森にようこそ・・・シャングリラの森

森に入って、森林浴間をしながら、下草刈りをしていると、自然と一体感が沸いてきます。うぐいすなど小鳥たちと会話が楽しいです

29歳で転職・・・サラリ-マンから自営へ

2021-01-14 14:03:56 | 思うまま



      29歳で転職・・・サラリ-マンから自営へ

  22歳の3月に、P所を退職して自営の道に進んだ。その1年前に最初の子供長女が
誕生してその半年後であった。P所での業務は、京都、札幌、東京、そして本社の京都に
戻って一年後に退職した。これまで約10年間に十数回引っ越しをしたことになっていた
のです。まあ、独身時代ですから、転勤しやすい身の上であったわけですが、それにし
て地域とのふれ合いが全く築くことが出来なかったのです。

  結婚して子供が出来て考えて見る時、このような転勤が繰り返されることになれば、
子供もさぞかし大変な境遇に置くことになるかもしれないという思いが強くなってきて
いた。それに合わせて、私のような我儘な人間はサラリ-マンに適しないのではないか、
能力、実力も学歴もないものが、定年まで勤めることが家族とも含めて果たして幸せに
なるんだろうかと思ったのです。

  そして、余り悩まずに今の商売に転職、所謂脱サラをした。その当時は京都にいた
のですが、転勤で経験のあった札幌で商いをすることにして、家族とも昭和49年3月末
に札幌に引越てきたのです。この決断は今までの中でも一番決断を要したことでありま
したが、それほど悩まずその年の正月には決断をしていました。この時もほとんど妻に
も事前に相談せずにほぼ決定的になってから、話をしたところです。幸い強い反対をさ
れることなく、一応理解してもらったと比較的スム-ズに運びました。

  一般的な見方からすれば、結婚して子供が誕生すれば、今まで以上に亭主として
また親として家族を安定的に養っていかなければならない立場としては、誠に正反対の
行動であったと人はいうことでしよう。さらに、退職した年は、オイル危機の真っただ
中であったのですが、その時分は、世間知らずと言うか、それほど大変な不景気だとい
う意識は全くといって無かったのです。退職する時に上司から、
「今はどんな時代なのか解っているのか」呑気な私は、どんな時代ですか?と聞く有り
様でした。
「今はオイル(石油)危機で、世の中大変な苦境であり、不景気なんだよ」と
「ああ、そうですか・・・・」と、とぼけた返事しかできなかったのです。
これは内心で思ったことですが、今が大変な不景気であると言うことは、景気の底だろ
う。そうしたら、これからは、徐々に景気はよくなるはずだと何の根拠もなく一瞬のそ
う思いました。これが、バブル経済で、世の中が湧きたっている時に商売を始めたとす
れば、その後の商いの内容は、必ずしも良い方向に行かなかったのではないかと、思う。

  多くの人は、出来るのであれば、脱サラして事業をしてみたいと思っている人々が
かなり多くおられると思う。しかし、いろいろ考えすぎると、無理なことだと結論を出
してしまうのではないだろうか。自分がやってみたいことが明確になったらならば、思
い切った覚悟と決断が必要です。でも、あまり考えすぎるとダメな理由しか思いつかな
くなってしまう。たとえ旨く運ばなくとも何とかやれるだろうという楽観的な判断も必
要になってくるものと思う。 

 今、人さまに偉そうなことはとても言えるほど、私の商いが大成功している訳でもな
く、現在、社員3人、パ-ト10人という誠に小規模な商いにすぎません。でも、大きく
なれなくとも、もうあれから、創業して以来47年目を今年迎えることになります。継
続しているこそ、一つの成功であるものと思っています。そして、その47年間の間に
本職とは別のところで、社員研修とか、経営アドバイズとか、ホテルの相談役的な頼ま
れることを夜とか、土日とか、あるいは終末に、頼まれることをいいことに多種類の業
務を体験することができました。

  こんな人生が良かったのかどうか、総てが中途半端では無かったかと思うこともあ
りますが、概ね満足できる日々であったと、この我儘な男を許していただいた世間とい
うものに深い感謝の思いがいたします。これから残り少なくなってきた日々をどのよう
に生き抜いていくがが、一つの楽しみであります。 0



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