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金魚と暮らす365日

金魚に魅せられた初心者の飼育日記です。

金魚のエサ⑬(メダカのエサ・川魚のエサ・熱帯魚のエサ)

2007年02月20日 | 金魚のエサ

世の中には“金魚のエサ”というものが売られています。
「金魚にはこれを食べさせておけば安心」
「栄養バランスもこれでばっちり」
そんなありがたい製品です。

でも、金魚も“金魚のエサ”しか食べないわけではありません。
なにしろフナなんですから、大抵のものなら何でも食べるのが当たり前です。
ときには“金魚のエサ”以外の物もあげてみたくなるものです。(そうかな?)

とはいえ、あんまり突飛な物を与えるわけにもいきません。
人間の食事を与えるのはやっぱり問題がありそうです。
キャットフードやドッグフードもさすがにどうかと思います。
鳥が食べるような雑穀や、リスやネズミが食べるような種子類も、あげたら食べるのかもしれませんが・・・
「果たして腹の足しになるんだろうか?」、「ちゃんと消化できるのか?」、「どこかに詰まったりしないのか?」
そんな不安を感じます。

となれば、無難な選択肢は他の魚種用のエサです。

メダカのエサなら全く問題なさそうな気がします。
川魚のエサも同様です。
フナもメダカもタナゴもクチボソも、野生で食べてる物は大差が無いような気がするからです。
金魚には胃がないらしいけど・・・
メダカやタナゴに胃があるのかどうかも知らないけど・・・
まぁ、すぐにどうこうというようなことはないでしょう。
ぼくは、どちらも使っています。
メダカのエサも川魚のエサも、粒が小さい緩沈降性なので、非常にぼく好みなのです。

成分がどうちがうのかはよくわかりません。
でも、金魚とメダカやタナゴの体型を思い浮かべてみると、なんとなく金魚のエサの方が“こってり”しているんじゃないのかなと想像してしまいます。
ということは、メダカや川魚のエサに対しては・・・
「こってりしていない」≒「さっぱり」≒「淡白」≒「粗食」≒「ヘルシー」
そんな乱暴な思い込みをすることになります。
実際、ぼくは、メダカのエサや川魚のエサに対して、そんな感じのイメージを持っていたりします。
(イメージですよ! なんの根拠もありませんよ!)

本題はここからです。

メダカのエサも川魚のエサも、金魚のエサと同じような価格です。
なので、その品質というか効能というかも、金魚のエサと同じようなレベルであるような気がしないでもありません。

それに対して・・・
熱帯魚のエサはなんであんなに高いんでしょう?

熱帯魚用のエサといっても、大型肉食魚用のエサではありません。
ここで言っているのは極く普通のテトラミンなどのことです。

テトラ社は、金魚用のフレークフードとして“テトラフィン”を、熱帯魚用のフレークフードとして“テトラミン(種類はいろいろあり)”を販売しています。
どちらもブランド力の強い売れ筋商品のはずです。

テトラミンの実物を見たことはありません。
でも、広告の写真で見た感じの印象はテトラフィンとほとんど変わらないように見えます。
テトラ社が自信たっぷりに宣伝する“バイオアクティブ”の売り文句だっていっしょです。

しかし、テトラフィン(52g)の正価は390円。
対して、テトラミン(52g)の正価はなんと1,330円!
なんで、こんなに違うんだろう?
「テトラフィンの方が販売数量が断然多いから」なんてことは無さそうな気がするのに・・・

でも、この価格差が妥当なものなのだと仮定すると・・・
テトラミンはとんでもない高性能フードということになります。

美味しさも
色揚げ効果も
飼育水の汚れにくさも
フンの量も
消化吸収されやすさも
転覆症状の出にくさも
細菌やウイルスへの抵抗力も
腸内での善玉菌の繁殖も
もしかしたら、腹持ちの良さやら増体効果に至るまで・・・

きっといろんな面でテトラフィンよりも優れているのに違いありません。

そんな訳で、ぼくは、この高性能フードの導入を決断したところです。
テトラミンはきっと素晴らしいに違いないのです。
信じる者は救われるのです。

でも・・・ テトラマリンはもっと高いんだよなぁ・・・


・・・決して食べ物に贅沢を言うような育て方はしてないんですけどね

■メイン水槽のお世話・・・水量130リットルのプランターで16匹が生活中■
水換20リットル(0.5%食塩水)
テトライージーバランス4ml添加


・・・黒オラン(元羽衣オランシシガシラ、現更紗オランダシシガシラ)です


・・・いつもあんまり目立たないんで、ついでに正面顔も

金魚のエサ⑫(成分表示)

2007年02月18日 | 金魚のエサ

きゃり子としる子も無事合流し、束の間の平和を楽しんでいます。
そんなわけで、随分久しぶりですが金魚のエサについて書いてみます。
(ふと気付けば4ヶ月ぶり・・・)

金魚のエサを選ぶときに『いったいどんな成分でできてるの?』なんてことが気になったりします。

『なにでできてるの?』ということは、“主原料”を見ると載っています。
さすがは雑食。
ありがたそうな物からいまひとつありがたく無さそうな物まで、いろんな物が入っています。
で、いろんな物が入っているほどありがたい気持ちになるのが人情です。

当たり前といえば当たり前ですが、主原料を見てもぼくには何もわかりません。
小麦粉がいいのか悪いのか、なんてことは気にしません。
唯一、ぼくが気になるのは “フィッシュミール” です。
牛に牛骨粉を食べさせるのに比べれば、なんとなく人間の道徳に適っているような気はしますが・・・
言ってしまえば“共食い”です。
できれば、変なクセの付きかねない物は入れないで欲しいと思ったりします。
(まぁ、入ってるのが当たり前なんですけどね)

そんなことより、気になるのは “保証成分” です。
ぼくは、いまだにこれの読み解き方がわからないのです。

テトラフィンの保証成分を見てみると・・・
粗蛋白質 42.0%以上
粗脂肪 8.0%以上
粗繊維 2.0%以下
粗灰分 10.5%以下
水分 6.5%以下
とあります。

でも、『これをどうやって解読したらいいの!?』っていうのが残念ながらぼくのレベルです。

保証成分の“保証”という意味はなんとなくわかる気がします。
「多ければ多いほど価値がありそうな成分は少なくともこれ以上入っていますよ」
「入っていてもあんまり価値の無さそうなものは多くてもこれだけしか入っていませんよ」
ということでしょう。

粗蛋白質などの“粗”というのは、食品や飼料に加工されてしまうと正確に蛋白質量などを測定するのが困難なので、別の方法で目安となる数値を計算したものなのだそうです(間違ってるかも・・・)。
測定の精度には差があるのかもしれませんが、表示しようとしているものは、“粗”が付いていようがいまいが一緒です。

(粗)蛋白質は、金魚の筋肉や血液をつくる大事なもののようです。
動物は常に細胞を更新しながら生きているそうです。
“一旦身体ができあがったらもう蛋白質はいらない”というわけにはいかないようです。
常に摂取し続けなくてはいけません。
となると、多ければ多いほどいいような気がします。
多ければ多いほど“水が汚れる”とも言われているみたいですけど・・・

(粗)脂肪は大事なエネルギーです。
人間はついつい“高蛋白低脂肪”を尊びますが、やっぱり必要なものは必要なわけです。
とはいっても、多ければいいというものでもないでしょう。
摂り過ぎた脂肪が脂肪として蓄積されてしまうのは人間も金魚もいっしょに違いありません。
肉瘤増進のために脂肪分を重要視している人もいるみたいですが、肉瘤増進を目指したことが無いぼくは気にしたことはありません。

(粗)繊維というのは、炭水化物のうち消化できない物(エネルギーに換えられない物)をいうようです。
排便のためなどにも必ず必要なものなのでしょう。
なんとなく、『もっと山ほど入っていて欲しい』と思うのですが・・・
保証成分は「何%以下」となるんですね。

(粗)灰分は、無機質の物のことをいうみたいです。
“燃やしても灰として残る物”ということのようです。
ミネラルとかいろいろ大事なものがあるんでしょうけど・・・
よくわかりません。

水分は、少なければ少ないほど良いような気がします。
“良い”というよりも、得した感があるということですね。

とまぁ、この辺りまではなんとなくわかるんです。
もちろん、わからないこともいっぱいありますが、どれもわからないままでも気にならないことばかりです。

気になるのはここからです。

テトラフィンの保証成分の含有割合をとりあえず合計してみても、69%にしかなりません。
残りの31%ぐらいはなんなんでしょう?

そして、保証成分の中にはエネルギーのもととなるべき“糖質”が入っていません。
主原料をみれば、明らかに炭水化物っぽいものが含まれています。
となると、残りの31%ぐらいの部分の大半が“糖質”ということになるんでしょうか?

うーむ・・・ わからん・・・
糖質と脂肪ってのは、カロリー計算のためにはすごく大切な要素じゃないのかな?
それが、はっきりしないってのはどうなんだろう?
蛋白質にだって動物性蛋白質と植物性蛋白質とがあるはず。
金魚にとっては、フィッシュミールの蛋白質も大豆の蛋白質もいっしょなのかな?
金魚は体内で蛋白質を合成できないのかな?
できるんだったら、蛋白質の保証成分の捉え方も変ってくるかも知れないなぁ・・・

それから・・・
ぼくのような初心者は、誰しもエサのやりすぎを気にしているはずです。
エサのやりすぎというのは、ようするにカロリーの与え過ぎです。
なのに、なんでカロリー表示してくれないのかな?
金魚にとっての消費カロリーなんてのはそう簡単には計算できないのかな?
もちろん、うちの金魚にとっての適切な摂取カロリーがわからなくては片手落ちなんだけど・・・
ぼくとしては、できれば高蛋白低カロリーのエサをあげたいなぁ・・・

誰かカロリー表示をしてくれないかなぁ・・・



■メイン水槽のお世話・・・水量130Lのプランターで16匹が生活中■
水換20リットル(0.5%食塩水)
テトライージーバランス4ml添加


・・・きゃり子です 元気ですよ


・・・しる子です 見た感じのままの綺麗な白に写りました

金魚のエサ⑪(浮くエサ・沈むエサ)

2006年10月26日 | 金魚のエサ

金魚のエサについてのぼくなりのこだわりを並べてみて改めて気付くことがあります。
『ぼくにとってのエサやりは、基本的に、金魚を観賞するための手段なんだなぁ』ということです。
今日は、そんなぼくが最も重視していることについて書いてみます。
それは、“浮くのか沈むのかゆっくり沈むのか”ということです。

(主に配合エサについての話ですが)金魚のエサには、「浮上性」、「沈下性」、「(緩)沈降性」というような分け方が表示されています。
浮上性は浮くエサで、沈下性は沈むエサです。
沈降性は、最初はほとんど浮かんでいるんだけれども、水を吸ったり、水面が揺れたりすると沈み始めるエサです。

浮かぶエサと沈むエサの違いはもちろん比重の違いです。
浮かぶエサには空気が多めに含まれていると考えるのが妥当だと思います。
沈降性は比重よりも形状による性質のように見えます。
最終的には沈むのですが、水の表面張力に対して引っ掛かりやすい(素人の表現ですみません・・・)形に成形されているということなのだと思います。

浮かぶのか沈むのかで、それぞれにメリットやデメリットがあるようです。
よく言われていることや、ぼくなりにこうじゃないかなと思っていることは・・・
「浮上性のエサは食べ残してもすぐに掬えるから水を汚さないで済む」
「沈下性のエサは、ランチュウのように肉瘤が重たくて、泳ぎもあんまり上手じゃなくて、水面にまで口を持ち上げるのがしんどい金魚でも食べやすい」
「浮上性のエサは空気をたくさん含んでいるから金魚の消化器官に変な感じに空気が溜まってしまうおそれがある」
「浮上性のエサは食べるときに一緒に空気も飲み込んでしまうから、以下同上・・・」

どれも一理ある気はしますが、日頃はそれほど意識していることではありません。
ぼくにとって重要なのは、エサを食べるときの金魚の姿です。

沈下性のエサはあんまり好きではありません。
(実際には他に良さそうな点が多いので結構使っていますが)
なぜなら、金魚がみんな下を向いてしまうからです。
金魚のお尻ばかり見ているのは(たまにはいいですが)いまひとつワクワクしません。
それから当たり前のことですが、金魚とぼくとの距離が遠くなってしまいます。
できれば、エサを食べている金魚の顔を間近で見たいのです。

その点、浮上性のエサは楽しいです。
嬉しそうにエサを食べる金魚の表情をすぐ近くで何も隔てるものがない状態で見ることができます。
水面近くでホバリングして綺麗な尾びれを見せてもらえるのも浮上性のエサの素敵なポイントです。

しかし、難点もないわけではありません。
うちの飼育環境が過密気味なことや同居の金魚たちに体力差がありすぎることもいけないのですが・・・
とにかく水面付近が混雑するのです。
興奮した金魚たちが一時に水面近くに殺到します。
押すな押すなの大騒ぎです。
小さくて泳ぎも下手なメガネくん(メノウ蝶尾)が巨大なオランちゃん(オランダシシガシラ)や顔の怖いヤナギさん(桜柳出目金)に、ドンッとぶつかられていたりすると、ハラハラします。

ぼくが一番好きなのは沈降性のエサです。
水面に撒くと大部分が浮かび、一部が沈み始めます。
とりあえず、エサに向かって突っ込んでくる金魚たちが水面をバシャバシャと揺らすと、浮かんでいたエサも沈み始めます。
この時点で、浮いているエサが4割、沈みかけのエサが3割、沈みきったエサが3割というような感じになります。
これが、ぼくが金魚を鑑賞するうえでの最高のシチュエーションなのです。
がっついた金魚は水面付近で暴れています。
機敏な金魚は沈みかけのエサを追いかけて元気良く泳ぎ回ります。
落ち着いた金魚たちは沈んだエサをのんびりと拾い始めます。
金魚たちのいろんな姿が一度に楽しめるのです。
おまけに水面付近・中層・底付近と金魚たちが分散するので、無闇にぶつかり合ったりすることも少なくなります。

もちろん、同じ沈降性のエサでも種類によって、浮き沈みのバランスや沈降するスピードに違いがあります。
例えばテトラフィンは浮きが多くて沈むスピードはゆっくりです。
咲ひかり金魚稚魚用やメダカのエサは沈みが多くて、沈むスピードも早いです。
ぼくの一番のお気に入りは乾燥イトミミズです。
水でふやかして、丁寧にほぐした乾燥イトミミズは最高のバランス、最高のスピードです。
さらに細かく言えば、同じ乾燥イトミミズでも、コメットのカメのエサが最高です。
まさに絶妙な動きを見せてくれます。
おすすめです。

ただし、コメットのカメのエサにも弱点があります。
キョーリンの乾燥イトミミズなどに比べると、ほぐれにくいのです。
ま、もともとカメのエサだから仕方ないんですけどね。


・・・絶妙な浮かび具合・沈み具合を見せる乾燥イトミミズ(コメットのカメのエサ)

【メイン水槽のお世話・・・水量100ℓのプランターで8匹が生活中】
水換10リットル

【キイロ・きんいろのお世話・・・水量20ℓのプランターでちびっ子が生活中】
水換5リットル


・・・手前がキイロ、奥がきんいろ 相変わらず仲良くやってます

【シロのお世話・・・水量20ℓのプランターで松かさ病治療中】
水換5リットル(0.5%食塩水)
※腹水症状また少し回復(140%→135%)


・・・少し元気になってきました

【ハゴロモ・丹頂・シューキンのお世話・・・水量45ℓのプランターで屋外静養中】
なにもせず

金魚のエサ⑩(粒の大きさ)

2006年10月25日 | 金魚のエサ

いまいち元気がないのが心配ですが、シロ(琉金)の腹水症状は今日も少し回復していました。
浮かび気味だったオランちゃん(オランダシシガシラ)もかなりいい感じです。
比較的おだやかな一日でしたので、久しぶりに金魚のエサについて書いてみます。
今日は“粒の大きさ”についてです。

主に配合エサについての話になりますが、金魚のエサにはいろんな粒の大きさがあります。
大粒から小粒、さらには顆粒状、そしてパウダー状・・・
ぼくはいろんな種類のエサを使ってみるのが好きです。
エサをあげようとする度に、『今度はどれをあげようかな?』、『この子には何をあげようかな?』などと考えるのも楽しみのひとつになっています。
そんなぼくの金魚のエサの粒の大きさについてのささやかなこだわりをご紹介します。

まず1つめ
これはすごく当たり前なんですけど・・・

『小さい金魚は大粒のエサをあんまり食べられない』
『小さい金魚にあんまり食べさせたくないときは大きめの粒のエサをあげる』
『小さい金魚にもたっぷり食べさせたいときは小さめの粒のエサをあげる』
ということです。

うちの“小さい金魚”というのはメガネくん(メノウ蝶尾)のことです。
最近はないのですが、メガネくんは食べ過ぎると浮かびます。
なので、休日などでエサやりの回数が増えるときには、かわいそうですがメガネくんにあんまり食べてもらいたくないことがあります。
そんなときには、わざと大きめの粒のエサ(たとえば、メディゴールド)をあげたりしています。
逆に、メガネくんにもたっぷり食べてもらいたいときには、小粒のエサ(メディスーパーゴールドなど)や顆粒状のエサ(咲ひかり金魚の稚魚用やメダカのエサなど)をあげることが多いです。

次に、2つめ
これはくだらないんですけど、ぼくにとっては最重要です。

『おんなじ量のエサならば、大粒のエサよりも小粒のエサの方が食べるのに時間がかかる』
『小さめの粒のエサをあげた方が、エサを食べる金魚のかわいらしい姿を長く楽しむことができる』
ということです。

実際、ぼくが大きめの粒のエサをあげるのは、“今からすぐ外出するから、金魚がエサを食べる姿を見る暇がない”というときにほぼ限定されています。
小粒のエサ(テトラゴールドとかメディスーパーゴールドとか咲ひかり金魚とか)を使うのは出勤前のバタバタした時間が多いです。
そして、たっぷり時間があるときには、なるべく顆粒状のエサを選びます。
これなら、同じ分量(同じカロリー)でも、金魚はちょっとずつしか食べられません。
こちらは、その姿をたっぷり楽しむことができるわけです。

最後に3つめ
これはもっとばかばかしいんですけど、ぼくにとっては結構役立っているテクニック(?)です。

『小粒のエサならば少しの量でもそれなりに食べたような錯覚を金魚がしてくれるような気がする』
さあ、どうでしょう?

例えば、腹を空かせている金魚にメディスーパーゴールドを1粒食べさせても金魚は喜んでくれないような気がします。
でも、同じ分量の顆粒状のエサならば、食べるのに時間がかかるし、粒の数も段違いに多いし、なんだか金魚にとって“食った感”があるような気がしませんか?
これがパウダー状のエサ(赤ちゃん用フード)ならば、もっともっと“食った感”がありそうな気がしませんか?

ぼくはこの錯覚(?)をよく利用しています。
うち(のヒーター入りの水槽)では、20:30消灯、19:00ラストオーダーにしているのですが、帰宅がこれに間に合わないことが当然あります。
例えば、19:30に帰宅した時でも、とりあえず金魚の様子をじっくり眺めます。
すると金魚が寄ってきます。
明らかにエサをもらえるものと期待しているわけです。
その期待を裏切るのは、ぼくと金魚の信頼関係を維持していくうえで決して良くないことのような気がします。
かといって、あんまり遅い時間にエサを与えるのも金魚の健康のためには良くなさそうです(根拠はよくわかんないんですが)。
そんなとき、ぼくは、ほんのちょっとのメダカのエサを水槽に落としいれます。
メダカのエサはほんの少しでもすぐに水面に広がっていきます。
それに群がる金魚の様子に『うちの飼い主はちゃんとエサをくれた!』という満足感や信頼感を感じるような気がするのです。

さらに、帰宅が20:00過ぎだったりしたときは、もうひと工夫必要です。
消灯まで30分を切ってくると、さすがにあんまりエサは与えたくありません。
でも、金魚との信頼関係も大事です。
そんなときは、“赤ちゃん用フード”の出番です。
テーブルコショウの容器に移し替えられた“赤ちゃん用フード”を水槽の上で2~3回振ってみます。
ほんの少ししか出ないのですが、パウダー状のエサは広い範囲にすぐに広がります。
もはや、エサというよりも“エサの風味がする水”みたいなものかもしれませんが、金魚はちゃんと喜んでくれます(どうも嗜好性が高いようです)。
腹の足しになぞなるはずもない分量ですが、金魚はきっと“それなりに食った感”を感じてくれているような気がします。

錯覚しているのが金魚なのか自分なのかよくわかりませんが楽しいですよ。


・・・赤ちゃん用フード! さらさらです

【メイン水槽のお世話・・・水量100ℓのプランターで8匹が生活中】
水換10リットル



【キイロ・きんいろのお世話・・・水量20ℓのプランターでちびっ子が生活中】
水換5リットル

【シロのお世話・・・水量20ℓのプランターで松かさ病治療中】
水換5リットル(0.5%食塩水)
※腹水症状また少し回復(145%→140%)
※でも元気がありません・・・

【ハゴロモ・丹頂・シューキンのお世話・・・水量45ℓのプランターで屋外静養中】
水換10リットル(0.5%食塩水)

金魚のエサ⑨(天然エサと配合エサ)

2006年08月30日 | 金魚のエサ

松かさ病(後?)の腹水症状で療養中のシロ(琉金)は悪いなりに落ち着いています。
ガス病(気泡病)のシューキン(秋錦)は尾びれの端っこに黒っぽい汚れ(?)が見つかりました。
一応ヒコサンZを添加しましたが、元気はあるようなのでさほど心配していません。

というわけで、今日は久しぶりに金魚のエサのことについて書いてみます。
例によって、初心者の思い込みですけど、かるーく読み流してくださいね。

金魚のエサの種類にはいろいろな分け方があります。
その中でも、天然エサと配合エサ(人工エサ)というのは大きな区分になると思います。
天然エサは、さらに、生きエサと冷凍エサと乾燥エサとに分けられます。

生きエサには、採集したり殖やしたりしたミジンコ、乾燥卵から孵化させたブランインシュリンプ、金魚屋さんで売られているイトミミズなどがあります。
あるのは知っていますが、使ったことはありません。
素晴らしいメリットがいろいろとあるようですが、ぼくにはちょっと手の届かないものばかりです。

もうひとランク下の冷凍エサになると、場合によっては手が届くようになります。
アカムシ、ブラインシュリンプ、ミジンコなどなど・・・
いろんな面で生きエサには及ばないようですが、生きエサに比べて清潔であるという大きなメリットもあるらしいです。
高めの値段を我慢して、冷蔵庫内にこんな物を保存することに対しての家族の理解が得られるならば、初心者でも扱いやすそうです。
ぼくの場合、家族の理解は得られるのですが、価格の問題が大きな壁となります。
ですので、やっぱり縁遠いエサになってしまいます。

最後に乾燥エサです。
これまたいろんな面で生きエサや冷凍エサには遠く及ばない、と言われていることが多いようです。
でもでも、庶民にもかろうじて手の届く価格水準は大きな魅力です。
ぼくも乾燥ミジンコ・乾燥アカムシ・乾燥イトミミズを使っています。
他にも数種類の乾燥エサが市販されているようです。

ぼくにとって、天然エサと配合エサとの大きな違いは2つあります。

ひとつは、先ほどから出てくる価格の違いです。
生きエサや冷凍エサは問題外として、乾燥エサでも配合エサに比べたら随分と高価です。
おんなじ重さで比べたら何倍もの価格の開きがあります。
残念ながら、ぼくは、この価格差を妥当と認められるほど天然エサの性能を実感できていません。

それでも、天然エサ(ただし、乾燥エサ)を使うことがあります。
その理由が、大きな違いのふたつめにあたります。

川田洋之助さんの著書の中に、『配合エサをあげるときは天然エサの3分の1の量で十分』、というようなことが書かれていました。
なので、ぼくの頭の中では、『(水で十分にふやけた)乾燥エサは(こちらも水で十分にふやけた)配合エサの3分の1のカロリーしかない!』という風に理解しています。
これはぼくにとってすごくありがたい教えなのです。
なぜなら『天然エサが配合エサの3分の1のカロリー』ということは、『天然エサなら配合エサの3倍の量を金魚にあげられる』ということになるからです。
それはすなわち、『天然エサを使えば、エサを食べるという一番可愛い金魚の姿を3倍長い時間眺めていられる』ということになります。
これはものすごいメリットです。
難しいことはわからないのですが、この1点のみだけでも、ぼくにとっては天然エサを使うべき確固たる根拠となります。

とはいっても、栄養のバランスのこととか、やっぱり価格のこととかから、メインで使っているのは配合エサなんですけどね。
それでも、ローカロリーなヘルシーフードとして、天然エサ(実際は乾燥エサ)はぼくの金魚ライフに大いに役立ってくれています。

いつかは生きエサや冷凍エサを駆使できるだけの技術を見に付けたいものです。
でも、そんな技術は身に付けないほうが幸せなのかなぁ、などとも思ったりします。
だって、やっぱり高いんだもの・・・


・・・我が家の乾燥天然エサトリオ

【本日のお世話】
水換15リットル

【シロのお世話】
水換7.5リットル(0.5%食塩水)

【キイロ・きんいろのお世話】
水換5リットル

【シューキンのお世話】
水換4リットル(0.5%食塩水)(/10リットル)
5リットル分の規定量のヒコサンZ添加

金魚のエサ⑧(種類そして消費期限)

2006年07月05日 | 金魚のエサ

金魚のエサはいろんな種類が売られています。
栄養やらビタミンやらスピルリナやら、どれもこれも素敵に見えます。
うちの金魚にもいろんなエサを与えてみたいものです。
幸い金魚のエサを買うぐらいのお金ならあります。
もう大人なんですから。
(冷凍赤虫とかになると話は別ですけど・・・)

現在、ぼくはだいたい10種類のエサを使っています。
さすがに手を広げすぎかな、とも思うのですが、どのエサにも魅力があります。
どれもこれも思い入れのあるお気に入りのものばかりです。

いろんなエサを使っているとはいっても、エサごとの効果を研究しているわけではありません。
“このエサだと、こんな糞の状態だ”とか、
“このエサは水質の悪化が遅くていいなぁ” とか、
“このエサは腹をつくるぞ” とか、
“このエサは随分と色を揚げてくれるなぁ” とか、
そんな難しいことは考えていません。

考えているのは、4つのことだけです。
1番重視してるのが、「エサを食べるときの金魚の姿」。
次いで、「バランスよく金魚全員にエサを食べさせること」。
そして、「メガネくん(蝶尾)にいかにちゃんと食べさせ、なおかつ食べ過ぎさせないようにするかということ」。
で、最後におまけで、「なるべくいろんな効果がありそうなエサをあげること」。

このために、結局10種類ものエサを使うことになりました。
“浮くのか沈むのか漂うのか”
“大きいのか小さいのか顆粒なのかパウダーなのか”
“天然か配合か”
いろんな選択肢があります。
それぞれのメリットを、そのときのぼくの気分で使わせてもらうのです。
『さて、今度はどのエサをあげようかなぁ』
なんて考えるのも、ぼくにとってはエサやりの楽しみの一つです。

でも、種類がありすぎると大きな問題が生じます。
なにしろ、うちの金魚は12匹しかいないのです。
なるべく内容量の小さいものを選ぶにしても、10種類のエサをきちんと完食させるのは難しくなります。
つい先日も開封後半年以上経過したエサを、やむなく処分したばかりです。

エサの消費期限というものもはっきりわかりません。
種類によってももちろん違うのでしょうが、一般的には開封後3ヶ月~半年ぐらいと理解されているような気がします(自信ありませんが・・・)。
で、ぼくもぼくなりに自主規制を行うこととしました。
“開封後半年経ったらもったいなくても捨てる”
こう割り切って考えれば、気が楽になります。
もっともっといろんな種類を使ってみようかな、などと考え始めています。
余ったら捨てればいいんですから。
金魚のエサなんて安いもんなんですから。
なんてったって、もう大人なんですから。



【本日のお世話】
水換10リットル

【シロのお世話】
朝・・・・水換5リットル(0.5%食塩水)
夕・・・・水換5リットル(0.5%食塩水)
    粉末ココア 小さじ4分の1 添加
※悪化していません。がんばってくれてます!

金魚のエサ⑦(時刻)

2006年07月04日 | 金魚のエサ

シロの病状も小康状態を保っています。
久々に気持ちが穏やかです。
で、久しぶりに、金魚のエサのことについて書いてみることにしました。
今日は、エサやりの時刻のことについてです。

金魚のエサやりに“規則正しく”を求めることは、はなっから無理と思いあきらめています。
そもそも規則正しく食事を与えられる動物なんてのは、微生物か、完全な家畜か、よほどの上流の人間だけでしょう。
普通の野生動物に“規則正しく”なんてことがあるはずがありません。
金魚だって元をたどればフナなわけです。
エサの豊富な季節、乏しい季節、エサに恵まれた日、ありつけなかった日、そんな不安定な暮らしの連続に違いありません。
(プランクトンは食べ放題なのかもしれませんが)
だから、“規則正しく”なんてのは、一切顧慮する必要の無い基準であるはずです。

などと言ってはみたものの、実際はそうではないことも薄っすらとわかります。
金魚はもはや野生動物ではないわけです。
“元を辿ればフナ”なんてのは屁理屈でしかありません。
一定の水深で、安定した水質で、穏やかな水流環境の中、必要な栄養を、一定の頻度で規則正しく与えられて、数百年も養殖され育種されてきたのですから。

ということは、ほんとは“規則正しく”してあげなければいけないんでしょうね。
でも、これは不可能です。
勘弁してもらわなくてはいけません。
そこで、“せめてやれることだけはさせていただこう” と考えるのが普通の流れです。
“やれること”、それはこの場合、“あんまり遅い時間にエサをあげるのだけは我慢しよう”、ということになると思います。

どんなに遅く帰ってきた日でも、金魚にエサをあげたいのです。
寄ってくる金魚の愛らしい姿に癒されて、一日の疲れを忘れたいのです。
でも、やっぱり我慢しなくてはいけません。
遅い時間にエサをあげると金魚がお腹を壊すから・・・

しかし、ほんとにそうなんでしょうか?
原則的にそうなのはわかるんですが、『うちの水槽の場合はどうなんだろう?』と思うのです。

飼育本には大抵こんな風にかかれています。
「夜間に水温低下したときにエサがお腹にはいっていると消化不良をおこす」
「だから午後の3時くらいまでに最後のエサをやり終えないといけない」

『おいおい、あんたほんとに金魚の消化のスピードを研究したことあるの?』
『午後3時くらいに食べたエサは水温が下がるまでに排泄されるという根拠はあるの?』
飼育本に対してよく抱く、こんな類の不思議は置いておくにしても、やっぱり疑問は残ります。
飼育本の記述はみんな屋外飼育を想定してるようなんですよね。
屋内飼育の場合はどうなんだろう、と思うわけです。
うちの水槽のように、いまだに24℃でヒーターを入れている水槽の場合はどうなんだろう、ということです。
夜間の水温はさほど下がらないはずだけど、やっぱり夜にエサをあげるのはまずいのか?

要するに、
“水温さえ下がらないなら、何時にエサをあげても良いのでは?”
“金魚が寝る直前にあげても構わないのでは?”
ということです。

次に、
“睡眠中の金魚の消化能力は、起きているときよりも落ちるのか?”
“落ちたとしても、消化不良をおこすほど落ちるのか?”
という疑問が起こります。
人間の場合、食べたら眠くなるものです。
副交感神経がどうのこうの・・・ということを聞いたことがあります。
睡眠が消化能力に悪影響を与えるものなんだろうか?

くだくだと書きましたが、結局考えたところで全然わからないので、やっぱり無難な選択をしています。
現在のうちのルールは、20:30消灯です。
そして最後のエサのタイムリミットは19:00としています(ただし、例外あり)。
ですから、平日に19:00までに帰宅できなかった場合は、朝しかエサをあげられないわけです(ただし抜け道的な緩和ルールあり)。

でも、もしも、“何時にエサをあげても、屋内でヒーターが入っているならば問題ない”ということがわかれば、ぼくの金魚ライフは飛躍的に充実度を増します。
どなたか真剣に研究してくれませんかねぇ・・・


『エサー!』

【本日のお世話】
水換10リットル

【シロのお世話】
朝・・・・水換4リットル(0.5%食塩水)
夕・・・・水換6リットル(0.5%食塩水)
    粉末ココア 小さじ4分の1 添加

金魚のエサ⑥(量と回数・・・2)

2006年05月27日 | 金魚のエサ

金魚にどれだけのエサをあげたらいいのか?
どれだけなら与えても大丈夫なのか?
これは本当に難しい問題なのだと感じます。

そもそも金魚はなんで食べ過ぎちゃうんでしょう?
金魚には胃が無いということと関係しているのだと思いますが、よくわかりません。
胃が無いということは一体どういうことなんでしょう?

生物にとって胃が担うべき役割を想像してみます。
・・・ついでに金魚の場合も想像してみます。

①いっぺんにそこそこの量の食料を摂取してもとりあえず溜めておける。
・・・金魚はどこに溜めてるのか?
・・・食道か? それともいきなり腸なのか?

②胃袋がある程度一杯になると膨満感を感じ、食欲が抑制される。
・・・金魚にこの機能はなさそうだ。
・・・金魚の食欲にブレーキをかけるシステムはないのか?
・・・血糖値の上昇とかは感じてるのか?

③腸で栄養を吸収しやすいように消化する(違うかな?)。
・・・金魚はどうやっているんだろう?
・・・この機能はどの器官が果たしているのか?
・・・食道か? 腸か?

やっぱりよくわかりませんが、胃がないということはなんだか不自由そうです。
決して効率の良い設計ではないように思えます。
胃袋があるのとないのとで、どの程度、消化吸収能力(効率および速度)に差が出るのでしょう?

結局、自分とはあまりにもかけ離れた生き物なので、様子を見ながら考えることになるのですが、これが一番難しい。
心配ならば少なめにあげておけばそれで済むわけですが、それではこちらが(金魚も?)満足できません。
可能な限りたくさん与えたい・・・

そんなぼくにもひとつだけ基準にしていることがあります。
川田洋之助さん著の『金魚の医食住(どうぶつ出版)』にありがたい情報が載っています。
「当歳魚なら頭一個分の体積(生エサで)」
「2歳以上ならその半分(生エサで)」
「これを体重比に換算すると5%前後」
「人工飼料ならその3分の1」
「この量で大体、腹八分目」

うーむ、川田洋之助さんは本当にありがたい。
他の飼育本ではこうは書いてくれません。
『1回に数分で食べ尽くせるような量を、1日に数回』
どれもこれも判で押したように無難なことが書かれています。

正直、「エッ、こんなにあげても大丈夫なの?」と思うのですが、川田洋之助さんのいうことならば、ありがたく拝聴するぼくなのです。
もちろん、飼育環境によっても加減が必要なわけです。
水量・水温・飼育匹数・青水か更水か、などなど。
でも、『理想的な環境で上手に飼育すればこのぐらいの量のエサをあげられるんだ』ということで、ぼくの中では非常に大きな指標となっています。

現状のぼくのエサやりは、たくさんあげてるつもりの日でも、せいぜいこの半分といったところです。
いつの日かすばらしい飼育環境の下でこのぐらいたくさんのえさを与えてみたい、と夢想しています。


『エサちょー』

【本日のお世話】
水換20リットル
スモールフィルター内の活性炭詰替(80g)

金魚のエサ⑤(量と回数・・・1)

2006年05月18日 | 金魚のエサ

エサはたくさんあげたいです。
そして何度も何度もあげたいです。
でも、このエサやりの量と回数は非常に難しいところです。
自分のお世話のボリュームとテクニックとを客観的に評価したうえで、『このぐらいなら大丈夫かな?』と考えるべきなんでしょうが、ついつい自分の実力を過大評価してしまいそうです。

“何度も”とはいっても、普通のサラリーマンが平日に何度もエサをあげられるわけがありません。
朝にエサをあげて、その日はもうそれっきり、ということも多いでしょう。
ぼくは勤め先の工場が家のすぐ近くなので恵まれているほうだと思います。
でも、都市部のサラリーマンが金魚の就寝時刻前に帰宅するなんてのは相当に困難なはずです。

“少ない量を回数多く”
これがエサやりの基本なんですよね。
でもこれは非常に難しい。
サラリーマンがこれをできるのは休日しかありません。
“毎日決まった時間に決まった量を規則正しく”
こんなこと言われても無理に決まっています。
休日だけのお楽しみとせざるを得ません。

金魚にとってもやっぱり“何度も”がいいのだろうか?
これはときどき湧いてくる疑問です。
ちびちびちびちびと何度ももらうよりも、どーんといっぺんにたくさんもらった方が満足感があるのではないだろうか?
などと思ったりするわけです。

一応、ぼくにはぼくなりの目指すスタイル(?)があります。
人間の食事に換算して、金魚の適正食事量が一日あたりコンビニのおにぎり10個だとします。
“1回につきおにぎり1個を1時間おきに10回”
これがぼくが考える金魚の満足指数を最大にするエサやりの基準です。
食事の楽しみが一日に何度も味わえるのは素敵な生活であるはずです。
でも、1回の食事が食った気がしないほど少ないのもつまらないものです。
だから“1回の食事でおにぎり1個”、その代わり“それが1日に10回も!”

でも現実は厳しいです。
そんな時間はこちらにはありません。
朝の出勤時にどんぶり飯2杯分を水槽に放り込んでそれっきり、ということも起こります。
なによりも、どれだけの量をおにぎり10個分に換算すべきなのかがわからないんです。
こちらはおにぎりのつもりであげているけど、金魚にとっては小さな稲荷寿司ぐらいかもしれません。
もしかしたら小僧寿しの握り1個分ぐらいかもわからないわけです。

うーむ、悩ましい。
エサのあげすぎが良くないのはわかりきっているんで、どうしても弱気になるんですね。
でも、可能な限り、金魚に満足感を感じさせてあげたい・・・
うーむ・・・


・・・水はちゃんと透明になってくれています

【本日のお世話】
水換10リットル(0.5%食塩水)

金魚のエサ④(セルフコントロール)

2006年05月17日 | 金魚のエサ

本来、全ての生き物は自分の健康に敏感なものだと思います。
生きるという大きな目的のために健康という要素は欠くべからざるものと本能的に知っているのだと思います。
人間のようにいけないとわかっていても不健康なことをしてしまう生き物の方が特別なのでしょう。

うちにはネコとウサギがいます。
でも、彼女らの体調管理能力には明らかに差があります。

ネコは野良暮らしが長かったからなのか、体調管理を自分で行う習慣や能力を身に付けています。
エサはいつでも食べられるようになっていますが、食べ過ぎたりはしません。
忙しくパトロールをした日はたくさん食べて、ほとんど寝て過ごした日にはあんまり食べません。
毛づくろいで飲み込んだ毛は草を食べて吐き出したりします。
忙しかった翌日は昼頃まで寝ていたり、自分の体調と相談しながら毎日のスケジュールを組み立てているようにも見えます。
心配なのは交通事故と喧嘩だけといった感じです。
普通の室内ネコだと食べ過ぎで肥満やオシッコ関係の病気が心配されますが、うちのネコはその点大丈夫です。
外でもエサを失敬しているはずなので、管理しようにも管理のしようがないのですが。

ウサギはちょっと事情が違います。
ウサギの歯は一生涯伸び続けます。
これは前歯だけじゃないのです。
奥歯も伸び続けるのです。
だから、ただ硬い物を齧らせればいいわけではありません。
ちゃんと奥歯も磨り減るように、奥歯でよく磨り潰さないと飲み込めないようなエサ(ワラなど)を与えなくてはいけないのです。
でも、ウサギは偏食が激しい動物です。
気に入らないエサは食べたがりません。
『健康のためだからとりあえず食べておこう』
『嫌いだけど空腹よりかはマシだから我慢して食べよう』
そういう発想を持たない動物のようです。
“とりあえず何もせずにじっと待つ”
“自分に都合の良い状況がくるまで我慢する”
そんな感じの生き方です。
ですから、ウサギは体調を崩し始めると大変です。
好物で滋養をとらせながら、なおかつ生活習慣を改善させていかなくてはいけないのです。
その代わり、食べ過ぎの心配はないのですが。

やっぱり人間に深く依存する生き物ほど、自己管理の能力を発揮しなくなってゆくのでしょう。
金魚も自分の健康を自分で管理する能力に欠けているようです。
“金魚はあげたらあげただけ食べる”(ほんとか?)
“で、食べ過ぎて消化不良を起こす”
“だから、飼い主があげ過ぎないように気を付けなくてはいけない!”
飼育本にはたいていこんな風に書かれています。
食べたいだけ食べさせてみた経験がないので、ほんとにそうなのかわかりませんが、おそらくそうなのでしょう。

勝手に食べて勝手に腹をこわすのですから困ったものです。
自然界では自分で生き抜く力が子孫を残すための最低限の資格になるのでしょうが、今の金魚にそんな力はないのでしょうね。
もちろんそんな金魚にしたのは人間です。
でも、ぼくが金魚に出会えたのも、多くの先人がたゆまぬ努力で育種を重ねてきてくださったおかげなわけです。
自分に都合の良いことばかり求めるのもほどほどにしておかなくてはいけません。
金魚に出会えたことに感謝しつつ、飼主としてしっかりエサやりに気を付けてあげなくては、と思います。
ついついあげすぎてしまいますが・・・


・・・水はきれいです

【本日のお世話】
水換10リットル(0.5%食塩水)

金魚のエサ③(金魚の喜び)

2006年05月13日 | 金魚のエサ

金魚にとっての幸せとはなんでしょう?

普通の動物の生きる目的は、“自己のDNAの次世代への継承”と“自分という個体が生き続けることそれ自体”にあるのだと思います。
人間や人間に近い思考の動物では確かにかなり違うでしょう。
働き蟻や働き蜂のような変わった社会生活を営む動物もちょっと違うのかもしれません。
(母親のDNAの存続と考えればそんなにかけ離れてはいないかも)
もっとも、自分の卵や稚魚を食べちゃうこともある訳ですから、それぞれの金魚が次世代へのDNAの継承を考えているわけではなさそうです。
その一歩手前の“生殖”、そして“生存そのもの”を目的として金魚は生きているのだと思うのです。

うちの金魚には、“生殖”という喜びは与えてあげていません。
そんな気にさせないように水温は常時高めに設定しています。
その代わりというわけではないですが、もうひとつの“生存”について、可能な限りの手伝い(というか、可能な限り邪魔をしないということ?)を心掛けているつもりです。

でも、“自分という個体が生き続けよう”と思う中でも、金魚にはいろいろな思いがあるはずです。
そのいろいろな思いが実現した時に、金魚の脳内に「嬉しい」とか「楽しい」とかの“快”のホルモンが分泌されるのだと思います。

いろいろな思いのひとつとして、まず“健康であること”を求めるはずです。
健康を求めるならば、快適な環境を求めるでしょう。
でも、金魚に、自分でより良い環境を探して旅に出る自由はありません。
自分で環境を改善する力を発揮することもできません。
金魚の生活環境は全て飼い主次第です。
これについてはなんとか不十分ながらも頑張るしかありません。

金魚を幸せにしてあげることはとても難しそうな訳ですが、ひとつだけ簡単にかなえてあげられることがあります、
それが“エサやり”であると思うのです。
“エサやりは金魚のためというよりも飼い主のため”、とは思うのですが、金魚にとっても大きな喜びであるはずです。
金魚は明らかにエサを欲しています。
その欲求がかなえられたときには、間違いなく彼らの脳は「快」を感じ取っているはずです。
だから、エサをあげたいのです。
金魚の「快」は飼い主の「快」でもありますから。

でも、エサもあげればいいというものではありません。
金魚にとって、エサは“自分の健康”につながるものでしょう。
きっとそう思って求めているのだと思います。
でも、問題は、エサを食べ過ぎて健康を損ねることです。
金魚は自分で自分の食欲をコントロールできないようです。
神様もそこまで複雑なシステムを組み入れることができなかったということなのか、それとも永い育種の歴史が生んだ悲劇なのか。

金魚の健康を邪魔せぬように、金魚に食事という楽しみを可能な限りたくさん与える。
これがぼくの望みです。
食べ過ぎさせないよう、そして水をなるべく汚さないように。
そのために、しっかりお世話の方をしなければ、と思います。
まあ、自信はないんですけど・・・



【本日のお世話】
水換30リットル(0.5%食塩水)
濾過バクテリア液10ml添加
活性炭詰替(80g)

金魚のエサ②(楽しみ)

2006年05月12日 | 金魚のエサ

金魚を愛育している人にとってエサをあげるということは何よりの楽しみのはずです。

エサをあげなかったら、おそらく金魚は死んじゃうでしょう。
でも、金魚の飢えを凌がせるためにエサをあげてる人なんていないはずです。
なら、なんであげるのか?
それが楽しいからです。
(健康な)金魚にエサをあげるのは、金魚の滋養のためなんかではなく、飼い主の楽しみのため、であると思います。
少なくともぼくはそう思っています。

金魚にエサをあげるのはとにかく楽しいです。
自分に気が付いて寄ってきてくれる金魚。
「早く! 早く!」と水面で口をパクパクさせる金魚。
その時に、きれいに開く尾びれのひらひら感と輝き。
浮かべられたエサを上手に食べられない金魚の妙な愛らしさ。
エサの取りっこで垣間見える金魚同士の関係。
そして、ぼくの頭の中に描かれる金魚の将来の立派な堂々とした姿。
ほんとに楽しくて仕方の無い時間です。
金魚の期待に応えてあげた、というちょっとした充実感まで味わえます。

しかし、エサをあげたら糞をする。
食べ残されても水は汚れる。
(うちでは食べ残しはありえませんが)
エサをあげたらあげただけ、お世話をしなくてはなりません。
糞掃除、水換え、フィルター掃除・・・
お世話はやっぱり面倒です。

それでもエサやりには、そんな面倒臭さを吹き飛ばすほどの楽しみがあります。


・・・丹頂(左)とハゴロモ(右) 元気です!

【本日のお世話】
水換10リットル(0.5%食塩水)
COMET 乾燥みじんこ(400ml)完食


金魚のエサ①(はじめに)

2006年05月08日 | 金魚のエサ

ようやくにして飼育水が透明になり始めてきたようです。
濾過器の変更や砂利の投入による環境の大きな変化についても、なんとなくお世話のコツが見えてきたような気がします。
これでなんとかやっていけそうです。
やっぱり、白濁りは濾過器の性能の問題ではなくて、ゴールデンウィーク中の多量のエサやりに起因していたというのが、現時点の結論です。
でも、連休中にたくさん(何度も何度も)エサをあげられたのは、とても楽しかったです。

一般家庭における金魚の飼育の楽しみというのは、つまるところ、いろいろな環境(水量や濾過能力など)面での制約のもと、無理なくできるお世話の範囲で、水質の悪化をなんとか抑えながら、いかにたくさんのエサをあげるか(あるいは、いかにたくさんの金魚を飼育するか)ということになるのだと思います。
なにしろ金魚のエサやりは楽しくて楽しくて仕方ないものです。
ぼくの場合、エサやりのために毎日のお世話をしていると言い切ってもいいでしょう。

そんな金魚のエサについて、これからぼちぼちと書いていこうと思います。



【本日のお世話】
水換15リットル(0.5%食塩水)