先日投稿いたしましたが、昨晩は海外の南の島在住の友人が
日本に一時帰国、その歓迎の飲み会がございました。19:00ス
タートとのことで、女将にとってはかなり早めの時間設定。それ
ゆえ残念ながら1時間ほど遅れての参加となりました。
会場は中野にある「宮崎料理」のお店でございます。宮崎といえ
ば、東国原知事がさんざん宣伝されていた地鶏が真っ先に思い
浮かびますね。
お店に着くとあら珍しいことに、女性だけの宴席でございました。
女将以外はみんな”おかあさん”でございます。遅れる女将に気
を遣って、サラダと大きなコロッケを残しておいてくれました。それ
にメインは女将が来るまで、出すのを待ってもらったようで(優しい
なあ)、テーブルの上にガスコンロが出番を待っておりました。
しばらくすると、陶器のグラスに入った少しピンクがかった赤い液
体が運ばれてきました。すると幹事から「今日はねー、すっぽんだ
よー」との発表が。えっ、すっぽん?地鶏じゃなくて、すっぽんかよ
ー!幹事はうれしそうに「食べたら、明日はお肌ツルツルよーん」
などと申しております。他の友人たちも「えーっ、すっぽん?わー、
すごーい」ときゃーきゃー嬌声を発しております。その中で、ひとり
暗くなる女将。「ううっ、M子めー、おいらが”海のモノ系”ダメなの
忘れてるー!」と心の中で叫んでおりました。
ご想像の通り、グラスに入った液体は「すっぽんの生き血」。ただ
ママではなく、それを日本酒で割ったものでございました。これを
飲み干してから、すっぽん料理をいただくのが流儀のようでござい
ます。「はい、乾杯するよー」と幹事からご発声が。「えー、あたし
生き血はぁ…」と言いかけたら「Cちゃん(女将のこと)も飲まなきゃ
ダメよー」「大丈夫だよー」「一気に飲んじゃえー」と言われてしまい
ました。ええい、こうなったら覚悟を決めてっと。呼吸を止めて一気
に飲み干してみました。まったく、罰ゲームか、こりゃ。でも後味は
日本酒の味だけが残りました。(ほっ☆)
続いて、平皿にすっぽんのいろいろな部位がほぼ「ナマ」状態で登
場。お店の方がいろいろ説明してくださいましたが、どうしてもお箸
をつけることができませんでした。その後、すっぽんの唐揚げが出
て、いよいよ料理の〆。「すっぽん雑炊」の登場でございます。なる
ほど、ガスコンロはこのために待機してたんだー。お店の方が一人
一人によそってくださいましたので、女将もいただきました。いやー、
超うまい!そうそう”海のモノ系”がダメな女将ながら、カキもフグも
雑炊になった途端にへっちゃら、むしろ「大好き」になるのでござい
ます。淡白ながらおダシが効いていて、これは何杯でも食べられそ
うと思っていたら。やおら友人がお鍋をかき回し、見事すっぽんの甲
羅を釣り上げました。こらこら何やってんの、子どもじゃないんだから
っ!わわっ、黒い物体が一匹入ってるよ!とはいえ、もう食べちゃっ
たもんね、気にならないもんね。
ガンガン食べて、ガンガン飲んで、大笑いして楽しかったでございま
す。最後はなんと幹事のダンナさんが、車でそれぞれの家の前まで
送ってくれるという大盤振る舞い。みんな、ありがとう。また会おうねー。
それにしても、この宴席を一番盛り上げてくれたのは、みんなの胃袋
に収まってしまった”すっぽん”でございましたね。(合掌)