おてんこ盛な日常

母親となんちゃってオヤジの二役をこなす大黒柱な私。musumeとmusukoに囲まれた日々は、贅沢でなくとも心豊かに。

「シュー・ツォン」さいたま芸術劇場

2005年01月16日 | 音楽すること
朝から雨。今日は雪の予報じゃなかったっけ?
私としてはありがたいんだけどね。さいたま芸術劇場へ行く予定だったので、
雪だと車で行けないし、電車ではちょっと億劫な感じ。
結局夕方まで雪にならないと予報を確認し、子供達に留守番を頼み車でGO。
1ヶ月ぶり(前回は鈴木弘尚さん)なので道に不安が・・・カーナビは信用できないので自分で地図を確認しつつも途中で大変なことに気づく!!そう、お財布にお金がはいってな~い。駐車代(たぶん600円)にも足りない。ファミマでキャッシングしたのだが、手数料210円。こういうのって一番無駄を感じる。日頃の節約も一気にぶっ飛びだわ。
時間には余裕で会場に到着。中村紘子先生のお話から始まりシューツォンの登場。
ニコニコした柔道選手みたいな感じ(笑)。でっぷりした体格なのに膝から下の足は細い。
ベートーベン「熱情」から始まったのですが、顔を真っ赤にしながら(^^)のパワー溢れる演奏、でも決して叩きつけるような強引な音の出し方ではないし、弱音もきれい。なんといってもピアノの音が素晴らしく良く響いていたのです。割れるような耳障りな音は一切なく深みのある音。プログラム最後のペトルーシュカは大好きな曲。シューツォンの演奏ははじめて聴いたのですが、素晴らしかったです。アンコールは3曲で、最後はあと1曲とご本人がジェスチャーで。スクリャービンのエチュードを爆裂的演奏(なんかへんな表現)で、こっちも雷に打たれたような衝撃。最後まであの演奏をし続ける体力もお見事でした。前回の鈴木弘尚さんの音も素晴らしく感動したけど、今日はまた違う音の良さを感じました。たったひとつの音符にさえも演奏者の意志が吹き込まれるのだから、演奏者が10人いれば10の音色があって当り前で、音のつながりが曲になるのだからその表現は無限大。なんだかワケわかんなくなっちゃったぁ。聴いてる専門で、しかも「これは好き、これは苦手」と肌感覚で捕らえる私にとっては、クラシックの世界は奥が深すぎ。