話す事の難しさ

言わずと知れた、先日の柳沢厚生労働大臣の発言を受けてのこの話……。

日本の政治家はちょくちょく「失言」を繰り返しますが、
どの例を挙げても、口に出す前に常識で考えれば、その発言がどれだけ人を不快にさせるか、
どれだけ人を傷つけるかという事が分かる程度の事だと思います。

朝見てたニュースの中では、その大臣が説明を求められる中で
「その時思いついたから」と、理由にすらなっていない上に
反省の色が全く見えない様子を見せていましたが、
その程度の事が分からないのであれば、大臣はおろか
人の上に立つ資格は無いと思います。

そういう自分も、今でこそ普通に話が出来るようになりましたが、
小さい頃は逆に自分の発言を気にしすぎて話せない……いわゆる無口な子供でした。
その原因の中には、私の家庭がいわゆる「親子の会話」というものが全く無く
人と話す練習が全く出来なかった……というのもあるのですが、
それでもようやく自然に相手を気遣いながら話せるようになったのは
大人になってからのような気がします。

話が少し脱線してしまいましたが、
今自分が口にしている事が、（悪気が無かったにせよ）場合によっては相手の心に
一生消せない傷を作ってしまう……それだけ、言葉には大きな力が
あるという事を、今回の件で改めて考えさせられたのでした。