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画像は、昨日ぼくがbiddersで落札し損ねた金魚です。
“もみじらんちゅう”です。
4日前に(勝手に)ご紹介した可愛い“もみじらんちゅう”と並んで出品されていた金魚です。
こっそりと入札していたのです。
画像中に写りこんだサイズが小さくてあんまり目立たない金魚でした。
普通の白っぽい桜錦かと思い込み、特に気にしていませんでした。
一覧表示の中から選択すれば詳細画面に移動するのですが、それすらもしていませんでした。
ぼくの興味は隣の“もみじらんちゅう”に集中し、これをあきらめる作業で手一杯だったのです。
なんとか“もみじらんちゅう”をあきらめ終えて、心の整理もブログ記事に書き留めて・・・
ほっとひと段落のつもりでいたのです。
で、何の気なしにあきらめ終えた“もみじらんちゅう”と並んで表示されていた“もみじらんちゅう・・・2”をクリックしてみてしまったのです。
大きな画像を見てびっくりしました。
一覧表示に並んでいた画像ではぜんぜん気付かなかったのですが、無茶苦茶可愛いのです。
強烈にぼく好みなのです。
ぼくは金魚の“色”に対して妙な執着を持っています。
我が家の水槽にいろんなきれいな色の金魚を泳ぎ回らせることにかなりの情熱を注いでいます。
そんなぼくが、“金魚の色の中で一番きれいだと思う色”は、シルク○○などと呼ばれる透明鱗の金魚のエラぶたから透けて見えるピンク色なのです。
そして、この金魚は、エラぶただけでなく肉瘤も背中も、そのピンク色に染まっているのです。
身体全体までもうっすらと桃色に輝いているように見えてきます。
もちろん顔も可愛いです。
体型だって魅力的です。
もうどうにもなりません。
このピンク色の金魚を我が家の水槽で泳ぎ回らせてみたくてしかたありません。
急遽、自主規制の内容を変更します。
これまで、ぼくの手には負えそうにないということで迎えることを自粛していた金魚たちの種類を見直します。
(調色された)地金は、もちろん引き続き自粛の対象です。
土佐金も無理です。
水泡眼や頂天眼もダメです。
しかし・・・
相応の事由がある場合に限り・・・
ランチュウ・桜錦・江戸錦を解禁します。
地金はダメでも江戸地金なら良しとします。
土佐金もキャリコ土佐金なら“あり”にします(飼わないけど)。
ミューズも彩錦もOKです。
そして、今回は明らかに相応の事由があります。
もみじらんちゅう(桜錦?)は規制対象外となりました。
あきらめ終えた“もみじらんちゅう”の入札金額はどんどん上がっていきますが、ぼくの本命となった“2”はなかなか上がっていきません。
終了日当日の朝になっても340円です。
対して、あきらめた方の“もみじらんちゅう”は既に3600円!
『よしよし・・・ 世間はこの金魚の可愛らしさにまだ気が付いていないみたいだぞ・・・(にやり)』
『終了間際にこっそり入札しちゃうぜ・・・(にやり)』
などとほくそえんでいたのでした。
しかし、あんまり安い価格で落札してしまうのも気が引けます。
出品者様の金魚出品への情熱を多少なりとも後押しさせていただくためにも、ここはそこそこの落札価格で誠意を示すべきであるような気もします。
『よし、全然値の上がらないままであっても、とりあえず1000円を付ける!』
『不必要な数百円かもしれないけれど、これも金魚文化の振興のためだ!』
などと(セコいながらも)エラそうなことを考えていました。
というのも、この出品者様が出品される金魚はやたらと可愛いからなのです。
我が家の新入り蝶尾(キャリコ蝶尾)もこの出品者様から譲り受けた金魚です。
ぼくはこの出品者様の大ファンなのです。
biddersの“その他の金魚”ページは、もちろん“お気に入り”に登録しています。
ぼくは、この出品者様の出品魚だけのページもお気に入りに入れています。
居間のパソコンにも自分の部屋のパソコンにも会社のパソコンにも全部登録済みです。
金魚関連のページで一番頻繁に開くのは実はこのページだったりします。
写真がきれいというのも嬉しいところですが、とにかく魅力的な金魚が多いのです。
見た目が魅力的な金魚には、おおまかに2種類がいると思います。
1つめが、“品種としての理想形に近い形をした金魚”。
これについては、正直、よくわかりません。
見る目のある人にはわかるのでしょうし、仔引きをする人にとってはかなり重要なことなのでしょう。
しかし、仔引きをするつもりもなく、品評会的な審美眼も持ち合わせてはいないぼくにとっては、縁の薄い金魚です。
ぼくが我が家に迎えたくなるのは、そういう金魚ではなくて、“なんだかやけに可愛い金魚”です。
尾びれへの模様の入り方がかわいい・・・
胸びれがやけに長くてかわいい・・・
尾びれがすごくひらひらでかわいい・・・
めったに見られないような発色でかわいい・・・
くりくりの目つきがたまらなくかわいい・・・
ぷくぷくのほっぺたがあまりにもかわいい・・・
なんだか思慮深げな表情をしていてかわいい・・・
そんな“どんなに立派な金魚にも負けないこの一匹だけの可愛らしさ”を持った金魚に魅かれます。
この出品者様が出品される金魚には、この“なんだかやけに可愛い金魚”がたくさんいるのです。
(もちろん、“品種としての・・・”もたくさんいるのだと思いますけど)
そんなわけで、この出品者様には一方的に恩義を感じています。
「この方に恩返しができると思えば、数百円ぐらい惜しくはない!」
そんなセコくて不遜な誠実な気持ちだったのです。
ところが・・・
いざ、終了時間が近付いてくると、入札金額がガンガン上がってきます。
ぼくが入札を開始しようとするギリギリの間際には、既に3000円にまで達しています。
「やばい・・・」
「俺だけじゃなかった・・・」
もはや、『数百円は出品者様へのご祝儀だ』などと馬鹿なことを考えていられる状況ではありません。
早急に戦略を練る必要があります。
しかし、のんきなことばかり考えていたので、『○○○○円までなら出す!』というような明確な覚悟は決まっていません。
でも、オークションとはいえ勝負事です。
参加する以上は勝たねばなりません。
そのためには、相手(競合者さん)を知る必要があります。
“入札履歴”を見れば、自動入札(予め上限額を設定しておいて誰かが入札したら自動的にかぶせる)なのか通常入札(1回ずつ普通に入札する)なのかがだいたいわかります。
入札金額のきざみ方もわかります。
これらから、競合者さんのこのオークションへ賭ける意気込みがうっすらと伝わってきます。
はっきりいって強敵です。
そして、入札履歴から競合者さんの過去の落札状況を見ることができます。
落札した件数、落札した金魚の姿、落札金額などなどがおおよそわかるのです。
これで、わかる(ような気がする)のが、競合者さんの“職業”と“好み”です。
やたらにたくさんの金魚を落札している人ならおそらくショップの人でしょう。
はっきりいって一番楽な相手です。
“相場”(と思う)以上の値段を付ければ引き下がってくれるはずです。
なにしろオークションは金がかかるのです。
梱包料やら送料やら代引手数料やらで、落札金額の他に2000円ぐらいの出費があるのです。
あんまり高い金魚を現物を見ずに仕入れるのは、転売するにはリスクが高過ぎます。(多分)
“一点もの”といえるような特徴ある金魚ばかりを落札していて、落札数もあんまり多くない人ならば、ぼくのような一般的な金魚好きのような気がします。
この場合の展開は読めません。
「この金魚が欲しい」となったらいくらでも出せる人かもしれません。
そんな気持ちはよくわかります。
購入後のお世話を時給に換算したら数万円どころではありません。
また、購入後のワクワクも数万円どころではないのですから。
しかし、一番恐ろしいのはプロまたはセミプロの金魚飼いです。
“品評会での入賞を目指し良魚を育成する”
“仔引きのために優れた遺伝形質を探し求める”
そんな人と競合したら勝ち目は薄そうです。
そんな人は、きっと自分なりにその金魚の“価値”をはっきり掴んでいるのでしょう。
ぼくのように3日前にらんちゅうを規制解除したばかりで足元の定まらない初心者が太刀打ちできるはずもありません。
で、残念なことに、ぼくと競合していた方は、なんとなくプロの匂いのする方だったのです・・・
ぼくもそれなりにはがんばりました。
入札金額が跳ね返される度に一生懸命考えました。
しかし、値段が上がっていくにつれ、迷いも大きくなっていきます。
なにしろ、解禁から3日しか経っていないのです。
この可愛い“もみじらんちゅう”にいくらの価値を付けるべきなのか悩みます。
ほんとに我が家の金魚になるべき金魚であるのか迷いが生じます。
『この子がらんちゅうじゃなくて、オーロラかなんかだったなら・・・、1万円ぐらいまでならいけるかも・・・、でも・・・』
などとクヨクヨしているうちに、ハンマープライスです。
完敗です。
なんだか人として負けた感じです。
精進が必要です。
でも、きっと飼育が上手な良い人の金魚になるのだと思います。
幸せにお暮らしよ。
■メイン水槽のお世話・・・水量130Lのプランターで14匹が生活中■
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