突然、妻が倒れたら

2010-02-10 | 癌についての本
癌についての本ではないのですが・・・

フジテレビ「ニュースJAPAN」のアンカーを務めておられた
松本方哉氏の手記である「突然、妻が倒れたら」を読みました。

内容は、2007年の11月に46歳で重篤なくも膜下出血を発症された
松本方哉氏の奥様の闘病記録であり、そしてご家族が奮闘した日々の記録です。

一番身につまされる思いがしたのは、奥様が倒れた直後、
すぐに受け入れ先の病院が決まらず、所謂「受け入れ拒否」に遭ったという箇所です。


(以下、転載)

T医大「受け入れられない」
H病院「ベッドが開いていない」
S医大「無理だといっている」
E病院「司令センターの方に駄目だと回答している」

妻が苦しむ様子を前に、次々と返ってくる「受け入れ拒否」の連絡。
私は、救急車の中で「なぜ、どこも受け入れてくれないのですか」と叫んでいた。

(p.15 転載終わり)

六つもの病院に断られたあと、ようやく受け入れ先に決まった碑文谷病院にて
手術を受け、そして闘病生活が始まります。

つらいリハビリにも明るく頑張る奥様、そして、奥様と松本氏を
精一杯の愛情で支える、10歳の息子さんの健気さにも胸を打たれました。

そして、私が「そうそう!ほんとにそう思う!」と共感した箇所はこちら

(以下、転載)

常々思っていることだが、病院による家族への説明は、
説明する人の個性でかなり変わってくることが多い。

人間がする以上しかたがないが、それにより、家族の不安度も
かなり変わってくる。

オブラートに包まれたような腑に落ちない感じを味わうこともあれば、
あまりにはっきりと説明されて、ショックを感じることもある。

家族は説明者の一言一言に真剣に向き合い、時には大きな衝撃を感じて
身体を丸め、あるいはじっと耐えるような気持ちを味わうことが多い。

私は情報を集めて整理して視聴者に伝えるという仕事を長年やってきたので、
この点が気になってしまう。

できるなら、医師から説明を受けたことを、さらに噛み砕いて説明してくれるような
職種の人が病院にいてくれると、もっと落ち着いて話を聞くことができ、
冷静な判断もできるような気がする。

セカンド・オピニオンなどではなくて、ファースト・オピニオンの捕捉を
してくれる存在が欲しい。

できる限り冷静に、客観的に説明することの難しさは医療の世界にもあると思った。

(p.71 転載終わり)

昨年を思い返せば、夫が腎細胞癌の告知をされたときも、
何とか平静を装いつつも、気ばかり焦って、空回り・・・。

その後、詳しい情報を得ようと「がん相談室」に行くも、
腎細胞癌について詳しいスタッフはおらず・・・

手術後も、担当の看護師さんはくるくる変わるし、
医師も大変お忙しそうで「ゆっくり話を聞いてもらう」なんて、無理!


セカンド・オピニオンではなく、同じ病院で「ファースト・オピニオンの
捕捉をしてくれる存在」・・・本当に、あればいいのに!!

切に願います

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退社時間メモ

PM 20:00 退社→飲み会

AM 24:20 帰宅

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体調メモ

お薬が効いたのか、肩こりも緩和してきたよう

リアルプロでマッサージをして、AM 2:00就寝

週刊東洋経済・ここまで治る!先端医療(1/23号)

2010-02-04 | 癌についての本
先月から夫が購入したまま、手付かずの状態になっていた
雑誌「週刊東洋経済ここまで治る!先端医療(1/23号)」を読みました。

腎細胞癌についての詳しい記述はなかったのですが、
「粒子線治療」が「腎がん」に効く、という記述がありましたので
粒子線治療の項目だけはしっかりと読みました

以下、気になった記述のメモ

粒子線治療が効果的とされるがんの種類は、基本的には局所限定のがんが中心だが
 胃や大腸などの消化器系のがんには不向きとされている。

腎がんの治療方法(照射回数/期間など)
   陽子線(仰臥位で20回/4.0週間)
   炭素線(仰臥位で16回/3.2週間)

日本で唯一、陽子線・炭素線双方の治療設備を備えているのは
 兵庫県立粒子線医療センター(たつの市)。

粒子線治療の最大のネックは患者費用の負担の大きさ。
 現在、粒子線治療に健康保険は使えず、「先進医療制度」の枠組みで
 認められるのみ。入院や検査の費用には健康保険が効くが、
 照射そのものの技術料は自己負担。同センターの場合、
 入院費などを含め約300万円かかると患者に説明している。

粒子線に続く次世代の放射線治療と注目されているのが
 「ホウ素中性子捕捉療法」(BNCT)。
 BNCTはがん細胞のみをピンポイントで破壊できる。

陽子線治療のできる医療機関

★南東北がん陽子線治療センター(福島県郡山市)
★筑波大学陽子線医学利用センター(茨城県つくば市)
★国立がんセンター東病院(千葉県柏市)
★静岡県立静岡がんセンター(静岡県長泉町)
★兵庫県立粒子線医療センター(兵庫県たつの市)
☆若狭湾エネルギー研究センター(福井県敦賀市)
☆福井県陽子線がん治療センター(福井県福井市、2011年3月開始予定)
☆がん粒子線治療研究センター(鹿児島県指宿市、2011年4月開始予定)
△名古屋市陽子線がん治療施設(名古屋市、建設計画再開)

炭素線治療のできる医療機関

★放射線医学総合研究所(千葉市)
★兵庫県立粒子線医療センター(兵庫県たつの市)
△群馬大学重粒子線医学研究センター(群馬県前橋市、2010年3月開始予定)

注)★は「先進医療」認定、☆は臨床研究、△は12年までに計画中の主な施設。
(出所)大西正夫「放射線治療」(中央公論社、2009年)等を基に編集部作成。

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その他の内容は以下の通り。
かなり読み応えがあります!

P.40 《図解》 「治らない病気」に先端医療の期待高まる
《PARTI│がん》
治療法の選択肢が拡大
P.42 【(1) 標準治療と先端医療】 手術、放射線、化学療法…標準治療も成績改善進む
P.44 【(2) 粒子線治療】 従来型の放射線より効果大、課題は高額治療費と建設費
P.47 【(3) ロボット手術】 出血少なく早期の社会復帰も可能
P.49 COLUMN| ピロリ菌感染者が激減、胃がん検診にエックス線は不要?
P.50 【(4) 新規がん治療薬】 激化の一途をたどる分子標的薬の開発競争
P.53 COLUMN| DDS(ドラッグデリバリーシステム) 新たな抗がん剤の可能性
P.54 【(5) がんワクチン】 新薬に向けた治験が加速、「第4の治療法」に現実味
P.57 COLUMN| 子宮頸がん予防ワクチン 検診との連携体制構築がカギ

《PARTII│心臓・脳》
最新機器で治療が変わる
P.58 【(1) 心臓・脳の病気】 原因は同じ、血管の異常がもたらす病
P.60 【(2) 心筋梗塞・狭心症】 血管の詰まりを一発解消、エキシマレーザー
P.61 COLUMN| 心臓・血管の検査 最先端の画像技術で診断の幅も広がる
P.62 【(3) 心不全】 日常生活も可能な人工心臓、心筋再生は新たな段階へ

《PARTIII│難病・検査》
難病と闘う研究現場
P.64 【(1) アルツハイマー、糖尿病…】 治らない病気の根治薬はいつ登場?
P.67 【(2) 最先端の検査】 進む病気の“見える化”、がんの早期発見に威力

《PARTIV│制度・費用》
高額な医療をどう受ける?
P.70 【(1) 先進医療制度】 保険診療との併用も可能な120の治療技術
P.73 【(2) 先進医療向け民間保険】 月100円で特約上乗せ、粒子線治療もカバー
P.76 【(3) 製薬産業の未来】 個別化医療が引き起こす破壊的イノベーション
P.80 在米の第一線研究者が寄稿| 「先端医療大国・米国」の幻想

治療できる医療機関一覧
P.46 陽子線・重粒子線治療
P.49 ダヴィンチ(ロボット)を使った手術
P.61 エキシマレーザー冠動脈形成術
P.72 主な先進医療技術


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退社時間メモ

PM 23:00 退社

AM 24:00 帰宅

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体調メモ

昨晩、降圧剤を飲むのを忘れたよう
朝食後に服用する。

肩こりがひどく、両肩にモーラステープを貼って出社

リアルプロでマッサージをして、AM 1:30就寝

泌尿器科のがんがわかる本

2009-12-15 | 癌についての本
区の図書館で借りてきた、

『前立腺・膀胱・腎臓・腎盂・尿管ほか
患者と家族のための 泌尿器科のがんがわかる本』
(三浦猛著・神奈川県立がんセンター泌尿器科部長
横浜大学医学部臨床教授、医学博士。四海書房)を読みました。

2009年の4月に発行された、新しい本です

腎細胞癌の受診、診断、治療などの情報については、
国立がんセンター・がん情報サービスが発行している
「各種がん 腎細胞がん 受診から診断、治療、経過観察への流れ」
という無料の冊子が一番役立ちましたが(病院の相談室などに置いてあります)、
「もう少しガン患者の心理に踏み込んだ、分かりやすい本がないものか?」と
あれこれ調べていたので、「やっと出会えた!」という感じのご本でした。

文章の言い回しも優しい感じで、入門書としては最適だと思います


まず、第1部は「泌尿器科のがんになったときの基礎知識」。

この中で、「がんと診断されたときに確認しておくこと」という項目があります。

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<がんと診断されたときに確認しておくこと>

◎がんの告知をどこまで希望するか。

◎相談したい人がいるか。

◎家族があなたへの直接の告知には反対でも、告知を希望するか。

◎自宅と病院は近いか。

◎気の合うかかりつけ医師はいるか。

◎いっしょに住んでいる家族はいるか。

◎家族にがんの人はいるか。

◎いま住んでいるのは自分の家か。

◎自分の年齢。

◎タバコを吸うか。

◎宗教を信じているか。

===================================================


・・・夫の場合は再検査の診断を聞かされた後(告知を受けた直後)に、
問診票のような用紙にこれらのことをいくつか質問されたり、
書いたりした覚えがありますが、告知を受けた直後だったので、
うまく考えがまとまりませんでした・・・

告知を受けるまでは「癌だなんて縁起でもない!悪いことは考えたくない!」と
思っていましたが、いまから考えれば、二人できちんと話し合っておくべきことでした。


また、泌尿器科の各がん別の「がん診断時に医師に確認しておくこと」も
今となれば「知っていれば良かった」と思われる項目でした。

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<がん診断時に医師に確認しておくこと・腎臓がん>

◎何か自覚症状はあるか(はい・いいえ)

◎CRPは上昇しているか(はい・いいえ)

◎がんの大きさはどれくらいか

◎悪性度はどのレベルか(高分化、中分化、低分化)

◎進展度はどのレベルか(腎臓内、腎臓外)

◎がんが血管の内側に進んでいるか(はい・いいえ)

◎転移があるか(はい・いいえ)

◎反対側の腎臓に異常があるか(はい・いいえ)

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いきなり「悪性腫瘍だと思われます、云々~」と言われても、
その後インターネットなどで病気のことを調べても、
「最低限、患者が知っておくべきことは何か?」という情報は
現在、とても少ないと思います。

もしこれから手術を受ける方には参考になると思いますし、
夫も「次の検査のときに確認したい」と言っていました


さらに、1部の最後には「がんに負けない患者になるための心得」も
記載されています。

これはご家族の方にも大変役に立つと思います。


第2部は「泌尿器科のがんの検査・診断・発見・治療」です。

インターネットで入手できる範囲の情報+αという内容かもしれませんが
こちらを読めば、腎臓がんの基礎知識は完璧です

難しい用語については、後ろに解説があります。


第3部は「Q&A 泌尿器科のがんのここが知りたい」です。

告知を受けたあと、頭が真っ白になり、
医師の言葉をよく覚えていなかった、
何を質問すればいいのかさえ分からなかった、と
がっかりしていた去年の自分に読んであげたい内容でした

「Q 兄弟はひとりもがんではないのに、なぜ自分だけが?」

「Q 腎臓がんで片方の腎臓を取っても大丈夫ですか?」

「Q がんの治療に医療費はどれくらいかかりますか?」

など、実用的な質問から、

「Q がんに効く民間療法や健康食品はありますか?」

「Q 先生はがんの告知をされたらどうしますか?」

という「聞いてみたいけど、聞けないよ~」という感じの質問まで
記載されており、著者のガンに対する捉え方がよくわかります。

夫は、「Q 先生はがんの告知をされたらどうしますか?」に対する
答えに共感していました。

「がんと一生つき合う覚悟をします。仕事は無理をしない範囲で
続けると思います。免疫療法、民間療法は受けません。
玉川温泉にもいきません。他人の闘病日記は読みません。自分は自分です。」

・・・この答えに共感できるなんて、夫は強いなぁ、と思いました。

私は闘病日記も読みまくるし、玉川温泉にも行きたい派です

怪しい業者に騙されないようにしなくちゃ~

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退社時間メモ

PM 21:10 (忘年会あり)

PM 22:30 帰宅

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体調メモ

少し酔っぱらって帰ってきた

足裏・頭皮マッサージをしてAM24:30就寝

がんと闘った科学者の記録

2009-12-10 | 癌についての本
区の図書館で借りてきた、
「がんと闘った科学者の記録(文藝春秋)」を読みました。

こちらの本は、物理学者である戸塚洋二さんの闘病ブログを
作家の立花隆さんが編集したものです。

戸塚洋二さんの闘病ブログは、昨年夫が「癌かもしれない」と、
インターネットで色々な癌情報を集めていたときに偶然発見し、
戸塚さんの文章にすっかり魅入られ、3日間かけて熟読したことを
つい昨日のことのように思い出します。

戸塚洋二さんの闘病ブログ「The Fourth Three-Months」

http://fewmonths.exblog.jp/


そして先月、たまたまNHKを見ていたら、
「ヒューマン ドキュメンタリー 
あと数か月の日々を~物理学者・戸塚洋二 がんを見つめる」という
番組を放送していて、ブログだけでは分からなかった
戸塚洋二さんとご家族(とくに奥様)の人となりに触れ、
あらためて涙が止まりませんでした。


ブログではバラのバタースコッチ、ピエール・ド・ロンサール、
メアリー、ナニワ・イバラ、サマー・スノウなど、
バラ好きには堪らない品種をお育てになっている
ご自宅のお庭の様子が書かれていましたが、
テレビに映るお庭の素敵なこと

すべて「妻の手作り(2008年5月11日)」と書かれていましたが
本当に奥様の愛情を感じました。


それなのに、ご本の中の立花氏との対談の中では

「昔は神岡の山の木を追っかけてたんですけど、
自宅に戻ると、妻が育てている植物しかないわけですよ。
だから、庭にある葉っぱや花を写真に撮っては
妻に文句言ってる(笑)」

な~んて仰ったりして、
「オトコってやつは~(か~わいい)」と笑ってしまいました

素敵なご夫婦だったのだろうなぁ


ご本の表紙には「死の3ヶ月前、脳腫瘍の影響か、
著者の頭に浮かんだ幻覚」のイラストが描かれていて
ちょっと怖い感じもしますが、そこが「お涙頂戴ではない」という
著者の意思の表れのような気もします。

感情を抑えて淡々と語られる文章が秀逸です

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退社時間メモ

PM 21:20 退社

PM 22:20 帰宅

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体調メモ

まだ胃に不快感があるようで、夕食後にキャベジン服用。

発熱などは無し。

リアルプロでマッサージ→AM 24:00就寝

生きる。がんと向き合う7人のストーリー

2009-10-20 | 癌についての本
区の図書館で借りてきた、
「生きる。がんと向き合う7人のストーリー(幻冬舎)」を読みました

この本は、生命保険のアフラックが作成している
「アフラック 生きるcom」というホームページの
「生きる。ストーリー」という、がんに向き合う人々の
インタビューをまとめたものです。

フィギュアスケート選手の井上怜奈さん、
鳥越俊太郎さん、猿渡瞳さん、加藤大基さん、
青島幸男さん、より子さん、小橋健太さん、
それぞれのストーリーが掲載されています。

字も大きくて、どこかホッとする美しい写真が
散りばめられているので、とても読みやすい本だと思います


私の夫は腎細胞癌なので、特に読みたかったのは
39歳で腎臓がんの腹腔鏡手術をされた
プロレスラーの小橋健太さんのストーリーです。

癌発見のきっかけはやはり健康診断だったそうなのですが、
“いま思えば”、

◎風邪が治りにくかった(治ったと思ったら翌日またおかしくなる)。
◎腰も痛かった。

とありました。これは、夫も似たような感じでしたが
仕事が忙しいと言うこともあり、当時はまさか癌とは思わず
「過労かな」と思っていました

腰痛に至っては、整形外科で「初期のヘルニア」と診断されていましたし・・・


また、腎臓のケアについても語られており、食事に関しては、
“腎臓には、高脂肪・低タンパクの食事が良い。”
と書かれていてビックリ!!

確かに、腎臓病には低タンパク質の食事療法が必須だと思うのですが
私も一応、退院するときに食事のことは主治医に尋ねたのです。

そのときの返事が

「腎臓病とは違いますから、何でも食べていいですよ」

だったのと、

先日、人間ドックを受けた際に

「中性脂肪が多い!ダイエットも続けなさい!」

と注意を受けていたこともあって、
我が家は今まで「高タンパク・低脂肪」の
食事が中心でした・・・牛乳もヨーグルトも低脂肪、
魚、野菜、豆中心の生活・・・全く逆です・・・


ただ、夫は高血圧症で降圧剤を毎日服用しているので
どう考えても「高脂肪」はよくなさそうです・・・。


タンパク質が腎臓に負担となるのなら、
ネットで「低タンパクレシピ」を探してみようかな・・・。


とりあえず、来週あたり、夫がJ大医院に行くかもしれないので
その時に食事のことを聞いてもらおうと思います


ちなみに、「生きる。がんと向き合う7人のストーリー」に
掲載されているストーリーはすべて、
アフラック生きる.com(http://www.aflac-ikiru.com/)
にて読むことが出来ます

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退社時間メモ

PM 23:20 退社

AM 24:30 帰宅

 

「ほどほど」がだいじ がんから5年

2009-06-16 | 癌についての本
区の図書館で、岸本葉子さんのエッセイ、
『「ほどほど」がだいじ がんから5年』
という本を借りました。

岸本さんのガンは大腸がんの一種で「虫垂がん」という
めずらしいがんだったそうです。

こちらの本は、岸本さんご自身の闘病体験だけではなく、
他のがん患者さんの気持ちや、体調の変化、
がんサポートや学会へ参加した体験談などが
書かれており、とても参考になりました。

特に、「支えになったひとこと」として、
「だいじょうぶ」という言葉を挙げておられたのが
印象的でした。

そして、退院からずっと続けている食事は、

◎ご飯は白米ではなく、胚芽米や分つき米
◎タンパク質は魚や豆類から(大型魚は避け、小型、天然物)
◎調味料は無添加のもの

・・・だそうです。

我が家もできるだけ魚中心のメニューに切りかえ中ですが
男性はやはり「肉が食べたい!」と言うのですよね・・・。
うちの夫だけでしょうか

あまり厳しくやっても続かないので
牛肉なら「ロース」→「フィレ」
豚肉なら「バラ肉」→「モモ赤身」
鶏肉なら「もも肉」→「ササミ」にしています。

「ほどほど」が大事・・・その言葉こそ、
がん患者をサポートする家族を支える言葉ですね

再発することなく、無事に5年を迎えることができたら
また読みたい一冊です。

「がん」になってからの食事療法

2009-02-15 | 癌についての本
区の図書館で、東北大学院医学系研究科助教授 坪野吉孝 訳
「米国対がん協会の最新ガイド 『がん』になってからの食事療法」
と言う本を借りてきました。

「最新ガイド」といっても、1997年のデータですから
今となっては古い情報なのですが、
やはり再発や転移がいつ起こるかわかりません。
できるだけ、リスクがない生活をしたいと思っています。

注目は、76頁から77頁に記載されている

「米国対がん協会専門委員会による、利益と害の評価に関する判定方法」と

178頁から179頁に記載されている

「栄養とがん予防についてのまとめ(世界がん研究基金1997年)」の表です。

この表によると、

腎がんの“リスクを低下させる可能性がある”食べ物は「野菜」、

“リスクを上昇させる可能性がある”ものは、「塩分」「牛乳と乳製品」「喫煙」

“おそらく確実にリスクを上昇させる可能性がある”ものは、「肥満」

となっています。

夫は高血圧症なので、血圧を下げるお薬も毎晩飲んでいます。
ですので、自宅で摂る食事は塩分少なめです。
・・・これは、私の努力で何とかできそう。

牛乳は、大地宅配の「低脂肪びん牛乳」を飲んでいるし(美味しい)、
チーズは塩分も高いので、なるべく摂らないようにしている。

喫煙は、生まれてこの方、一度も無し(しかし父親がヘビースモーカーだった)。

問題は、「肥満」。

これは体力が戻り次第、ゆるやかなダイエットをしなければ。
とりあえず、ウォーキングから始めようかな


腎がん以外には、「口腔」「鼻咽頭」「喉頭」「食道」「肺」「胃」
「膵臓」「胆のう」「肝」「大腸」「乳房」「卵巣」「子宮体部」
「子宮頸部」「前立腺」「甲状腺」「膀胱」などの情報が記載されていますので、
気になる方はぜひご一読下さい。

私のがん養生ごはん

2009-02-11 | 癌についての本
区の図書館で、柳原和子さんの著書
「告知されたその日からはじめる 私のがん養生ごはん」を
借りてきました。

読んでみて、かなりストイックな食生活だなーとは思いましたが
調味料やお菓子の選び方をみると
「あ、私もこれ使ってる!」とか
「私も西湖大好き~!レンコンのお菓子なら、いいのね・・・」等々、
我が家の食生活に似通った部分も多々ありました。
レシピも役立ちそうなものがたくさん掲載されています。

ただ、やはり我が家は脂肪の摂取量が多すぎね・・・と反省

とりあえず、「これはできそう!」と思ったものは、
◎上白糖はなるべく使わない(10年前から「てんさい糖」を使用中)
◎油はなるべく、オリーブオイルかごま油を使う
◎出汁は昆布と干し椎茸でとる
◎黒胡麻を食べる
◎旬の野菜を食べる

柳原さんのように、美山の野菜は取り寄せられませんが
せめて大地宅配の有機野菜をいっぱい食べよう!と思いました。