むかし、むかしそのむかし。それまでただの”事務OL”だった女将は、京都
という街で、メディアを製作する修行をしました。
聞いたこともない業界用語、やったこともない作業。20代の前半だったとは
いえ、この修行は本当にキツいものでありました。日々叱られ、日々悩み、
気づけば体重が7kgも落ちてしまいました。
そんな生活に疲れ果てたある日のこと。京都の花街近くをフラフラとあても
なく(一応仕事中 ^^;)歩いていた女将は「このままではいけない!」と思
い立ち、修行にひとまずの区切りをつけることを決心しました。
ところが移った会社で、この修行を否応なく活かす仕事がまわってきてしま
いました。「あの仕事はもう二度と…」と思っておりましたのに、ほとんど時
を置かず、習った用語、習った手技(?)を再び駆使しておりました。
あれから長い年月が経ちました。今の職場でもあの修行が大変役に立って
おります。おまけに修行の甲斐があったのか、この春、すばらしいパートナー
(デザイナー)と出会うことができました。
NPOのイベント用のチラシとポスター、スポンサーが付いたらちゃんとした印
刷物を作らねばなりません。とはいえ、女将のアイディア(ラフ案)なんてたか
が知れております。修行中、この分野を最も苦手としておりましたが、我がデ
ザイナーさんはそれをしっかり受け止めて、稚拙なお恥ずかしいモノを出して
もきっちり形にして提案くださるお方でございます。
あの修行中にめぐり会えていたらきっとラクだったろうなあ。クライアントに「ど
や!この案で通せ!」と胸を張れたろうなあ。
今月は11月と12月のイベントの印刷物をかなりの短期間に、それも同時に進
めてまいりました。印刷の都合で五月雨式に納品されてまいりますが、今日、
11月のイベントポスターを受け取って、つくづく「うーん、いいデキ!」と眺めて
おりました。ま、それもこれもデザイナーさんの力量のおかげなんですけどね。