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High up in the sky

赤司 征大|Masahiro Akashi
UCLA MBA留学記
WHITE CROSS株式会社 起業までの軌跡

些細な事かもしれないけど

2013-06-16 08:30:24 | 留学前記
今朝の名古屋は美しい初夏の空・・・夏の朝なのに、Fly me to the moon を聞きながら、ブログを書いています・・・自分の好きなアーチストとか・・・曲とか・・・新しさは好きだが、ずっと自分の中に残るものはあるなと思います。Queen の Made in Heavenとか・・・

昨日、留学に備えて、部屋の片付けをしていたのですが・・・自分にとって特に大切な物を一つ一つしまっていると・・・とにかく、ガラス製品が多い事に今更ながら気づかされます。

・・・別段、バカラとかはないのですが・・・10年以上の時間をかけて集めてきた食器とか・・・置物とか・・・そう言えば、テーブルや本棚もガラス製・・・私は、ごてごて感のない透明が大好きらしいです・・・逆にワッサリ感のある華やかさは好みません

その結果としての、透明感や清潔感が、自分の落ち着ける部屋の統一感を作ってます・・・昔、友人が”生活感がなくて全く落ち着けない部屋”と評しました・・・まっ、心地よさは人によります


次に多いのが、貝殻とか・・・珊瑚のかけらとか・・・石とか・・・一つ一つに、思い出が有ります。大学時代に、仙台の海岸でひろった貝殻には・・・その海岸自体が3.11で変わってしまった今、貝殻以上の”大切”を感じます。似た愛着を感じるのは、人からの貰い物・・・大学の部活の後輩達が卒業記念でプレゼントしてくれたclockとか・・・家庭教師先の教え子達が、卒業祝いでくれたマグカップとか・・・・凄く大切です。


後は、学生時代から溜め込んできた大量の本の中から、特に私に影響を与えた本数冊を残し、残り百数十冊は、先日Book Offにもちこまれました。


私を深く知る人によると、感性とか審美感が女性的とのこと・・・まっ、それも”女性的”という言葉が持つ一般的なイメージを元にした相対論といったところか・・・本人は、いたってノーマルな30代前半の自由すぎる独身男性です。


留学先には、あえてほとんど何も持って行かない事にしている。愛着も含め、あえてこれまでの自分から距離を置く・・・Get out my comfort zoneというMBAで良く言われる言葉をそのまま楽しんでいます。
 
私費留学の上、Investment Bank や 戦コン への転職狙いでの留学ではないので取り組み自体に就職活動も含め枠が無く、全てが自分次第となってしまいます・・・人生も最も aggressive で challenging になるであろう時間を過ごすにあたり、出来る限りを削ぎ落として行く・・・そのほうが、自分らしくて良いです。


持ち物については些細な事かもしれないけど・・・私は代なり小なり、自分自身の手で一つ一つ退路を断って次に進んでいく性質を持っています。


その後、UCLAからは特に何の連絡もありません。3rdでのwaitlist後、アップデートはかけているのですが・・・Admissionからの返事によっては、緊急でLAに飛ぼうと思っている分、返信のなさも含め曖昧さが続く現状に、自己決断に基づく行動が必要なのかもしれません。


今日も、素敵な一日になりそう・・・一つ一つ、出来る事をしていきます。





価値観の変化

2013-06-08 21:23:59 | 留学前記
20代半ば位まで、凄く身につけるものや髪型に対して意識をしていました。正直、自意識過剰だった・・・と言えましたが、まっ、後になるとその時の自分なりに必死の価値観があったわけですから・・・それはそれで良い思い出です。

ところが・・・働き始めて、自分で稼ぎ始めてから・・・がらっと意識が変わって今は、医療従事者としての清潔感と、マネージャーとしての正統感があれば、必要最低限で十分と感じています。

項目別価値観の変化。
① 髪型
: 高校の頃、鏡の前で30分も髪を整えていた事が信じられません。今は、朝30秒でフォームが有れば整えられて清潔に見える黒髪短髪が楽で良い。できれば形状記憶の髪型があれば良いのだが・・・所謂、パーマはてんで似合いません。かつて、神戸に住んでいた頃に、方向性を間違ってパーマをかけ、サザエボンの様になったトラウマもあります。坊主でも良いのだが・・・それもそれで高3の時に坊主にした際、友人曰く私の純和風な顔立ちが原因で”横顔が正岡子規”とのこと・・・で、とりあえず控えています。+αで、頭の形が凄く良いため、姉貴には”チュッパチョップス”というあだ名をつけられた・・・飴じゃん。

② 服
: 現在ファッションセンスは無い・・・というより、そこに価値を見いだしていません。昔はそれなりにお金も賭けていたしセンスもあった気がしますが社会人になって自分で稼ぎ始めて以降、この布切れが○万円?・・・無理っ・・・となってしまい、ここ最近服をまともに買った記憶がありません・・・社会人になって以降、仕事と勉強しかしてこなかった為、マンションからの徒歩県内のユニクロと青山で事足りてしまっています。
 それに加えて、凄まじく物持ちが良く、中学生時代に買ったTシャツで、未だに着ている物すらあります・・・それも、それほど古く見えません。従って、余計にそこにお金を使う必要がどんどん無くなっています。
 ただ・・・MBA帰国後に、ある程度収入を得られたら、ファッションセンスを磨きたい願望はあります・・・少なくとも、留学直後はぺんぺん草も生えない位に貧乏になっている予定ですので・・・当分先の話でしょう。

③ 革靴&小物
: これまた物持ちが良いです。気に入った物を長く使う傾向にあります・・・が実はブランド好き・・・だが特に買う気も機会もありません。
 革靴は、何度も職人さんにソールや内ばりを貼り直してもらいながらはき続けています。今の名古屋の家の近くに、本物の靴職人の工房を見つけて以降、ずっとそこでお世話になっています。職人暦50年の頑固職人の店・・・という小さな看板が掲げられている1畳程度の店舗兼工房なのですが・・・そこの職人さんが素敵です。無口でマッチョな頑固職人が出てくる・・・と思いきや、テルマエロマエの平たい顔族コンテストで上位入賞を果たすに違いない、どえらい気さくでかわいらしいじっちゃんがちょこっと座っておられます。ハスキーがかったハイトーンボイスで「うちは値段は高いけど、品質は最高だから・・・」が口癖です・・・いや・・・貴方の仕事の質でこの値段は易いでしょう・・・。
 おかげさまで、社会人になって最初に買った2足の革靴が、未だに新品っぽい雰囲気ではけています。元々1足2万円程度の革靴だが、5000円程度で、新品同様になってかえってきます。デザインを気に入って買ったものですし、足になじんだ革靴なので、凄くお得感があります。
 という事で、ここにもお金が全然かかりません。 
 
④ 車
: 壊れかけの2万7千円で買った軽自動車を、自分で修理しながら乗る事5年・・・。これについては、表向き留学資金を稼ぐ目的で・・・と言う事にしていますが、留学を決意する前に購入した車だけに、それはあくまで後付けの言い訳です。要するに、私という人間は、それならそれで良いという価値観を持っているらしいです。その割に好きな車は、アストンマーチンだったりするからよくわかりません。ちなみに、大学時代バイクが趣味でしたが、手先が命の医療専門職故におりました・・・たまに、旅行先でレンタルして乗る位がちょうど良いです。

⑤ 食
: 完全なる和食派・・・留学の最大の不安はここにあります。昔好きだったファストフードと脂っこい食べ物はそれほど好みません。海鮮>野菜>肉・・・野菜は毎日食べないと、どうも落ち着きません。また、間食も基本行いません。 

⑥ お酒/タバコ/ギャンブル
: お酒・・・そうね・・・あえていうなら強い酒を少量飲むのが好きですが、一生禁酒と言われても、全然OKです。タバコ・・・かつて少しかっこつけて吸っていたが・・・無理にカッコをつけていただけです。今は寧ろ嫌いです。ギャンブルには、興味無し。株は少々あつかっています・・・これについては、基本確実さと安全さを重視した中期投資で、プラス収益のみ・・・つまり、自分でロジック付けできて、予測可能な範囲でのギャンブルはOKと言えます。

⑦ 色
: 昔は、モノトーン。 現在、 黒>赤>青=白。将来の起業した際、会社のイメージカラーは”赤”と決めています。

⑧ 映画
: 今も昔も、 邦画 > 洋画。”冷静と情熱の間”と”GOEMON"が好きです。

⑨ 恋愛
: 昔、ラジカル置換反応的。 現在、仕事&勉強&出世 >>> 恋愛。とは言え、いい人がいれば、すぐに結婚したいと言い続けること・・・うん年で、結婚願望は強い・・・が全くそう見えないらしく、社内でおねぇ疑惑すらありましたが・・・ノーマルです。 

⑩ 趣味
: ・・・勉強・・・本・・・ここにはじゃぶじゃぶお金を使う・・・それと、友人達と街でコーヒーを飲みながら話しをする事。これは、私のエネルギー源です。

⑪ 運動
: 大学卒業後から、鍛えるようになったが、昨年骨折して以降、療養を理由にさぼり続けていた結果、ばっきばきに割れていた腹筋も、今はほっそりしてしまいました・・・再開するか・・・

⑫ 人間関係
: 昔は、社交的な引きこもりで、基本的に広く浅い人間関係でした。 現在・・・30年の蓄積により親友と言える人の数が凄く多いです。また、完全なる社交的な人になっており、引きこもり感はゼロです。


・・・雑くなってきたので、これくらいにしておきます。何となく分かるのは、価値があると思う事には極端に突っ込むが、それ以外に対してはいつかは・・・とは思うが中途半端になるくらいなら、全然気にしなくなるという性格です。

・・・周りからは、こだわりが強そうといわれるますが・・・実は、そうでもないということです。


っつうか、今日は、本当にどうでも良い話でした。

UCLA Anderson status update

2013-06-06 00:28:50 | 留学前記
本日、UCLAのアップデートがありました。1st/2ndラウンドに続き、3rdラウンドも waitlistでした。


AndersonのAdmissions は、何を思って受験のフルサイクルにわたり私をwaitlistに残し続けているのでしょう。今日で全てが終わり次のステップに進めると思っていたのですが・・・ここまで長期間にわたるwaitlistの前例を聞いた事が無いから、正直、戸惑いました。


とは言え、挑戦に失敗はつきものです。挫折や不本意な結果には耐えられます。それでも、挑戦しない事だけには耐えられません。


昔、歯学部の6年生だった頃、卒後修飾する研修先を探していた際に、第一希望から突然不採用通知を受けた事があります。出来る限りのプッシュし好感触だったので、不本意な結果でしたが・・・今振り返ると、そのおかげで現在の会社に出会い、Business School進学の道が開けた訳だから、その不採用通知は ”幸運の手紙” だったと言えます。理由は、後でいくらでも付けられます。


この長期にわたるwaitlistも、自分を鍛える最良の機会でしょう。私の生き方の指針に反している訳ではありません。更に言うなら、この程度の事に動じるようでは、この先、起業家としての成功はありえません。


・・・ったく、waitlisted applicantとしてのこの5ヶ月間、後1歩だけ・・・後1歩だけ・・・が続いて、いつの間にか相当な距離を歩いてきてなおも、前に進む力は有るか・・・その時々で自分の感じる限界なんて、真の限界にはほど遠いです。


今日は、Texas McCombsの壮行会で上京する予定でしたが、仕事上の都合で行けませんでした。McCombsの方々にお会いできる、貴重な機会だったぶん残念です・・・縁あって、McCombsへの進学した場合、このCommunityは感謝の念を持って大切にしよう。私をストレートで合格させてくれた唯一のBusiness School・・・向こうから見たfit感は抜群ということでしょう。


さて、もう少しがんばりますか。








人付き合い と Conflictの日々 と 結果として得たバランス

2013-06-01 11:07:53 | 留学前記
self motivatedな人間であろうとしてきたし、前へ・・・上へ・・・という向上意識を失った事はありません・・・多分、生涯失う事はなさそうです。


ただ・・・内在的な強いEnergyを持つ人は、未熟さ故にSelf controlが出来ない場合、特に人間関係において火傷します。

それは、「自分を見て」「俺を見ろ」「俺が・・・」「私こそが・・・」と言った思いが、強い自己主張や自己顕示欲、あるいは自意識過剰につながり、一般的に人から好まれないタイプの自己表現を抑えきれなくなるからかもしれません・・・(まっ、誰しもが ”主張したい自分” は持っていますので、程度の問題ですが。)

それ故に、集団になじむ事ができず・・・自分ではなく他に理由を求め「周囲は本当私を理解していない・・・」という青臭い所に行き着き・・・そして、人間関係の火傷スパイラルに陥ってしまいます。

にっちもさっちも行かなくなり改善意識が芽生えた時から、自己表現をControlする事が自分の持つ強いEnergyを押さえ込む事になりそうで・・・自分の強みを失いそうで・・・根拠がないけど確信がある自分への強い自信、それと、火傷により促される反省による自己嫌悪の繰り返し・・・なんとも青臭い日々を送ることになります。

幾人かのKeyになる人達との交流(Supporter/Oppornent問わず・・・というか、その線引き自体、後から見るとはそれほど意味を持たないものなのですが)・・・Keyとなる名著・・・Keyとなる経験からの学習etcが、少しずつ自分を変えて行く機会になります。


内在的な強いエネルギーを持つ人が、周囲とのバランスをとるためのSelf controlの仕方を学ぶ場として、学校という疑似社会の仕組みは、リスクフリーで火傷(・・・人によっては、最高の薬)を負えるのだから良いです・・・まっ、当事者達にしてみれば、大真面目に真剣な日々だからこそ・・・そんな悠長な事言ってられないでしょうけど・・・学生時代までは大いに結構と思います.


ある程度のバランスを身につけた後で、社会に出て自分のフォールドさえ誤らなければ(・・・これがまた運もあるので難しいが・・・)、Energyが強い人の目標に対する真剣さやその爆発力が活かされる場/機会が得られるかもです・・・Dream Incubator の 堀紘一氏 の 「会社が放り出したい人・1億積んでもほしい人」 を読む限り、典型的な日本の大企業ではそうでないのかもしれませんが・・・私自身、ベンチャー気質にあふれた大規模歯科医療法人しか経験していませんので・・・今の会社最高です・・・辞めますけど。



ここ最近何人か、眩しい学生さんや卒後間もない社会人さん達にお会いする機会がありました・・・人間関係に悩むSelf motivatedは人は・・・・・・特に学生さんには・・・火傷してもいいから・・・いろいろ経験することをおすすめします・・・自己表現からとげを一つ一つ落として行くどえらい作業になりますが。




私達と同世代から・・・といっても私は既にover 30ですが・・・日本の首相/政治家/日本を支える真の上級官僚/大企業のCEOを始めとする首脳陣/日本を代表する起業家達は出ます。

既に、比較的若くしてピークを迎えるSport界では、既に同世代から多くのスタープレーヤーは出てますよね・・・輝いて見えて憧れるよね・・・どんだけ努力しても私にはSport界において花を開かせる事は無理です・・・じゃあ、同じように、20年後/30年後に、同世代のトップランナー達を見て・・・うらやましく思いたいか?・・・眩しさに自分との違いを感じていたいか?・・・それとも・・・とか、数年前に思いました・・・それもまた持論とすべき考えではないように最近感じてます。 



「先生って人付き合い得意ですよね・・・」 ??? この前、会社の後輩に言われた一言・・・正直、自分では自分に対してそのイメージを持っていませんでした。

なるほど・・・日々、conflictを感じて考え込んでいた大学時代が・・・その後の社会になってからの楽しい日々が・・・ちょいちょい実を結んだかね。・・・ってことは、過去を卑下し続ける必要性はもうないようだ・・・という事で、経緯まとめたのが今回のトピックです。


そうね・・・今は、人と会うのも、集団も好きです・・・意識面では変化無いですしね。



ふむ・・・私の人生における”先生”の一人(社会的には、大成功されているトップランナーのお一人です)・・・「自分が人生の成功者かどうかは分からないが、満足しているよ」っと仰っていました。


ふむ・・・30年後に同じ事いえるよう努力を続けなければ・・・



さて、渡米に備えて、city bankの口座でも開きに行きますか・・・今日も楽しい一日です。






Business Schoolを目指したきっかけ

2013-05-30 23:39:57 | 留学前記
変わった生き方なのかな・・・とも思います。

・・・歯科医師&中小企業診断士として、両方のライセンスを活かしたCareerを歩み、そして、今度は留学しBusiness Schoolに行きます。

とはいえ、自分自身にとっては自然なきっかけがあり、その場その場で目の前にある選択肢を選び続けてきた結果の、ごくごく自然なCareer Pathです。

“People cannot connect the dots looking forward; you can connect them looking backwards. So people have to trust that the dots will somehow connect in their future.”

Steve Jobsの言葉は正しいと思います。自分自身の過去を振り返ると・・・現在の布石になるdotsは確かにありました。


MBAの存在を知ったのは、小学校の頃・・・今でも不思議なくらい鮮明に覚えています。

ある日・・・確か夏の夜でした・・・実家の居間にあった何かの雑誌で、Harvard Business School という学校がアメリカにあり、何やら経営者という資本主義のスーパースターを(当時は深くは理解できなかったが)輩出する所らしいと知りました。

・・・かっこいいな・・・よくわからんが、とりあえず大人になったらいきたいな・・・と言う認識をした鮮明な記憶があります。当時の自分にとってはあどけない憧れ・・・今から振り返ると、私が明確にBusiness Schoolを認識した最初の時です。



そして、それ以降、幼少期から24歳くらいまで、宇宙飛行士になりたいな(後に視力低下で無理な感じに)・・・医者になろっかな(後に医学部から家業の歯学部に志望が変更される)・・・ミュージシャンもいいな(これについてはあっさりと才能の限界を知る)・・・バイクレーサーはどうだろう(直ぐに、レースよりバイク旅のほうに魅力を感じて、大学2年の夏に日本一周の旅に出てしまう)・・・とか、あれやこれや興味を示しながら、自分を模索してきました。


そして、東北大学の歯学部の3年生の時、バイカー仲間だった仲の良い先輩と牡鹿半島までツーリングをしていた際に、その先輩から、和製MBAとも呼ばれる中小企業診断士の存在や、HBSとStanford GSBの違いなどを聞かせて頂き・・・それが、MBAを人生で2度目に認識した時です。奇しくも、ITバブルで堀江社長やサイバーの藤田社長、楽天の三木谷社長がメディアに出始めていた時期でもあり、経営者という仕事をカッコいいと認識するには十分な要素がそろっていました。

当時の私は、ビジネスという言葉には興味有れど、何から手をつければ良いか分からない。また、当時歯科医療のマーケットや市場メカニズムについて(悲しいかな、大学で教えられる歯科治療について十人並みの興味だった)興味を持ってそっち関連の本ばかり読んでいた私は、自身の社会人経験がなさや、ビジネスのベースとなる知識が無い事による限界を感じていました。

という訳で、ビジネスコンサルタント・・・という、カッコいい響きにあっさりやられ、塾講師やら結婚式場やらでバイトしてお金を貯め、大学4年生の秋から5年生の冬にかけてダブルスクールをして、なんだかんだで中小企業診断士を取得しました。

ここにおいて、東北大学歯学部のどえらいくらいの放任主義は、私にはいい意味で作用しました・・・結構、同じ感想を持つAlumniは多いのではないかと思います・・・輩出する人材の多様性では、日本の歯科大学ではぶっちぎりトップなのでは?・・・と思います。



その後、大学5年から6年にかけてこの資格を活かせる卒後の就職先を探す為に、日本の大きな歯科医療法人をいろいろ見学して回ったのですが、ほとんどの大規模な法人の理事長先生方からはさしたる興味を示される事も無く、相手にもされませんでした・・・後に、今のCareerを通じて、幾人かの先生方とは再会し懇意にさせて頂いているので・・・後から考えると、それなりに人生のdotsを刻んでいた時期だったようです。


最後の最後に・・・確か、2007年8月3日だったと思いますが・・・医療法人スワン会の鈴木理事長と面談させていただいた。歯科界において、学生相手に成功者としての自分への質問を受け答えするだけでなく、訪問した学生に強い興味を示していろいろと質問を重ねてくる”人”を見ようとしている経営者は鈴木先生が初めてでした。何しろ開口一言が「君はなんで中小企業診断士を取得したの?」でした。

現在の歯科界において、私の所属するスワン会は名実ともに飛び抜けた経営体ですが・・・社内外多くの人が、鈴木先生は適材適所の人の布陣が非常に上手い・・・とコメントしています。幸運にも、先生の直属で仕事をさせていただいてきての感想としては、「そりゃそうでしょ。だって、歯科界においてこれほど人に興味を示して、一人一人の人を知ろうとする経営者は希有ですからね」

最初の会社において、鈴木先生の元で、経営者としての師弟関係で働かせて頂けた事は私にとって最高の幸運・・・そして、もう一人、管理方のトップにも私が尊敬する上司がいます・・・カッコいいな・・・と思える人が何人かいる場所が自分の最初の会社 で本当に良かったです。



さて、テーマであるHow did you decide to go to B-School? からは、 随分脱線したが・・・実を言うと私は、歯科医師になって1週間の段階で・・・2008年4月の事・・・”いち歯科医師として生涯治療を提供するプロフェッショナルとしての道は自分には合わないのではないか”と感じました。その時期に、ふと名古屋駅前を自転車で走りながら,歯科医師としての自分には、Business Schoolとかってのは無縁なのかな・・・とふと寂しい気持ちになった記憶もあります。

そして、その年のGWに、いずれ共同開業をする約束をしていた同じく歯科医師の親友に、「10年前に戻れたら別の道を・・・」と話した所・・・・

「10年前の話をするのではなくて、今から10年後に後悔しない生き方をしな」

という、SLUMDUNKの安西先生的な、どえらい心に残る言葉を刻まれてしまいました・・・その親友は、なぜか私の人生の起点・起点に関わりがある人であり稀に見る人格者・・・彼のようになりたいな・・・と思います。後日談で、彼も違った意味(違った強みという意味)で、私のように・・・に思っていたとのことです・・・いやいや・・・・あんたみたく人間できてる人はそうそういないし・・・キャラ違いすぎて、彼から良い影響をもらうので私は精一杯です。


その日を起点に”何か分からない何か”をかえるため、戦略コンサルを目指し、1st ティアのBCG等のコンサルへの転職を試みますが、リーマン・ショックのあおりを受け、コンサル業界は不況のまっただ中&私の純粋な実力不足により、面接止まりとなってしまう・・・所謂撃沈というやつです。

とはいえ、その時、転職対策で読んだ、BCGの元日本代表Partnerの 内田和也氏 の「仮説思考」あるいは、御立尚資氏 の「戦略能を鍛える」。いろいろ問題を解いてみたフェルミ推定などは、その後の仕事に多いに役立つものになりました。ちなみに、自分自身の体験したコンサル業界のリクルーティングの一部を、スワン会のリクルーティングに取り込んでみたりもしました。



いずれにせよ、いきづまった結果、2009年12月にMIT SloanのAlumnusであり、私のメンターである先生に相談した所、「今は、コンサル業界は門戸を閉ざしているから無理だよ・・・歯科界で腹を決めて戦うか・・・あるいは、最低でもTop30のMBAに行き、人生の軸足をかえるか・・・だね」というアドバイスを頂きました。

幼い頃の憧れだった Business School がにわかに現実の目標になり、誰ばし目指せる世界ではない以上とりあえずは行ける環境づくりから。という事で、スワン会の鈴木先生に、「MBAに行きたいから、マネジメントにタッチする形で受かるまで働かせて下さい。全力で奉公させていただきます」とお願いした所、信じられないほどあっさりチャンスを頂け・・・さらにポジションまで与えてくださった・・・本当に先生には頭が上がらない・・・先生とスワン会という会社に出会っていなければ、私の人生は随分違ったものになっていたと思います。

この5年で、自分がスワン会でしてきた仕事で恩の一部でも返せていれば良いのですだが・・・まだまだですね。


その後今に至るまで、歯科界に身を置いた訳だが・・・これは最高に正しい選択肢でした。スワン会は私にとって最高の環境でした。上司・同僚・友人に恵まれ、人への感謝にあふれるCareerを積む事ができました。

社内外の私にとっての”先生達”(診断士としてのcommunityを通じて知り合った先生方が多い)のおかげで中小企業診断士としても、良い仕事や実績を残す事ができました。



そして今、なんだかんだで、いろいろ犠牲にした結果、Business Schoolに手が届きました・・・

“People cannot connect the dots looking forward; you can connect them looking backwards. So people have to trust that the dots will somehow connect in their future.”

は真実だと思います。

”10年後に後悔しない生き方”・・・きっとできています。


とはいえ、あくまで、次のステップに足がかかったにすぎませんし、今ですら人生のdotsの一つにすぎない・・・これからの2年間の自由なはばたきが楽しみです。


・・・さて、どえらい長文になりましたが、以上がMBAにいたるまで・・・でした。読んでくださった方々、ありがとうございます。