アキバの老舗PCショップがまた閉店するようです;;
昨年の「PC-SUCCESS」今年に入っての「高速電脳」に続いて
マニア向け商品の取り扱いと、本当に良いものを追求する姿勢に
共感していた部分の多い「USER’S SIDE」が今月15日をもって
閉店するそうです。
詳しくは
記事に譲りますが、自作PCユーザーの一人として寂しい
気持になってしまいました。
一昨年まで小売りの現場に長年勤務していたRaQとしては、かなり深刻に
現在の小売業の直面している惨状について少なからず理解はしているし
納得もしているつもりですが、やはり残念でなりません。
知っている人も多いと思いますが、自動車工具や関連商品の大手通販会社である
「エイシン」が先週、倒産したのは記憶に新しい話です。
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バブルの終焉からコッチ、薄利多売が横行し大型店の台頭による専門店の衰退や
低価格がゆえの商品クオリティーの低下。
なんか違和感はありつつも、100円ショップの商品を手にしてしまう自分。
これも日本の技術力の結晶なのか・・・どうなのか?と、疑問に思いつつも。
本当に良いものをしっかり作って、適正価格で販売して永く使ってもらう。
これが日本の真骨頂だったのでは?
世界一になったトヨタの世界一は遠かった頃の自動車もしかり。
世界中で日本製とは知らずに使われていた頃のSONY製品もまたしかり。
(タイマーのことは言わないでw)
日本が世界に誇れる工業製品群が、最近ではただの中国(や他国)製に取って代って
それを自分も含めた日本人が普通に使っているご時世・・・。
国際競争力の名の下に国内生産が無くなって行き、世界が認めた技術力の証
『MADE IN JAPAN』も無くなってしまいつつある状況って、なんか違うなと感じる。
PCパーツショップ閉店の話のはず?って思う人にはごめんなさい。
これを書いたのは、キッカケでしかなくて、ず~っと感じてた小売業の変化をココに
きてくれた人にも感じて欲しいわけです。
その象徴ともいえるのが米国のウォルマートの話で、薄利多売路線の第一人者
にして世界最大規模の売上と市場を持つウルトラ・スーパーマーケット。
消費者は常に安く買うことを望み、それに応え続けるウォルマート。
その姿勢が小売業界全体に与えた功罪は計り知れないものがあります。
大量仕入れによるメリットを生かした、低価格販売。
これには社会全体を呑み込むビンボー人量産の仕掛けがあるのです。
(自分がビンボーなのはウォルマートのせいだっ!とは言いませんがw)
大量仕入れを盾に業者(卸問屋やメーカー)から安く仕入れる。
業者は原価を下げるためにコストダウンをする。
その為には製品コストは当然のこと、諸経費の削減も余儀なくされる。
その中には賃金カットなんかも含まれる。<ビンボー発生!
繰り返し行われる仕入価格の改定(値下げ)により業者は通常商品では
賄えなくなり「ウォルマート専用」商品を用意する。
低コスト商品は安く作られるので決して良いものではない。
そうすると壊れたりするので、また買うことになる。<ビンボー発生!
その頃には以前あった専門店はとうに無くなって(倒産・廃業)いるので
またウォルマートで買うしかないw
更にウォルマートの進出した街に目を向けてみよう。
大型店舗の進出で地域はかなり多くの雇用が発生する。
瞬間的には雇用対策の一環にもなり歓迎されるし活気や潤いもある。
・・・・しかし。
ウォルマートの低価格販売には従業員にも容赦ない!
常に安さを維持していくためには給料だってハズムわけにはいかないのだ!
実はかなーり低賃金で働かされているのが実態らしい<ビンボー発生!
そうなると低所得家庭とまではいかなくても、そんなに裕福な人は居ないわけで
地域としてもイイ客は少ないと状況に陥ってしまう。
ようは、そんなに商売が繁盛するわけではないってことになる<ビンボー発生!
こうして見ていくと、薄利多売の行くつく先は「ビンボー」なのではないか?
先に掲げた記事で「USER’S SIDE」の小林社長が言った言葉を思い出す。
「利益なき繁忙を繰り返す」
今まさに社会全体がこの状況に陥りつつあるじゃないのかな、と思う。
忙しい割には儲からない・・・。
これじゃ何のために仕事してんのか解んなくなってくる。
売って儲ける→儲けた金を使う→誰かが儲ける→儲けた金を使う→ループ
これが上手くいくようにならないと利益なき繁忙は繰り返されるんだよね、きっと;;
ちょっとまだ言いたい事はあって書き足りない気分なのですが、もう疲れてしまったw
(読んでる方が疲れるって?・・・申し訳ない;;)
言葉の足りない部分や意味不明なところは適せん脳内にて補完・変換して下さい^^;
取りとめなくダラダラと書き綴ってしまったけど最後まで読んでくれた方は是非
意見を聞かせて下さい。
ノシ