腎臓がんの遺伝子治療

2009-11-25 | 参考にした癌の知識
今朝の新聞に、腎臓がんについてのニュースがありました


「腎臓がんの遺伝子治療、年内にも開始 京都府立医大」


京都府立医科大学の三木恒治教授らは24日、進行した腎臓がん患者を対象に、
新たな遺伝子治療の臨床研究を年内にも始めると発表した。

がん細胞の増殖を抑える「インターフェロンベータ」という
たんぱく質を作る遺伝子をがんが転移した患部に注射する。

腫瘍(しゅよう)の縮小や生存期間の延長を目指す。

厚生労働省の認可をこのほど得た。臨床研究の期間は3年間。

腎臓がんの大半を占める腎細胞がん患者で、肺やリンパ節、
肝臓などへの転移が見つかった5人が対象。

腎臓を摘出し、一般的な治療である分子標的治療薬や免疫療法で
効果がみられなかった患者に実施する。

[2009年11月25日/日本経済新聞 朝刊]



「インターフェロンで腎がん治療研究へ…京都府医大」

京都府立医大は24日、転移した腎細胞がんの患者に
インターフェロンの遺伝子を注入する臨床研究を
年内にも始めると発表した。

三木恒治(つねはる)・同医大教授らが計画しているのは、
インターフェロンβの遺伝子を組み込んだ環状DNAを、
名古屋大が開発した人工脂質の袋に詰め、
転移したがんを探して注射する方法。

腎がんで片方の腎臓の摘出を受け、肺やリンパ節に転移があって、
標準治療が効かない40~75歳の患者5人を対象に実施。

効果が見られれば、同様の人数で最大3回繰り返す。

マウスの実験では、インターフェロンβを直接注入した場合に比べ、
がんの体積が半分程度に抑えられたという。

インターフェロンを使った腎がんの遺伝子治療の試みは世界初。

今月5日に厚生労働省の許可を受けた。

(2009年11月25日 読売新聞)



「腎臓がん転移病巣 遺伝子新薬で攻撃 臨床研究認可」

京都府立医科大学(京都市上京区)は24日、
腎臓がんの転移病巣に直接、抗がん作用をもつ遺伝子を注入する
国内初の治療法の臨床研究が厚生労働省に認可されたと発表した。

腎臓がんが転移した場合の治療は、免疫力を高める薬剤を注射する治療などが
一般的だが、がん細胞を攻撃する効率が悪かった。

新治療法は効率がアップすることが動物実験で証明されており、
同大学は「12月の臨床研究開始を目指す」としている。

認可されたのは、抗ガン作用を持つ遺伝子「インターフェロンβ(ベータ)」を
脂質で包んで液体化した薬剤を、転移病巣に直接注射する治療法。

名古屋大学と共同開発した。

動物実験では、ヒトの腎臓がん細胞を移植したマウスの一方に新開発の薬剤を、
もう一方には免疫力を高める薬剤を注射して比較。

それぞれ計6回打ち30日間後に観察すると、
新開発の薬剤を注入したマウスは腫瘍(しゅよう)体積が約50%
小さくなっていることがわかった。

対象者となるのは転移があり、他の治療法を行ったが効かなかった40~70歳。

府立医科大付属病院に最低約2カ月入院して計6回注射し、
副作用の有無や有効性を確かめる。

実用化するには最低20~30人の症例が必要で、
開発に携わった府立医科大大学院医学研究科の
三木恒治教授(泌尿器外科学)は
「5~6年以内の実用化を目指したい」としている。

問い合わせは同大学(電話075・251・5595)。

[2009年11月25日 産経関西]



「腎がん転移に遺伝子治療へ 京都府立医大」


京都府立医科大の三木恒治教授(泌尿器科)のグループは24日、
がん細胞の増殖を抑えるインターフェロン遺伝子を、
腎がんから転移したがん組織に注射する遺伝子治療の臨床試験を、
年内にも始めると発表した。

厚生労働省がこのほど試験の実施を承認した。

用いる遺伝子治療薬は、ヒトβ型インターフェロンを作る遺伝子を組み込んだ
プラスミド(環状DNA)で、名古屋大が開発し、
脳腫瘍(しゅよう)などの臨床試験に用いている。

腎がん患者へ実施するのは府医大が初めて。

転移したがんに繰り返し注射して増殖を抑える。

マウスの実験ではがん細胞の増殖が抑えられ、
副作用はほとんどないことを確認したという。

対象は、がんになった腎臓を手術で摘出したが、
肺や肝臓などに転移し、免疫療法や薬による治療効果も上がらない患者。

2年間で5人の患者に安全性を確かめる試験を行った上で、
有効性を確かめる試験を実施するか検討する。

三木教授は「注射で投与できるため、患者の負担が少ない。
安全性と有効性を確かめ、将来的に保健医療として定着させたい」と
話している。

[Kyoto Shimbun 2009年11月24日(火)]



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