考えてみたら逆だったような気がする。
こりゃロシアは戦争を止める事ができないだろう。仮にロシアがウクライナを制圧する事ができたとしても戦争が止まった途端、兵士達への給料が払えず占領したウクライナを維持する能力すら残されていないだろうし、だったら自国民がいくら死のうがそのまま戦争が継続された方がロシアにとってはマシなのかもしれない。考えてみれば第二次世界大戦の時の日本がそんな感じだったのかもしれない。日本各地が空襲でやられて焼け野原になって原爆が落とされても戦争継続を訴える軍人が多数いた。良くも悪くも昭和天皇だから戦争が止まったのかもしれない。プーチンに果たして同じ事ができるのか?無理だろうと思う。ところでこの記事に「自民党」というタグが付けてあるのだが、これは決してミスではない。何故付けたかというと実はこの記事に実に興味深い一文を見つけた。これは日本でも同じ事が言えるのではないかと思って引用するのだが、
「戦争前、政府は外国投資を違法化し、ロシアでビジネスをする外国企業には面倒な手続きを課す一方、政府の保護なしに活動する企業には調査を始めた。その結果、プーチンの友人である政府高官や軍の将軍たちは億万長者になった。一般の市民の暮らしは逆に、過去10年、改善しなかった」(リンク先引用)
ところどころの条件を置き換えるとまさに日本の自民党政権がやった事である。外国投資は違法ではないが、「日本国内で新たな企業がビジネスをするには面倒な手続きを課す一方、政府の保護なしに活動する企業には調査を始めた。その結果、安倍晋三の友人である政府高官や御用の企業経営者は億万長者になった。一般の市民の暮らしは逆に、過去10年、改善しなかった」と書き換えると何故自民党が政権を取ってから日本が貧しくなったのか説明が付くのではなかろうか?つまり安倍晋三のやった事はプーチンと一緒であり、今の日本で起きている事も似ているわけで、もう一か所引用すると、
「もっと酷いのは、汚職の「脱中央集権化」だ。プーチン政権が最初の10年にうまくいった理由の1つは、クレムリンに権力を集中し、政府の外で動くオリガルヒ(新興財閥)のような競争相手を消し去ったからだ。ところが、ウクライナ戦争のために創設した私兵集団や志願兵部隊は、新たな「権力の拠点」を作ってしまった。それは、ほぼ確実に、再びロシアに「脱中央集権化された汚職」をはびこらせるだろう」(リンク先引用)
日本で起きているのは「犯罪の脱中央集権化」であって、ロシアと大きく違うのは暴力団対策に力を入れて、それ自体はむしろ、いい事なのだが、結果として「海外」に犯罪の拠点を作られて「脱中央集権化された犯罪」が起きているわけで、それをどう取り締まるのか?ロシアと同じく貧しくなった人間は目の前で犯罪が起きても「無関心」になる。それが新たな犯罪を作り出すのだが、その対応は自民党では無理だろう。今の権力と結びついた個人や組織とのしがらみがある政党では解決は不可能だと思う。その意味でも別の政権が出てこない限り日本の将来に光は見えない。まあそういう事は当面起きそうも無いが。