鯛の目玉

昨夜は久しぶりに近所のお寿司屋さんに行きました。お酒のつまみはタコの刺身と鯛のかま。
青魚のかまは経験ありましたが鯛は初めて。夫「目玉が一番うまいぞ」
はい、ワタクシは素直に鯛氏の目玉にぷにゅ、と箸を突き刺した。そこには信じられないほどのゼリーとコロンと小さく浮かぶ目玉が。なんとも言い表せない濃厚な味わいに我を忘れ目玉持ってチューチュー吸い、また目の回りのトロトロを箸で掻き取り、さらに鯛氏の頭蓋骨に付随する全てを口に運んだ。
素晴らしき鯛ワールド。
肉好きクラブ会長のワタクシがついに魚に寝返る。
鯛です目玉です。これはアンビリーバボーです。ああこれから私はお寿司屋さんに行ってもお寿司を頼むことなく「鯛のかま、ありますか？」を繰り返していくことだろう。そしてそれぞれの鯛氏の目に焼き付いた思い出をむさぼり食い、各氏の最期を喜びと感謝で讃えるのであろう。サンキュー！
いい気分で帰宅した酔っぱらいの夫と私は、やっぱ上手いもの食べたら次は音楽よね～とギター・ピアノ・チェロ、と好き勝手に弾いては歌い、ド素人的に楽しんだ。へたくそがこんなに楽しいなんて、鯛の目玉でハイになっちゃったんでしょうか。しかも今振り返れば赤面の選曲。
「アメージンググレイス」
「翼を下さい」
「歓びのうた」
「荒城の月」
あれ、なんで夫のピアノは私のチェロより上手いんだ？？腑に落ちないけどまあいいか。