はぐれそうな天使の備忘録

日々の覚書きですが、山口馬木也さんについて書くことが多いです。

忘れられない日 ~「哀と愛と藍と」2回目観劇~

2013-05-02 | 山口馬木也さん
    

千秋楽、観てきました。

公演が終わってネタバレしてもいいと思うので簡単にストーリーを書くと、
3年前に空港に迎えに来てくれなくてそのまま別れてしまった妻と再会する
ガンで余命が短い作家の話で、馬木也さんは作家の真役、RIKACOさんが妻の藍役。
その他にも次々と色んな人が次々登場して、前半はドタバタした感じなんだけど、
後半になると実は藍は迎えにいかなかったのではなくて、迎えに行く途中で自動車事故に遭い
亡くなってしまっていることがわかってきて、3年ぶりに再会した藍は生身の人ではなく亡霊で、
真は事故で亡くなった事はわかってはいるんだけど、
妻を愛しすぎているが故に現実を受け入れようとしない、
そんな真を心配して亡霊の藍が逢いに来たというお話でした。

ガンを患い余命いくばくもない真役の馬木也さん、咳き込むシーンが多かったけど
咳き込み方がリアル過ぎて、本当に具合が悪いんじゃないかと錯覚しそうでした。
そして後半、現実を突き付けられるシーンでの、自分にしか見えない藍を
半狂乱になって探す真を演じている馬木也さんの鬼気迫る演技は凄すぎて
怖いぐらいでした。

作家を演じている馬木也さんの表情を観ていて
なぜか頭の中に「イエス・キリスト」が浮かんできました。
浮かんだのは苦悶に満ちた表情で十字架を背負って歩く姿とか
十字架に張り付けられたイエス・キリストです。
私キリスト教信者じゃないけど。
馬木也さんの風貌がそうさせたのかなぁ。

現代劇舞台に出ている馬木也さんを生で観るのは初めてだったけど、
演技力の凄さに圧倒されました。

カーテンコールでRIKACOさんが一歩前に出て千秋楽の挨拶する時、
涙ぐんで言葉に詰まると、後ろにいた馬木也さんがさりげなく横に立って寄り添う姿が
素敵でした~

約1年、この拙いブログを続けてきましたが、今回ブログを続けていて良かったと
思える出来事が、千秋楽を観に行った事でありました。

1つは終演後に馬木也さんとお話させてもらえる事をコメント欄を通じて
教えて下さった方がいた事。
教えて下さらなければ、千秋楽も終演後にさっさと帰っていて、
馬木也さんとお話出来るなんて、またとないチャンスを逃していたと思います。
教えて下さって本当に有難うございました。
感謝、感謝です

もう1つは、以前コメントを書いて下さった方と座席が隣り合わせになって
「千秋楽は最前列の真ん中に座る」と書いたので、私の正体を分かっていて
「ブログ書かれてますよね」と声をかけて下さったことです。
こんな偶然あるんだって驚いたのと、その方、私なんか足下にも及ばない
筋金入りの馬木也さんファンで、馬木也さんに関する事を色々教えて下さったんです。
すごく嬉しかったです、有難うございました

そして…
終演後、馬木也さんとお話しさせてもらえました
演じている時とは一転して、穏やかで気さくで、すっごい優しい人でした。
あれも聞きたい、これも聞きたいと思っていたのに、いざご本人を目の前にしたら
頭の中が真っ白になって、何を言ったらいいのかわからなくなってテンパってる私に
「そんなに緊張しなくて大丈夫ですよ~」って言ってくれて…。
優しい声でそんなこと言われたらもうメロメロですよ~
ファンになった役者さんと直接話せたのは生まれて初めてて、
その初めてが馬木也さんで良かった~、って心から思いました。

2013年4月29日は忘れられない日になりました。

日々生活していると良い事ばかりじゃなくて、嫌な事や大変な事とかあるけど、
今回馬木也さんとお話しさせてもらった事で、しばらくはいろんな事に頑張れそうです
馬木也さん、有難うございました

観に行って良かった~~
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