停電の夜再び

昨日の昼間。
夫はベッド上の天井に何か取り付けていた。
なんだこれ？
それは風鈴で、下には短冊のかわりにボールペンがついてる。
？？？
「また10日以内に強い地震が来るらしいから、チリンチリンで目が覚めるように。」
なるほど。備えてるのね。
‥‥‥
そしてその夜に早速の地震、また停電。
家族3人、前回同様ラジオと蝋燭と薪ストーブのそばで肩を寄せ合う。
ん、ちょっと待って、
お風呂まだはいってなかった！
湧かし直しは出来ないけど、お湯はまだ温かかった。
買ったばかりのLEDライトが湯気を幻想的に灯し、銀山温泉の気分。
残り湯でじゃばじゃば髪も洗って、すっきり。
あれ
またやっちまった‥‥
ドライヤー使えないんだっけ。

　

ストーブの前でヘッドバンギングしてる嫁。
ラジオ「津波警報・注意報は解除されました」
夫と姑「んじゃもう寝ようか」
レミ「待って待って、髪が乾くまでひとりにしないで～」

　　

なぜワタシは非常時に髪を洗うのか。

　

不謹慎な自己弁護かもしれませんが
もし万が一のことがあったら、
清潔なところからスタートしたい。

前に腸捻転で救急車で運ばれた友人が「よりによってこんなパンツはいてる時に‥‥」とひどく後悔した話に、ものすごく同情した。
いつなんどきなにがあるかわからないのだ。
油断はならない。
だから
かな。

　

天井の風鈴は鳴らなかったそうだ。
ボールペンが風鈴と一緒にくるくると宙に円を描いていたらしい。

　

そして翌朝。
いきなり8時に選挙カーでがなりたてる◯◯の名前の連呼！
まだ停電中なのになに考えてんだ～～
頭にきたがまた寝る。
今度はいきなりチャイニーズな香り。
気になったがまた寝る。
そして8時半。
テレビがボーンとついておおお電気が戻った！
夫に起こされ「麻婆豆腐作ったから食べよう」
は？
なんで停電中に麻婆豆腐、しかも朝ご飯に。
「冷蔵庫の中のひき肉ダメになっちゃうと思ってさ」
おいしかったけど
つくづく不思議な夫です。