札幌南の端っ子

札幌南区の四季徒然

簾舞通行屋 (旧黒岩住宅)

2017-04-29 | 日記
昨日の続きになります。

簾舞地区には、昨日の本願寺街道と対になっている史跡として旧黒岩家住宅があります。

明治四年に開通した本願寺街道の宿場として翌年明治五年に建造されたのが、現在札幌市の文化財指定になっている旧黒岩家住宅です。




旧黒岩家住宅へは、230号線沿いの藤野を抜ける経路もありますが、今回は石山大橋を通り右に抜ける白川通りから向かいました。

この白川通り、札幌市の町興しの一環で通称「フルーツ街道」と呼ばしています。
季節がまだ早いので周りは閑散とした風景ですが、この一帯は果樹園を経営している農家が多く、夏ころになると出店が賑わいます。






豊平川に架かる橋を過ぎるとすぐに旧黒岩家住宅があります。



蛇足ですが、面白い現状をひとつ。
この橋ですが工事途中で、国政が当時の民主党に変わりました。



事業仕分けとかの影響で、橋の建設工事がピタリと止まってしまいました。
いつになったら、工事が再開するのと思っていましたが、民主党政権の3年半は全く変化なしでした。
橋がダメになってしまわないかなと思っていましたが、政権が変わったとたんに、間もなく工事が再開し、間もなく完成に至りました。
こんな田舎の建橋工事で政権の交代を如実に感じたのでした。

さて、旧黒岩家住宅は、本願寺街道をとおり札幌から有珠へと往来するために、宿泊所、休憩所として、当時交通の要所であった簾舞に置かれ、簾舞通行屋と呼ばれます。





元々は230号線の近くにありましたが、この国道の開通に伴い現在の白川通りに移築されています。

札幌に残る唯一の通行屋として、また最古の開拓農家の住宅で、現在は資料館として活用されています。

黒岩住宅は、宿泊所、休憩のみならず、当時の役場や学校の役割を果たしており地域の歴史を物語る貴重な建造物です。

最近は道外からも見学者が訪れるなど、札幌の郷土資料館としての評価を高めてきています。

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