だんな@かみや の よもやま話

呉服屋の“若゛旦那”が日々の出来事や感じた事、着物のお話等を書かせて頂きます。宜しくお付き合い下さいませ。

きものを長持ちさせる保管の原則5箇条

2005-10-25 22:45:57 | 着物のお話
1、「しまいっ放し」が諸悪の根源。
  まめに点検して湿気を防ぐ

  「しまったまま」こそ、トラブルのもと。
時々箪笥を開けて空気を入れ換え、
きものを虫干ししましょう。
また、こまめにきものを見ていれば、
傷やいた傷みにも早く気づきます。


2、ウール、ゴムと一緒に保管しない。
  変色の危険あり

  ウールのきもの、ショールや腰紐、
着付け用のゴムベルトなどは絹のきものとは
別の場所に保管しましょう。
ウールは虫がつきやすいという点からも、
絹製品と一緒にしないこと。


3、防虫剤の使い方に注意。
  「きものに向くものを1種類だけ」が無難

  防虫剤は用法・用量を守って使わないと、接着事故などにつながることがあります。
  できれば着物に向くものを選び、2種類以上併用しないと、覚えておけば無難です。


4、光に当たらないようにすること。
  日陰のつもりでも油断大敵


きものを干す間は、自然・人工ともに光に注意すること。
  気をつけたつもりでも、時間が経つうちに、紫外線の影響を受けることもあります。
  干す時間は必要最小限にすることが大切です。


5、当分着ないものや夏物などは手入れに出してからしまう。

小さな汚れでも時間が経つと広がったりします。
当分着ないものや、夏物や長襦袢のように汚れやすいものは、
シーズンの終わりに専門家に手入れに出してからしまう方が安心。