撮り散らかし鉄の記憶

撮り散らかした鉄道写真の中から記憶に残るシーンを

琴電 仏生山車両所(2020.9.20) レトロ電車 23+120+300+500

2020年09月23日 22時52分51秒 | 中小私鉄
9/20に、高松琴平電鉄琴平線 仏生山車両所でシルバーウイーク レトロ電車特別運行のため待機中のレトロ電車を1両ずつ撮りました。
昨日は4両編成の様子を紹介しましたが、今回は1両ずつ紹介します。

1枚目は、仏生山車両所に留置中の旧近鉄モ5623の20形23です。
20形は、1925(大正14)年に近鉄 南大阪線の前身である大阪鉄道デロ20形として登場しました。
1943(昭和18)年に、近鉄の前身である関西急行鉄道に合併された際にモ5620形に改番されています。
1961年にモ5621~5624は琴電に譲渡され、1962年にモ20形として使用を開始しています。
2006年に21、22、24が引退し、23が動態保存車として在籍しています。
2015年には製造後90周年を迎えることを記念して、前年にホームページ上で行われた投票により決定されたファンタンゴレッドとオパールホワイトの旧塗装に変更されています。



2枚目は、1000形120です。
1926(大正15)年に、琴平線の前身である琴平電鉄の開業時に登場した両運転台の制御電動客車です。
1000形100、110、120、130、140、150の5両が汽車会社で製造されています。
1976年には110、140が事故廃車となり、1998年に130、1999年に100が引退し、120は動態保存車となりました。



3枚目は、3000形300です。
1000形と同じく、1926(大正15)年に琴平電鉄の開業時に登場した両運転台の制御電動客車です。
3000形300、315、325、335、345の5両が1000形と異なり、日本車輛で製造されています。
1999年に345、2006年に325、2006年に335、2007年に315が引退しています。
300は2003年に両端の戸袋窓が製造当初の丸窓に復元され、動態保存車となっています。
2010年には、琴平電鉄開業時の茶色一色のオリジナルカラーに復刻されています。



4枚目は、5000形500です。
1928(昭和3)年に琴平電鉄の増備車として登場した片運転台の制御客車でした。
5000形500、510、520の3両が、加藤車輛で製造されています。
1953年に両運転台の制御電動客車に改造されています。
1985年に520、1998年に510が引退しています。
2007年に茶色とアイボリーの旧形車色に変更され、動態保存車となっています。



琴電オリジナルの1000形120、3000形300、5000形500は、2007年に産業考古学会より推薦産業遺産に選定されました。
2009年には、経済産業省より近代化産業遺産に認定されています。
今回のシルバーウィークイベントを最後に23、500は引退しますが、幸いなことに譲渡、保存先が決まっているようです。
120、300は来年のゴールデンウィークイベント後に引退の予定です。