Four Season Colors

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武豊騎手朝日杯初制覇

2021-12-19 | 雑文
日本競馬は2021年、武豊騎手が22回目
の騎乗でG1朝日杯FSを初制覇した。

継続することの大事さを教えられ、感慨深い
ものがあるが、失礼な話、このレースの制覇
は正直なところ難しいと思っていた。

開催が関西となりチャンスは大きくなっては
いたが、G1が2019年以来の制覇である
とおり全盛ではない。

オリンピックを機に引退するアスリートも多
く、プロ野球でも今年は、我らが世代のヒー
ロー松坂大輔が引退した。

大相撲でも、その歴史に永遠に残る横綱であ
る白鵬が引退した。

間違いなく超一流であったアスリートが、衰
えながらも戦い続けることを選ぶことができ
る、よい時代となっている。

そして、その結果、ただ続けるだけでなく、
最前線で結果を残すことも珍しくなくなって
きてもいる。

ファンにとっては、それはとても嬉しいこと
なのだが、年齢というバイアスがどうしても
振り払えずにもいる。

そのバイアスは、新たな世代の台頭を、そし
て今以上の新たな景色を見たいという望みが
あることも影響しているのだろう。

本当に様々なスポーツが広く普及して、それ
ぞれで新旧の世代が混ざり合う時代になった
現代。

一線級を張るベテランたちの存在は、間違い
なく競技に新たに幅を持たせているように思
える。

才能ある若手の勢いを見ると、大抵はベテラ
ンはちょっと厳しく見えるし、実際にベテラ
ンが常勝できることも稀になる。

しかし、一定の力を維持したベテランが多く
存在する競技は、若手だけの状態より確実に
面白い。

将棋でも羽生善治九段が、A級順位戦で2勝
目を上げて踏み止まっている。

確かに数は減ってしまったが、最前線で戦う
我らが世代のヒーローを、少しでも長く見て
いたい。


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