先日ご紹介した『金属と日本人の歴史』を読んで、またその他の書籍も参考にすると、これまでの歴史上、金、銅、青銅、鉄は当然ですが、「鉛」が果たした役割も大きかったように思いました。
例えば、球形状に成形しやすくて密度が高いことからの火縄銃の弾丸、鉛を使用した銀製錬の灰吹き法、成形のしやすさからのステンドグラスの縁材料や鉛管、などが挙げられます。
「鉛」という漢字を用いた物質の名前も幾つかあります。具体的には、「亜鉛」、「黒鉛」、「蒼鉛(そうえん)」などです。
このような「鉛」という漢字が使われる理由の1つには、日本における「鉛」の果たした役割や歴史があるためではないでしょうか。
ちなみに、「蒼鉛(そうえん)」とはビスマスのことで、「蒼」は青っぽい色を示す漢字ですので、その色合いからきているのかもしれませんね。
近年、人体への影響からさまざまな分野で鉛に関する規制があり、鉛を正しく理解して取り扱う必要があります。
また、鉛フリーはんだや鉛レス快削銅合金など、鉛を使用しない鉛フリー化や代替材料の開発も進んでいます。
金属屋が活躍すべき領域がまだまだありそうですね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『トコトンやさしい金属材料の本』(日刊工業新聞)
『銅のはなし』(技報堂出版)
『身近なモノに隠された金属のヒミツ パパは金属博士!』(技報堂出版)
『ツールエンジニア 生活を支える金属 いろはにほへと』 (大河出版)
『ツールエンジニア モノづくりを支える金属元素 いろはにほへと』 (大河出版)新規
先日ご紹介した『金属と日本人の歴史』を読んで、またその他の書籍も参考にすると、これまでの歴史上、金、銅、青銅、鉄は当然ですが、「鉛」が果たした役割も大きかったように思いました。
例えば、球形状に成形しやすくて密度が高いことからの火縄銃の弾丸、鉛を使用した銀製錬の灰吹き法、成形のしやすさからのステンドグラスの縁材料や鉛管、などが挙げられます。
「鉛」という漢字を用いた物質の名前も幾つかあります。具体的には、「亜鉛」、「黒鉛」、「蒼鉛(そうえん)」などです。
このような「鉛」という漢字が使われる理由の1つには、日本における「鉛」の果たした役割や歴史があるためではないでしょうか。
ちなみに、「蒼鉛(そうえん)」とはビスマスのことで、「蒼」は青っぽい色を示す漢字ですので、その色合いからきているのかもしれませんね。
近年、人体への影響からさまざまな分野で鉛に関する規制があり、鉛を正しく理解して取り扱う必要があります。
また、鉛フリーはんだや鉛レス快削銅合金など、鉛を使用しない鉛フリー化や代替材料の開発も進んでいます。
金属屋が活躍すべき領域がまだまだありそうですね。
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『トコトンやさしい金属材料の本』(日刊工業新聞)
『銅のはなし』(技報堂出版)
『身近なモノに隠された金属のヒミツ パパは金属博士!』(技報堂出版)
『ツールエンジニア 生活を支える金属 いろはにほへと』 (大河出版)
『ツールエンジニア モノづくりを支える金属元素 いろはにほへと』 (大河出版)新規
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