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野球のみかた

2008年を振り返る…③

2008年12月31日 | ■プロ野球
【スポーツ:プロ野球】 いよいよ2008年の大晦日となりました。本当はもっと色々なことを書きたかった今年の振り返りも、この期に及んではタイムアウトという感じで、締めくくりはやっぱりジャイアンツ・ネタということで。
 今年のGは世紀の大補強でシーズンに臨みました。スワローズを自由契約になった07年の打点王のラミレスと最多勝投手グライシンガーを獲得。さらにはやはり自由契約になったベイスターズのクルーンとも契約しました。補強ポイントとしては右の強打者、ローテーション投手と抑えということで、ここ数年のGの課題を一気に解決するのに十分な補強だったといえます。しかし、いくら高額年俸が払えなくなり放出した選手とはいえ、余りにビッグネームの加入ということで、ファンの間からも非難の声が上がりました。若手で台頭した矢野に亀井、そして飼い殺し状態のベテラン清水などのいる外野のラミレスの補強には、「相変わらずGは生え抜きを冷遇する」とブーイングの嵐でした。そんな声に対してオーナーは「競争に勝てなければ、どんな優秀な選手でもチームには不要」との強硬発言で対抗しました。そんな中で開幕一軍登録選手の中には投手には山口、越智、栂野が、そして野手には加藤、脇谷、坂本、亀井、鈴木尚、隠善らの名前がありました(矢野は開幕直前に肘を故障)。中でも19歳2年目の坂本は二塁手として先発出場を見事に果たしました。
 そして注目の開幕の神宮でのSw戦。開幕投手は高橋尚。先発復帰した上原は次カードのホームでのドラゴンズ戦に回りました。この奇策は裏目にでて開幕カードは3連敗、続くD戦も連敗して何と開幕5連敗で最下位からのスタートとなりました。今年の大きな課題の一つにオフに故障の治療した選手がどれだけ回復するかということがあげられていました。そんな一人の二岡は開幕ショートで先発したものの、新装になった神宮の毛足の長い人工芝に慣れず、2打席たっただけでリタイアして以降7月まで復帰できませんでした。以降Gは故障リタイアが相次ぎ、苦しい選手のやりくりが続きます。前半戦だけでも主なリタイアは・・・3/29二岡(右足肉離れ)、4/14李(不調再調整で二軍落ち)、4/26古城(左肋骨骨折)、4/27上原(不調再調整で二軍落ち)、5/4高橋由(腰痛)、5/23ゴンザレス(左脇腹打撲)、5/27亀井(右足首捻挫)、5/29鈴木尚(右脹脛痛)、6/25西村健(右肩疲労)。もうポロポロです。
 5月に入ってようやくチームの勝率は5割復帰かというところまで盛り返してきましたが、当時首位だった阪神との差は開く一方で、7月の時点でその差は最大13ゲームと離され、自力優勝が云々される状況にまで追い込まれました。しかしここが底で以降は奇跡の快進撃が始まります。きっかけは移籍のグライシンガーと、ようやく調子が上がってきた小笠原の活躍でした。さらには移籍のプレッシャーにもめげずにコンスタントに打ち続けていたラミレスも頑張っていました。さらに要所での若手の活躍も光りだします。二岡リタイアで本職の遊撃に戻った坂本は、開幕戦以来のスタメン出場を続けていました。また故障が癒えた鈴木尚がセンター1番に定着して、非力と思われていた打撃でも渋とさが増し、さらには加治前のプロ初打席満塁弾という離れ業をみせ、また亀井、脇谷なども随所で勝利に貢献するプレーをみせてくれました。さらに投手陣では、中継ぎの越智、山口が連投にも耐えて無難な内容で結果をだし続け、さらには敗戦処理かと思われていた東野までもがローテーションの合間を埋めていきます。
 北京五輪開催による代表チームが召集された7月末から8月半ばまで、セリーグ上位のT、D、Gは、ほぼ一進一退の展開でゲームを消化していきます。この期間の勝敗が大きく影響したとの声がありますが、この間の勝敗をみると、Gは6-6、Tは5-8、Dは6-6でした。召集前(7/30)までG-Tのゲーム差は9.5もあったのですから、Tの負け越し3が果たしてどれほど影響したといえるでしょうか。五輪組が復帰した8/25の時点でのG-Tのゲーム差は8ゲームですからね。ま、この間の8敗が8連敗だったので印象が大きいのでしょうけど…。それでも以降のゲームをTが5割で乗り切ったなら、Gはよほどの連勝が無ければ絶対に追いつけない状況だったのです。ところがそんな奇跡が起こってしまいます。
 9/11、D3連戦で連敗したGがグライシンガーの頑張りで一矢報いたところから奇跡の連勝が始まります。続くSW戦。9/12は内海の好投に打線爆発で快勝。9/13は先発のバーンサイドが打ち込まれ一進一退の展開の中で、中継ぎでようやく一軍に合流した久保がホールド、阿倍の一発で勝ち越したGは山口-クルーンと繋いで勝ちを拾います。こうして7連勝で迎えた9/19からのT戦、前日までにゲーム差を3まで縮めたGは完璧に首位を射程距離におさめていました。そしてこの3連戦、グライシンガー-安藤、内海-下柳、上原-岩田のガチンコ対決を6-4、9-1、9-5と撃破したGは同率首位に並びます。今年のGのハイライトとも言えるカードだったと思います。この時期のGは本当に強かったです。
 最大13ゲーム差あったG-Tが並んだ時点でTも踏ん張りをみせますが、9月も半ばを過ぎてゲーム間隔も変則となり、投手のやりくりで優位なGに対して、ファンの後押しがプレッシャーとなったTは遂に力尽き、10/8の最後の直接対決に敗れてGに待望のマジックが点灯!。続くYB戦に連敗したTは万事休す、Gは開幕にやられたSWを破って原GがV2を達成しました。
 ペナントレースを制したものの、昨年果たせなかった日本シリーズ出場をかけたCSに注目は集まります。連覇を目論む3位のDが勝ち上がったものの首位チーム1勝のアドバンテージが大きくGが難なく勝ち抜けて待望の日本シリーズ進出を果たします。そして遂に奪回の最終目標の日本一に向けての戦いが、パリーグ王者のライオンズとの日本シリーズとなるわけですが、Lの溌剌としたプレーが光り、シリーズは7戦までもつれるものの最後は若獅子の勢いに押され、今年も奪回ならず…今年のGの戦いは終わりました。

 こうして今年一年のGの戦いを振り返ると、とにもかくにもコンディション、この一言に尽きます。戦力は整いました。永年の課題だった若手生え抜きの成長も見られるようになりました。あとは主力のコンディションに対して、選手自身の自覚は当然として、チームがどれだけフォローできるかがポイントとなるような気がしてなりません。また、結果的に一年を棒に振った二岡の慢心行為に対して、選手会長のトレードという英断をしたフロントの姿勢にも、今までのものとは違うものを感じます。二岡のトレードで獲得したファイターズの抑えの切り札M中村以外は目立った補強も無しに2009年シーズンに臨もうとしているG。原監督などのWBC参加によるチーム離脱が懸念されるところではありますが、監督自身が一回り成長してくれることを期待すれば、来年のGのゲームは今年以上に楽しみになります。
 とにもかくにも今年一年、十分に楽しませてもらったGには感謝感謝です。このオフは十分に休養をとり、その後は選手もベンチもフロントも各自レベルアップに精進してもらいたいものです。来年も今年以上に応援させてもらいますよ。頑張れジャイアンツ!。



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