原文
http://www.nwffacim.org/default.aspx
September 19, 2009 ©NWFFACIM
“Leave, then, what seems to you to be impossible to Him Who knows it MUST be possible because it is the Will of God.”
〔だから、貴方にとって不可能に思われる事を、それが（神の意志なので）可能だと知っている者（精霊に）に任せなさい。〕
この文章に対しては注意が必要です。
“Leave, then, what seems to you to be impossible to Him Who knows . . .”
〔貴方にとって不可能に思われる事を、任せなさい。〕うんぬん。
精霊に任せっぱなしにして、毎日孤児院（分離体験）の中で暮らし続けてはいけません。
「精霊に任せなさい」とは、「新しい学習がどんなものか想像し、貴方が既に知っている事柄を元に、答えを考え出そうとするのは止しなさい」と言う意味です。
貴方が現在知っている事柄は、孤児院（分離体験）から提供されてるものだけです。 それらを使って、孤児院（分離体験）から脱出することは出来ません。
ですから、貴方は、問題に対する自分の対処（自分の反応、精霊を抜きに問題を解決しようとする事）を放棄するのです。 それらを全て放棄して、問題を精霊に任せるのです。 しかし貴方は精霊に注目し続けるのです。 この点は、いくら強調しても足りません。
“Leave, [then,] what seems to you to be impossible to Him Who knows it MUST be possible because it is the Will of God. And let Him Whose teaching is ONLY of God teach you the ONLY meaning of relationships.”
〔だから、貴方にとって不可能に思われる事を、それが（神の意志なので）可能だと知っている者（精霊に）に任せなさい。 そして、「神の教えだけを教える者」から関係の唯一の意味を学びなさい。〕
これが貴方が「努力し続けなければならない事」、「注目し続けなければならない事で」です。 そうしなければ、学習は起こりません。 変容は起こりません。 貴方の惑星で、あるいは「貴方の想像力が貴方を運んでいく何処かの場所」で、平和が現れるには変容が必要です。
沢山の人たちが月に移住したり、沢山の人達が火星に移住したりして、パイオニアとして革新的な生活を築く事も可能でしょう。 ハレルヤ。 素晴らしい。 しかし、それだけでは学習は起こっていません。
それだけでは、貴方のマインドが新しくなっておらず、変容が起こっていないのです。 貴方はまだ、自分の兄弟達に対して無防備になれる所に到達していません。
何故なら、「貴方が彼を嫌っていて、彼も貴方が嫌いで、お互いにそれ程好意を持つ事は自然に起こらない」のが現状だから。
貴方達全員が「頼りない」（Undependable）ので、疑うことが自然な状態になっています。
貴方達は全員、頼りに成らないのです。 貴方が頼りにならないのです。そして、彼らも頼りになりません。
貴方達は、その頼りなさに依存しています。貴方達の法律は、貴方達の社会規範は、自分達の頼りなさを前提に作られています。 そして、その頼りなさに自分を捧げています。 だから誰も頼りに成らないのです。
「自分達は誰も信頼に値しない」と、嘘をつき続けているのです。
“. . . let Him Whose teaching is ONLY of God teach you the ONLY meaning of relationships. For God created the only relationship which has meaning, and that is His relationship with YOU. “
〔「神の教えだけを教える者」から関係の唯一の意味を学びなさい。 何故なら、神は「意味のある」関係しか、創造しなかったからです。 意味ある関係、神が唯一創造した関係とは、神と貴方の関係です。〕
この文は、「貴方が神とだけ関係を結ぶようになる」と言っているのではありません。 貴方と神の関係が「唯一リアルな関係」に成った時、貴方の兄弟姉妹が全て幻想として消えてしまう訳ではありません。 そう解釈してしまうと、貴方は後戻りしてしまいます。 この様な解釈を選んで、「二つのステップ」をしなくなり、「聖なる瞬間」を持たなくなると、間違った学習をしてしまいます。
自分に父がいる事を知らなければ、貴方は、自分の同胞が貴方の兄弟だとは解りません。
｛自分に源がある（自分を起こしている原因がある）と実感できなければ、貴方は、自分の同胞が、同じ源から成り立っている兄弟だとは実感できません。｝
もし貴方が、（自分以外の「初めの原因」を持たない - 神を持たない）独立した存在なら、貴方は同胞を「自分の兄弟姉妹として体験する事」は出来ません。
貴方のリアルな関係とは、貴方と父の関係です。 そして「貴方と（貴方の源である）神の繋がり」が、貴方を「宇宙の全て」と繋げているのです。
“Seek ye first the kingdom of God, and His righteousness; and all these things will [shall] be
added unto you.”3
だから〔貴方はまず初めに、神の大国と神の正義を求めなさい。 そうすれば、それら全てが貴方に与えられるでしょう。〕 と言うのです。
それら全てが、自動的に与えられる（付け足される）のです。 これが学習です。 貴方が聖なる瞬間の中で、（神を自分の中に迎え入れられるに十分なだけ）自分を本当に無防備にして、神の貴方への愛を感じ、貴方が神の愛に値する事を感じた時、これが起こります。
この様に、貴方に必要な学習とは、貴方がまだ知らない事に関する学習なのです。
しかし貴方の祈りは、自分の「孤児としての境遇」（分離したエゴとしての自分）を神に認めて貰い、「そこでの問題を解決／改善して貰おう」という試みに終始しています。 貴方は、自分の今の境遇を（根本からは変えずに）少しだけ良くして貰おうと、神に頼む傾向があります。
「貴方のマインドが変容することで新しく成る」という、この大切な学習が起こるには、貴方が「奇跡的な啓示」に対して無防備でいる必要があります。
この奇跡的啓示とは、貴方を「世界と宇宙から取り除いてしまう事」ではありません。
そうではなく、この啓示は、「地球の平和や、人類への博愛を見えなくしてしまっている」貴方の「世界と宇宙」に対する知覚（認識）を取り除いてしまうのです。
啓示が（貴方の歪んだ知覚）を取り払います。しかし、これは強引に（強制として）なされる事ではありません。 例えば（喧嘩が起こらないよう）孤児院の規則を設定したり。 そうではなく、貴方が真理を理解した故に、変化が起こるのです。 貴方が真理を体験したので、変化が起こるのです。
貴方が問題に面している時、貴方の国や、貴方の会社や、貴方の結婚が、問題に面しいる時、貴方は特定の問題が解決するように願います。 貴方は神が解決してくれるように願います。
しかし、貴方が聖なる瞬間の中で、神を招き入れて神と繋がった時、貴方が受け取る答えのパッケージ（小包）の中には何が入っているでしょうか。
貴方が求めもしなかった、初めのうちは期待もしていなかった、パッケージには、「貴方が神に愛されている、そして貴方はその愛に値する、貴方は本当に愛らしい存在である」という気付き（意識）が入っています。
貴方はそれを説明することは出来ません。 それを説明したいとも思わないでしょう。
「貴方が愛に値する」その真理の理由は、貴方にとっては、もうどうでもいい事です。 貴方はそれをただ知り、それを受け入れ、それを生き、それを開放するのです。
貴方があの状況／この状況に対する解決を求めている時、貴方が原則を知っているので、貴方が「愛がどういうものか」知っているので、（それらの見解に準じた）適切な解決を求めている時。 それでも貴方は何を求めればいいか解っていません。
何でも求めなさい。
求めるものは何でも良いのです。 しかしその要求に（自分の求める解決に）縛られ続けるのは止めなさい。
祈りの内容に縛られ続けるのは（注意を集中するのは）止めなさい。 そして｛精霊との｝繋がりに注目し続けなさい。
神を「自分の中に招き入れる」為に必要な事を、なんでもしなさい。
その為に必要な事とは、貴方が（物事がどう働くべきかという）自分の概念（つまり自己主張＝自己のあり方の定義）を放棄することです。 あるいは、「神が貴方にどう答えるべきかという」概念（という自己主張）を放棄する必要があります。
この様に、今晩は学習について学んでいます。
“As the ego would limit your perception of your brothers to the body, so would the Holy Spirit release your vision and let you see the great rays shining from them, so unlimited that they reach to God.”
〔『エゴが「兄弟に対する」貴方の知覚認識を、体に限定する様に』、精霊は貴方の視覚を開放し、「兄弟から出ている（無限に広がり神にまで届いている）輝く光線」が見えるようにします。〕
「より高い給料や、誰それの素行の改善や、誰かが貴方から結んだものを返すよう」求めている時、貴方は「この様な事が起こるとは」想像していなかったでしょう。 だから小さく考えるのは止めなさい。
“As the ego would limit your perception of your brothers to the body, so would the Holy Spirit release your vision and let you see the great rays shining from them, so unlimited that they reach to God.”
〔『エゴが「兄弟に対する」貴方の知覚認識を、体に限定する様に』、精霊は貴方の視覚を開放し、「兄弟から出ている（無限に広がり神にまで届いている）輝く光線」が見えるようにします。〕
この偉大な光線に関して過去にも質問が出ていました。 そして先週輝き（effulgence）について話したとき、この話題に少し触れました。
輝きとは、中心から溢れ出てくる光の流れです。これは前に進んだり、後ろに戻ったりするものではありません。 これは光り輝く光線なのです。
先週私が話した、輝き（Effulgence）とは何のことでしょうか？ それは、愛の輝く光です。
それは、沢山の光線が、赤青紫と色分けされて存在している訳ではありません。
この光線は、愛の輝きです。 前にも言ったとおり、愛とは光なのです。
愛は照らす光であり、愛は「全てのものを形作っている」ものです。（全てのものは愛で出来ています。）
この輝きはどこから来るのでしょうか？
我々はここで、「貴方が未だ体験していな事」に関して話しています。 これは、貴方が「神よ、彼が私から盗んだものを返すようにさせて下さい。」と言っているときには、体験出来ない事です。 貴方はこれ（輝きの体験）を少しも期待してはいないかも知れません。
貴方が「真理を知りたい」と求めている時、貴方が「学びたい」と思っている時、貴方が「自分のマインドを変容させたい（新しくしたい）」と思っている時、小さい枠組みからそれを行なおうとはしないでください。 自分の卑小な期待を、そこに持ち込まないようにして下さい。
存在する全てのものは、神のマインド内にある全てのアイディアは、光で出来ています。 それらは全て愛で出来ています。
その愛が「全てのものから放出されている」輝き、「無限の全てを満たしている」輝きなのです。
その理由は、全てが愛に値し、だから全てが神に実際に愛されているからです。
愛が、神が「自身の創造に与えた」ギフトの一部です。 何故なら神の拡張（Extension）は愛に基づいている（愛によって動機付けられている）からです。 だから神の創造全ての中で「神が成っているもの」が、偉大な愛の光線によって示されるのです。 放射され続けている愛の輝きによって示されるのです。 そして、〔本当に無限で、神まで届いています〕。
｛神が創造を行い。 「神が創造したもの」の中に神がおり。つまり、神がその創造物に成っているのです。 そこでも（創造物の中でも）神が輝いています。｝
もちろん光は神まで届いています。
何故なら、貴方がこの目覚めた状態にある時、貴方の注目が神に向かっており、貴方の「神への注目」が貴方に変容の体験をもたらしたので、その時貴方の注目（意識）が神に戻されているのです。 これが意識のサークル（意識の循環）を完成させます。 この意識のサークルが、「全てのもの」が関与している、永遠の自然な（本来の）状態を表しているのです。
そして貴方も、このサークルの光をすべて見て体験することが出来ます。
覚えていてください。 偉大な光線は、一つのもの（父の愛）の輝きの光線なのです。
そして神は彼が作った全てのものを見た。それこそは彼自身であった。
“God saw everything that he made, and behold it was verily God.”4
〔神は彼が作った全てを見た。 それは確かに神そのものであった。〕
そして同じように、神の子（神の創造）も神を見て、自身をそこに見出し、それが良いもので、それ以外ではありえないと知った。 これが本当の学習です。
“It is this shift in vision which is accomplished in the holy instant. Yet it is needful for you to learn just what this shift entails, so you will become willing to make it permanent.”
〔聖なる瞬間に達成されるのは、このビジョンのシフト（見え方の変容）です。 しかし貴方は、このシフトに何が含まれているか学習する必要があります。 貴方がこれ（ビジョンのシフト）を永遠のものにしたいと願えるように。〕
これは、「貴方が、この変容を決意出来るように」という意味です。
“Given this willingness it will not leave you, for it IS permanent.”
〔この決意をすれば、これは（このビジョンは）貴方のもとから去ることがありません。 何故なら、これは（このビジョンは）永遠のものだからです。〕
解りますか。 これは貴方のもとを去ってはいないのです。 今貴方が、聖なる瞬間を体験していなかったとしても、これが貴方のもとにいない訳ではないのです。
これは、ここにいます。 ここに存在しています。 これは、貴方に「抱き入れてもらいたい」と主張し続けている、貴方の存在自身なのです。
“For once you have accepted it as the only perception you WANT,”
〔貴方がこれを「自分が欲する唯一の知覚」として受け入れたなら、〕
この部分が貴方の決意が求められているところです。
“For once you have accepted it as the only perception you WANT, it is translated into knowledge by the part which God Himself plays in the Atonement, for it is the only step in it He understands. Therefore, in this there will be no delay when you are ready for it. God is ready NOW, but YOU are not.”
〔貴方がこれを「自分が欲する唯一の知覚」として受け入れたなら、アトーンメント（贖罪）の中で神自身が務める役割によって、これ（変容された知覚）が知識に変換されます。 何故なら、このステップだけが、神に理解できるものだからです。 だから、貴方の用意が出来れば、ここで待つ必要はありません。 神は今用意が出来ています。 しかし、貴方にはまだ用意が出来ていません。〕
別に用意が出来ていなくても、貴方は罰せられはしません。 貴方の用意が出来ていなくても、それは贖えない（変えられない）訳ではありません。
これは単に、貴方が今「二つのステップ」をしていないだけです。 貴方が、まだ「貴方のマインドが変容する事」の意味を十分受け入れていないだけです。
そして、それが（変容が）意味することを貴方はいまだに解っていません。 良く解っていない事に対して、意欲的／積極的に成るのは、なかなか難しいものです。
しかし、ここで我々は、貴方がもう少し理解出来るよう、その意味をある程度解明しました。
そして、理解が最終的に求められるものではありませんが。 理解する事によって、貴方は「神に対、父に対して、精霊に対して、無防備になる意欲」を持つ事が出来るようになり、聖なる瞬間を体験する事が出来るように成ります。
貴方達全員は、今晩「このレッスンの愛に浸された」と言ってもいいでしょう。
そして貴方はこれに浸され続けます。 「怒る権利や自分で決める権利」にこだわらなければ、貴方はこれを（愛を）感じることが出来ます。
そして、万一それらの権利を執行した場合でも、それを何時でも放棄して聖なる瞬間に戻り、あるいは「今晩述べられた事」に戻って聖なる瞬間を実践出来るようになり、素晴らしい学習が出来るでしょう。 素晴らしい変容が可能です。
I love you all.
次にお会いできるのを楽しみにしています。
A Course In Miracles (reference pages)
Chapter 15 – Section – THE HOLY INSTANT AND REAL RELATIONSHIPS
1 Sparkly Book – p.368, 3rd Full Par. / JCIM – p.154, 7th Full Par. / CIMS – p. 310, Par. 82
Chapter 15 – Section – THE ONLY REAL RELATIONSHIP
First Edition – p. 299, 1st Full Par. / Second Edition – p. 321, Par. 4
2Romans 12:2
3 Matthew 6:33 – 4Genesis 1:31
「Northwest Foundation for A Course In Miracles」の行為は全て、無料で提供されています。 これは思慮深く、無条件に差し伸べられた愛によって実施されています。 ギフトとは、その様なものだからです。 貴方と同等の方が既にこのギフトを貴方に差し出したので、これらの資料が貴方に提示されています。
Raj の指示により、これらの資料が売買される事はありません。
A Course in Miracles Study Group with Raj, September 19th 2009
The Northwest Foundation for “A Course in Miracles”
Phone: 360-638-0530 Fax: 360-881-0071
Website: http://www.nwffacim.org
E-Mail: paul@nwffacim.org
http://www.nwffacim.org/default.aspx
September 19, 2009 ©NWFFACIM
“Leave, then, what seems to you to be impossible to Him Who knows it MUST be possible because it is the Will of God.”
〔だから、貴方にとって不可能に思われる事を、それが（神の意志なので）可能だと知っている者（精霊に）に任せなさい。〕
この文章に対しては注意が必要です。
“Leave, then, what seems to you to be impossible to Him Who knows . . .”
〔貴方にとって不可能に思われる事を、任せなさい。〕うんぬん。
精霊に任せっぱなしにして、毎日孤児院（分離体験）の中で暮らし続けてはいけません。
「精霊に任せなさい」とは、「新しい学習がどんなものか想像し、貴方が既に知っている事柄を元に、答えを考え出そうとするのは止しなさい」と言う意味です。
貴方が現在知っている事柄は、孤児院（分離体験）から提供されてるものだけです。 それらを使って、孤児院（分離体験）から脱出することは出来ません。
ですから、貴方は、問題に対する自分の対処（自分の反応、精霊を抜きに問題を解決しようとする事）を放棄するのです。 それらを全て放棄して、問題を精霊に任せるのです。 しかし貴方は精霊に注目し続けるのです。 この点は、いくら強調しても足りません。
“Leave, [then,] what seems to you to be impossible to Him Who knows it MUST be possible because it is the Will of God. And let Him Whose teaching is ONLY of God teach you the ONLY meaning of relationships.”
〔だから、貴方にとって不可能に思われる事を、それが（神の意志なので）可能だと知っている者（精霊に）に任せなさい。 そして、「神の教えだけを教える者」から関係の唯一の意味を学びなさい。〕
これが貴方が「努力し続けなければならない事」、「注目し続けなければならない事で」です。 そうしなければ、学習は起こりません。 変容は起こりません。 貴方の惑星で、あるいは「貴方の想像力が貴方を運んでいく何処かの場所」で、平和が現れるには変容が必要です。
沢山の人たちが月に移住したり、沢山の人達が火星に移住したりして、パイオニアとして革新的な生活を築く事も可能でしょう。 ハレルヤ。 素晴らしい。 しかし、それだけでは学習は起こっていません。
それだけでは、貴方のマインドが新しくなっておらず、変容が起こっていないのです。 貴方はまだ、自分の兄弟達に対して無防備になれる所に到達していません。
何故なら、「貴方が彼を嫌っていて、彼も貴方が嫌いで、お互いにそれ程好意を持つ事は自然に起こらない」のが現状だから。
貴方達全員が「頼りない」（Undependable）ので、疑うことが自然な状態になっています。
貴方達は全員、頼りに成らないのです。 貴方が頼りにならないのです。そして、彼らも頼りになりません。
貴方達は、その頼りなさに依存しています。貴方達の法律は、貴方達の社会規範は、自分達の頼りなさを前提に作られています。 そして、その頼りなさに自分を捧げています。 だから誰も頼りに成らないのです。
「自分達は誰も信頼に値しない」と、嘘をつき続けているのです。
“. . . let Him Whose teaching is ONLY of God teach you the ONLY meaning of relationships. For God created the only relationship which has meaning, and that is His relationship with YOU. “
〔「神の教えだけを教える者」から関係の唯一の意味を学びなさい。 何故なら、神は「意味のある」関係しか、創造しなかったからです。 意味ある関係、神が唯一創造した関係とは、神と貴方の関係です。〕
この文は、「貴方が神とだけ関係を結ぶようになる」と言っているのではありません。 貴方と神の関係が「唯一リアルな関係」に成った時、貴方の兄弟姉妹が全て幻想として消えてしまう訳ではありません。 そう解釈してしまうと、貴方は後戻りしてしまいます。 この様な解釈を選んで、「二つのステップ」をしなくなり、「聖なる瞬間」を持たなくなると、間違った学習をしてしまいます。
自分に父がいる事を知らなければ、貴方は、自分の同胞が貴方の兄弟だとは解りません。
｛自分に源がある（自分を起こしている原因がある）と実感できなければ、貴方は、自分の同胞が、同じ源から成り立っている兄弟だとは実感できません。｝
もし貴方が、（自分以外の「初めの原因」を持たない - 神を持たない）独立した存在なら、貴方は同胞を「自分の兄弟姉妹として体験する事」は出来ません。
貴方のリアルな関係とは、貴方と父の関係です。 そして「貴方と（貴方の源である）神の繋がり」が、貴方を「宇宙の全て」と繋げているのです。
“Seek ye first the kingdom of God, and His righteousness; and all these things will [shall] be
added unto you.”3
だから〔貴方はまず初めに、神の大国と神の正義を求めなさい。 そうすれば、それら全てが貴方に与えられるでしょう。〕 と言うのです。
それら全てが、自動的に与えられる（付け足される）のです。 これが学習です。 貴方が聖なる瞬間の中で、（神を自分の中に迎え入れられるに十分なだけ）自分を本当に無防備にして、神の貴方への愛を感じ、貴方が神の愛に値する事を感じた時、これが起こります。
この様に、貴方に必要な学習とは、貴方がまだ知らない事に関する学習なのです。
しかし貴方の祈りは、自分の「孤児としての境遇」（分離したエゴとしての自分）を神に認めて貰い、「そこでの問題を解決／改善して貰おう」という試みに終始しています。 貴方は、自分の今の境遇を（根本からは変えずに）少しだけ良くして貰おうと、神に頼む傾向があります。
「貴方のマインドが変容することで新しく成る」という、この大切な学習が起こるには、貴方が「奇跡的な啓示」に対して無防備でいる必要があります。
この奇跡的啓示とは、貴方を「世界と宇宙から取り除いてしまう事」ではありません。
そうではなく、この啓示は、「地球の平和や、人類への博愛を見えなくしてしまっている」貴方の「世界と宇宙」に対する知覚（認識）を取り除いてしまうのです。
啓示が（貴方の歪んだ知覚）を取り払います。しかし、これは強引に（強制として）なされる事ではありません。 例えば（喧嘩が起こらないよう）孤児院の規則を設定したり。 そうではなく、貴方が真理を理解した故に、変化が起こるのです。 貴方が真理を体験したので、変化が起こるのです。
貴方が問題に面している時、貴方の国や、貴方の会社や、貴方の結婚が、問題に面しいる時、貴方は特定の問題が解決するように願います。 貴方は神が解決してくれるように願います。
しかし、貴方が聖なる瞬間の中で、神を招き入れて神と繋がった時、貴方が受け取る答えのパッケージ（小包）の中には何が入っているでしょうか。
貴方が求めもしなかった、初めのうちは期待もしていなかった、パッケージには、「貴方が神に愛されている、そして貴方はその愛に値する、貴方は本当に愛らしい存在である」という気付き（意識）が入っています。
貴方はそれを説明することは出来ません。 それを説明したいとも思わないでしょう。
「貴方が愛に値する」その真理の理由は、貴方にとっては、もうどうでもいい事です。 貴方はそれをただ知り、それを受け入れ、それを生き、それを開放するのです。
貴方があの状況／この状況に対する解決を求めている時、貴方が原則を知っているので、貴方が「愛がどういうものか」知っているので、（それらの見解に準じた）適切な解決を求めている時。 それでも貴方は何を求めればいいか解っていません。
何でも求めなさい。
求めるものは何でも良いのです。 しかしその要求に（自分の求める解決に）縛られ続けるのは止めなさい。
祈りの内容に縛られ続けるのは（注意を集中するのは）止めなさい。 そして｛精霊との｝繋がりに注目し続けなさい。
神を「自分の中に招き入れる」為に必要な事を、なんでもしなさい。
その為に必要な事とは、貴方が（物事がどう働くべきかという）自分の概念（つまり自己主張＝自己のあり方の定義）を放棄することです。 あるいは、「神が貴方にどう答えるべきかという」概念（という自己主張）を放棄する必要があります。
この様に、今晩は学習について学んでいます。
“As the ego would limit your perception of your brothers to the body, so would the Holy Spirit release your vision and let you see the great rays shining from them, so unlimited that they reach to God.”
〔『エゴが「兄弟に対する」貴方の知覚認識を、体に限定する様に』、精霊は貴方の視覚を開放し、「兄弟から出ている（無限に広がり神にまで届いている）輝く光線」が見えるようにします。〕
「より高い給料や、誰それの素行の改善や、誰かが貴方から結んだものを返すよう」求めている時、貴方は「この様な事が起こるとは」想像していなかったでしょう。 だから小さく考えるのは止めなさい。
“As the ego would limit your perception of your brothers to the body, so would the Holy Spirit release your vision and let you see the great rays shining from them, so unlimited that they reach to God.”
〔『エゴが「兄弟に対する」貴方の知覚認識を、体に限定する様に』、精霊は貴方の視覚を開放し、「兄弟から出ている（無限に広がり神にまで届いている）輝く光線」が見えるようにします。〕
この偉大な光線に関して過去にも質問が出ていました。 そして先週輝き（effulgence）について話したとき、この話題に少し触れました。
輝きとは、中心から溢れ出てくる光の流れです。これは前に進んだり、後ろに戻ったりするものではありません。 これは光り輝く光線なのです。
先週私が話した、輝き（Effulgence）とは何のことでしょうか？ それは、愛の輝く光です。
それは、沢山の光線が、赤青紫と色分けされて存在している訳ではありません。
この光線は、愛の輝きです。 前にも言ったとおり、愛とは光なのです。
愛は照らす光であり、愛は「全てのものを形作っている」ものです。（全てのものは愛で出来ています。）
この輝きはどこから来るのでしょうか？
我々はここで、「貴方が未だ体験していな事」に関して話しています。 これは、貴方が「神よ、彼が私から盗んだものを返すようにさせて下さい。」と言っているときには、体験出来ない事です。 貴方はこれ（輝きの体験）を少しも期待してはいないかも知れません。
貴方が「真理を知りたい」と求めている時、貴方が「学びたい」と思っている時、貴方が「自分のマインドを変容させたい（新しくしたい）」と思っている時、小さい枠組みからそれを行なおうとはしないでください。 自分の卑小な期待を、そこに持ち込まないようにして下さい。
存在する全てのものは、神のマインド内にある全てのアイディアは、光で出来ています。 それらは全て愛で出来ています。
その愛が「全てのものから放出されている」輝き、「無限の全てを満たしている」輝きなのです。
その理由は、全てが愛に値し、だから全てが神に実際に愛されているからです。
愛が、神が「自身の創造に与えた」ギフトの一部です。 何故なら神の拡張（Extension）は愛に基づいている（愛によって動機付けられている）からです。 だから神の創造全ての中で「神が成っているもの」が、偉大な愛の光線によって示されるのです。 放射され続けている愛の輝きによって示されるのです。 そして、〔本当に無限で、神まで届いています〕。
｛神が創造を行い。 「神が創造したもの」の中に神がおり。つまり、神がその創造物に成っているのです。 そこでも（創造物の中でも）神が輝いています。｝
もちろん光は神まで届いています。
何故なら、貴方がこの目覚めた状態にある時、貴方の注目が神に向かっており、貴方の「神への注目」が貴方に変容の体験をもたらしたので、その時貴方の注目（意識）が神に戻されているのです。 これが意識のサークル（意識の循環）を完成させます。 この意識のサークルが、「全てのもの」が関与している、永遠の自然な（本来の）状態を表しているのです。
そして貴方も、このサークルの光をすべて見て体験することが出来ます。
覚えていてください。 偉大な光線は、一つのもの（父の愛）の輝きの光線なのです。
そして神は彼が作った全てのものを見た。それこそは彼自身であった。
“God saw everything that he made, and behold it was verily God.”4
〔神は彼が作った全てを見た。 それは確かに神そのものであった。〕
そして同じように、神の子（神の創造）も神を見て、自身をそこに見出し、それが良いもので、それ以外ではありえないと知った。 これが本当の学習です。
“It is this shift in vision which is accomplished in the holy instant. Yet it is needful for you to learn just what this shift entails, so you will become willing to make it permanent.”
〔聖なる瞬間に達成されるのは、このビジョンのシフト（見え方の変容）です。 しかし貴方は、このシフトに何が含まれているか学習する必要があります。 貴方がこれ（ビジョンのシフト）を永遠のものにしたいと願えるように。〕
これは、「貴方が、この変容を決意出来るように」という意味です。
“Given this willingness it will not leave you, for it IS permanent.”
〔この決意をすれば、これは（このビジョンは）貴方のもとから去ることがありません。 何故なら、これは（このビジョンは）永遠のものだからです。〕
解りますか。 これは貴方のもとを去ってはいないのです。 今貴方が、聖なる瞬間を体験していなかったとしても、これが貴方のもとにいない訳ではないのです。
これは、ここにいます。 ここに存在しています。 これは、貴方に「抱き入れてもらいたい」と主張し続けている、貴方の存在自身なのです。
“For once you have accepted it as the only perception you WANT,”
〔貴方がこれを「自分が欲する唯一の知覚」として受け入れたなら、〕
この部分が貴方の決意が求められているところです。
“For once you have accepted it as the only perception you WANT, it is translated into knowledge by the part which God Himself plays in the Atonement, for it is the only step in it He understands. Therefore, in this there will be no delay when you are ready for it. God is ready NOW, but YOU are not.”
〔貴方がこれを「自分が欲する唯一の知覚」として受け入れたなら、アトーンメント（贖罪）の中で神自身が務める役割によって、これ（変容された知覚）が知識に変換されます。 何故なら、このステップだけが、神に理解できるものだからです。 だから、貴方の用意が出来れば、ここで待つ必要はありません。 神は今用意が出来ています。 しかし、貴方にはまだ用意が出来ていません。〕
別に用意が出来ていなくても、貴方は罰せられはしません。 貴方の用意が出来ていなくても、それは贖えない（変えられない）訳ではありません。
これは単に、貴方が今「二つのステップ」をしていないだけです。 貴方が、まだ「貴方のマインドが変容する事」の意味を十分受け入れていないだけです。
そして、それが（変容が）意味することを貴方はいまだに解っていません。 良く解っていない事に対して、意欲的／積極的に成るのは、なかなか難しいものです。
しかし、ここで我々は、貴方がもう少し理解出来るよう、その意味をある程度解明しました。
そして、理解が最終的に求められるものではありませんが。 理解する事によって、貴方は「神に対、父に対して、精霊に対して、無防備になる意欲」を持つ事が出来るようになり、聖なる瞬間を体験する事が出来るように成ります。
貴方達全員は、今晩「このレッスンの愛に浸された」と言ってもいいでしょう。
そして貴方はこれに浸され続けます。 「怒る権利や自分で決める権利」にこだわらなければ、貴方はこれを（愛を）感じることが出来ます。
そして、万一それらの権利を執行した場合でも、それを何時でも放棄して聖なる瞬間に戻り、あるいは「今晩述べられた事」に戻って聖なる瞬間を実践出来るようになり、素晴らしい学習が出来るでしょう。 素晴らしい変容が可能です。
I love you all.
次にお会いできるのを楽しみにしています。
A Course In Miracles (reference pages)
Chapter 15 – Section – THE HOLY INSTANT AND REAL RELATIONSHIPS
1 Sparkly Book – p.368, 3rd Full Par. / JCIM – p.154, 7th Full Par. / CIMS – p. 310, Par. 82
Chapter 15 – Section – THE ONLY REAL RELATIONSHIP
First Edition – p. 299, 1st Full Par. / Second Edition – p. 321, Par. 4
2Romans 12:2
3 Matthew 6:33 – 4Genesis 1:31
「Northwest Foundation for A Course In Miracles」の行為は全て、無料で提供されています。 これは思慮深く、無条件に差し伸べられた愛によって実施されています。 ギフトとは、その様なものだからです。 貴方と同等の方が既にこのギフトを貴方に差し出したので、これらの資料が貴方に提示されています。
Raj の指示により、これらの資料が売買される事はありません。
A Course in Miracles Study Group with Raj, September 19th 2009
The Northwest Foundation for “A Course in Miracles”
Phone: 360-638-0530 Fax: 360-881-0071
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