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NHK「燕は戻ってこない」 (4/30~7/2放送)

2024年09月09日 | レビュー
全く記事を書いていないと思っていたら 6月30日付で下書き保存していました。書きながら、あまりに重い内容なので、UPするのを躊躇っているうちに、忘れていたようです。
「今、書く」的に 文章を見直しつつ まとめてみます。



NHKドラマ 「燕は戻ってこない」 の概要です。放送は 4月30日~7月2日でした。各回ごとの簡単なストーリーは リンクの最下段 【その他のエピソード】をクリックすると読めます。

桐野夏生さんの ドラマに先駆けてのインタビューを たまたまTVで見て 興味を持ちました。
代理母出産を扱う…と聞いて、外国の女性が代理母になるのかと思っていたら、日本の貧しい、若い女性が代理母役でした。
現在の日本では 代理出産に関する法整備が整っていないとの事ですが…、調べてみると 今や 実際に日本人女性が経済的困窮の解決のために、代理出産を引き受ける側に立っている例があると知り ショックを受けました。(ドラマは 日本人同士の契約だけれど)
そういえば、海外に売春目的で渡航する方もいると 最近耳にします。アメリカでは日本人女性の不法就労を疑い 入国が難しい事もあるとか。。。

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代理出産を問い直す会<日本の現状と背景>では 2016年時点として

『さらに近年では、法律不在の日本が、代理母の供給地として注目されはじめている。2016年には日本国内で、日本人を含め経済的に困難を抱える女性たちが、中国人依頼者の代理母に従事している事実が判明した。これまで日本人は主に外国で代理出産を実施し、現地で国際的な問題を引き起こしてきたが、近年では日本が逆の立場に置かれつつある。』
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と書かれていて 本当にショックを受けました……。

近頃 若い女性が 人知れずトイレや自宅で出産し死亡させる事件が年々増加していますが、それだけでもショックなのに、更に更に 外国人向けの代理母まで引き受けているという現実…。

「燕は戻ってこない」でも 依頼する側は超エリートで超裕福な家庭の人々(夫婦&夫の母親)だが 対するビジネスとして請け負う女性は 超貧しい方なのだ。病院の事務として働いているけれど、それでもカツカツで 心がサビれて行く暮らしぶり。
(私も医療事務時代も長いので 複雑な思いを抱く。 医療事務って 確かに一般企業の一般事務よりは安いのだが、 レセプトなどの残業で少し上乗せがあるので つましく暮らせば何とかやっていけてると思っていたが 世間的には貧しい職業なのだろうか??? 私は結婚生活が超超超貧乏だったので カツカツの収入でも助かったのだが・・・)

性に関する女性の苦しみは どうやって解決していくのでしょうか?世界中で…。LGBTQと言われますが、その前に、男性と女性の間にある大きな差別、、、、を目の当たりにすると 暗い気持ちになってしまいます。(どうしても 女性は妊娠する身体だし。)
私だって 何かの止むに止まれぬ事情があったら… 売春するならいっそ身投げしたいくらいだけど(もちろん そう簡単には自死できないでしょうけど)、食べさせなければならない子供がいたら??????
――代理母だけではなく 21世紀の現代社会における女性の貧困と性問題を思うと 気持ちが追い付かなくなってしまいます……。暗い内容ですみません。



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