9月9日(土)
生ける伝説、萩尾望都さまのSF作品原画展が神戸で。
東京、新潟に続いての展示会です。
しかも、初日の9日には森見登美彦さんとの対談までも!
「四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」などの作家さん。
湯浅監督によるアニメ化でお馴染みだったので是非に!
事前申し込みの結果、運よく当選したので行って来ました。
10時過ぎに到着して、会場の「神戸ゆかりの美術館」へ。
何だこの外観!まるでエンタープライズがめり込んだ?
凄い!格好いい!ヽ(´▽`;ノ
あちこちに原画展の掲示がされていて高まります!w
阿修羅と星(セイ)が凛々しいーヽ(´Д`;)ノ...
さっそく原画展を見せて頂きます。
今日だけ、お二人の対談もしっかりPRされていた。
入口ホールには等身大?
星と阿修羅が光り輝いてお出迎えヽ(´▽`;ノ
特に阿修羅は「燃えて」ます!w
ゆらゆらと炎の燃える様を再現するディスプレイです。
横から見ると、間接照明とかが窺えますね。
原画はもう、素晴らしいです!
Gペン?丸ペン?カブラ?
ロットリングじゃないと思う、やっぱペン系かなぁー?
とにかく線が細いのですよ!
スーッと一気に描いた線がとてつもなく綺麗!美しい!
カラー原稿も、近くで見ても破綻していない、綺麗!
やはりモー様、天才ですわヽ(´▽`;ノ
録画した漫勉、見返さないとなぁーw
百億千億のラストのページ、上と下のコマが切り貼りだ!
手直しの跡が生々しく見えて興奮しまくりw
マージナルのイラストを基に、ディスプレイがここにも。
このスペースだけ照明が落とされてて映えます。
充実した展示に満足して退出。
近くのサイゼリヤで昼食を済ませて対談の会場へ。
開場時間になって中へ入ると、これまた凝ったデザイン。
しかもミラーボール?会場全体に光の点が輝いていました。
宇宙空間をイメージしていたっぽい。
アナウンスが入り対談がスタート!
まずは、館長さんのご挨拶から。
応募総数が979名で、倍率は約2.5倍だったそうです。
続いて司会が紹介されて、いよいよ開始!
森見さんが登場!スラっと細身で爽やかな印象。
そして萩尾モー様が登場!オーラ出てます!ヽ(´▽`;ノ
先日、NHKの漫勉に登場されて制作風景なども拝見出来た。
でもやはり、リアルなお姿と声は格別ですよー!
森見さんの「ペンギン・ハイウェイ」は帯と解説がモー様。
きっかけは森見さんが依頼したそうです。
森見さんの初モー様体験は「11人いる!」で、その後は
京都で四畳半生活してる時に「トーマの心臓」などを経験。
あぁー、理想的な出会いですねw
続いてSFをテーマにしたトーク。
ここでモー様がSF好きになったきっかけが明らかに。
元々文章を読むのが好きだった。
小学生の頃に、学級文庫は偉人モノばかり。
図書館が出来て、少年少女SFモノが一気に入庫。
(少年少女世界科学冒険全集かな?)
それが凄く面白くてドハマリしたそうです。
私の場合も似た感じだったので凄く共感!
少年少女世界SF文学全集にドハマリしてましたw
更にモー様、お気に入りのSF作品を紹介してくれた。
「叛逆航路」アン・レッキー
「道を視る少年」オースン・スコット・カード
「終りなき戦い」ジョー・ホールドマン
「言語都市」「都市と都市」チャイナ・ミエヴィル
「火星人ゴーホーム」フレドリック・ブラウン
「華氏451度」レイ・ブラッドベリ
「日本沈没」小松左京
「霊長類 南へ」筒井康隆
「宇宙船ビーグル号の冒険」A・E・ヴァン・ヴォークト
「幼年期の終り」アーサー・C・クラーク
「異星の客」ロバート・A・ハインライン
「火星のプリンセス」「火星の大元帥カーター」エドガー・ライス・バローズ
「闇の左手」アーシュラ・K・ル・グィン
ガチなSF作品がズラリ、ちょっと意外でした。
まさかここまでしっかりSFを読み込んでいたとは!
名作として名高い作品、特に目立ったのはヒューゴー賞や
ネヴュラ賞を受賞した作品が多いですね。
そもそも翻訳版が出る自体、本国で評価されてるってこと。
更に、ヒューゴーやネヴュラを獲ればハクもついている。
読んで間違いのない良作ばかり。
日本だと、SF大賞や星雲賞の受賞作ってことですね。
「闇の左手」の両性具有が「11人いる!」のフロルに
影響を与えたってコメントが印象的でした。
このラインナップを受けて森見さん、
「ドラえもん」藤子・F・不二雄
「高い城の男」フィリップ・K・ディック
「ソラリス」スタニスワフ・レム
藤子・F・不二雄キタ━━━(゚∀゚)━━━!
もうね、場内大受けでしたわw
確かに身近な作品だけど、しっかりSF作品ですね。
「ペンギン・ハイウェイ」は「ソラリス」に影響を受けた。
森見さんがそう明かしてくれました。
モー様執筆の小説についても。
先日刊行された「ピアリス」「美しの神の伝え」の裏話。
『漫画にするのは時間的に無理』ってことがきっかけ。
「可愛い男の子」「イケメンが沢山」
と言いながら(ジュル~)とよだれを拭く仕草のモー様!
リラックスされたのか、冗談も交えて楽しい雰囲気に。
今回のテーマはSFなので、そっち系の話は控え目。
ファンとしては、ジュネ系のお話も聴いてみたいなーw
「ポーの一族」の続編、来年くらいに描くそうです!
「春の夢」は話題になったもんなーヽ(´▽`;ノ
今年の日本ファンタジーノベル大賞の審査員についても。
お二方と恩田陸さんで務めるそうです!
豪華な選考委員だなーヽ(´▽`;ノ
本当に充実した良い対談でした。
森見さんの方も、しっかりと萩尾作品を読み込んで臨んだ。
それが伝わって来る受け答えでしたね。
森見さんの誠実さ、真面目さはとても好感が持てました。
(作品読んだことないけどヽ(´▽`;ノ)
モー様の席。
森見さんの席。
お花も届いていました。
敬称の使い方が三者三様だったのが笑えたw
さて、アイランドセンター駅から住吉駅を経て元町駅へ。
マナカが使えたw
駐車場は一日¥500と格安だったので電車移動にしてみた。
いやぁ、六甲アイランドって便利かもーヽ(´▽`;ノ
お目当ては当然、老祥記の豚饅頭ですよー!
お土産に50個購入しましたm(__)m
取り敢えず、ちょっと一息。
帰りの高速は殆ど渋滞なくて無事に帰宅出来ました〜。