九州大学同窓生九条の会のブログ

九州大学で学んだ私たち日本と世界のOBはアジアと世界に平和を求める叫びと九条を広めます。
日本で唯一の同窓生九条の会

九州大学ファントム墜落40周年記念事業を検討するための

2007-11-05 23:50:36 | 九州大学同窓生九条の会の活動
九州大学ファントム墜落40周年記念事業を検討するための
          懇談会への参加のお願い

 来年6月2日は、1968年6月2日に九州大学の構内に米軍機ファントムが墜落してから40年になります。当時を体験した私たち九大同窓生も多くは団塊の世代として定年を迎え、既に『第二の人生』を歩まれている方も居られると思います。
 一方、現在も『テロ特措法』の延長問題等にみられるように米軍の世界戦略に呼応した日本の憲法9条『改正』の動きなど、40年前の『事件』が提起した問題は何ら根本的には解決されずむしろ深刻さを増している状況にあります。
 このような中で、私たちは青春を賭けた40年前の想い出を振り返るとともに、この40年の歩みと現在の内外の情勢について意見を交流しつつ、そこから得たものをこれからの人生に生かし未来に語り継ぐ機会を持ちたいと考え、来年の6月1日(日)に当時を体験された人を中心に広く呼びかけて何らかの記念事業ができないものかと思案をしているところです。
 そこで下記の要領で皆さん方に表記のような懇談会のご案内をさせていただくことにしました。お忙しいところ大変恐縮ですが出席のほどよろしくお願いします。
  懇談会の呼びかけ人(石川捷治九州大学大学院法学研究院教授・国際政治史)   

 とき  11月28日(水) 午後6時30分〜
 ところ 福岡五十蔵ビル4F会議室(福岡市東区馬出2—1—2)
 連絡先  法律事務所池永オフィス気付 (092—642—8521)     
                 九州大学同窓生9条の会(担当木下)
 ※当時の資料をお持ちの方は持参(送付)願えれば幸いです。


このままFAXで (092-643-8478) (1及び2を○でお囲み下さい)
1、この記念事業に参加したいと思いますので、今後会合等の案内を希望します
2、今回の懇談会に       出席します。   欠席します。
住所
氏名                    学部(当時)
♦ご意見をお願いします



11月例会

2007-11-05 23:47:41 | 九州大学同窓生九条の会の活動
奔流市民塾11月例会へのお誘い
話題提供者 林 弘子さん(福岡大学教授・労働法)
 今回の話題提供者である林弘子さんは、教育研究活動でご多忙な中を政府の中央労働委員会の委員長をつとめておられます。さらに弁護士登録もされ女性の権利擁護に取り組まれるとともに九大同窓生9条の会の代表世話人として憲法に寄せる熱い思いを表明されておられます。
 現在、ワーキングプアやネットカフェ難民など林先生のご専門の分野でも喫緊に解決が迫られている社会問題が山積みの中で、どのよう話題を提供いただけるか、これは聞き逃せませんね!
開催日 2007年(平成19年)11月10日(土)午後1時半から4時まで
会場  法律事務所池永オフィス/セミナー室(福岡市東区馬出2-1-22福岡五十蔵ビル4階)
会費 湯茶代300円
プログラム 午後1時半から1時間程度林弘子先生から話題提供を受け、その後1時間余、自由な意見交換を行う。
応募方法  下記事務局まで参加希望の旨を電話またはE-mailでお知らせください。
責任者の名前と連絡先  九大同窓生九条の会
(代表世話人/石川捷治・九州大学大学院法学研究院教授/
連絡担当者 *連絡先 法律事務所池永オフィス
(担当事務局/社労士・木下淑文)
TEL092-642-8521 E-mail <ikenagaoffice@mac.com> 

 なお、市民塾終了後九大同窓生9条の会の世話人会を1時間の予定で行いますので、
出席のほどよろしくお願いいたします。

『奔流市民塾』今後の予定

2007-09-21 09:04:31 | 九州大学同窓生九条の会の活動
『奔流市民塾』今後の予定です。


 九大同窓生九条の会では憲法九条に対する改憲の動きが緊迫化する状況の下で
これに反対する市民世論を形成するため,別紙のとおり『奔流市民塾』を開催す
 
 ことにしました。
 予定されている講師の先生方はそれぞれその専門分野において学問的あるいは
 社会での実践活動において数多くの実績を積んでこられた方々であり,憲法とり わけ九条がかかえる問題を様々な角度から多角的に深く掘り下げてくれるものと 確信しています。
 多くの皆さんの参加をお待ちしています。

   日程は奇数月第二土曜日
   時間は午後1~4時ごろまで
   場所は福岡五十蔵ビル4階(福岡市東区馬出2ー1ー22)会議室

    連絡先 法律事務所池永オフィス(092ー642ー8522)   
  
        九大同窓生九条の会事務局担当 木下 
                  2007 3・12

九大同窓生九条の会主催,弁護士法人奔流後援
『 奔流市民塾 』(塾長 ①九大同窓生九条の会代表世話人 ②九大大学院法学研究院 国際政治史・石川捷治教授)日程表


第4回 11月10日(土) 講師 林弘子
                   (福岡大学教授)      
第5回  1月12日(土) 講師 遠藤 雄二
                   (九大大学院経済研究院教授)

壁紙をjazzに変えました。





地球温暖化について

2007-08-25 01:30:11 | 九州大学同窓生九条の会の活動
 奔流市民塾(九大同窓生9条の会主催)では二か月に一回例会を開催してい
ますが 次回は9月8日(土)に九州大学名誉教授の森 茂康先生を講師に招いて今世界的に問題になっています『地球温暖化について』専門家の立場からお話をしていただくことにしています。
  地球の運命、人類の生存そのものにもかかわる地球温暖化の深刻な現状は憲
法9条を守り日本と世界の平和を希求する私たちにとって避けて通ることができない今日的課題になっていると思います。
 有意義な話を聞けると思いますので多くの皆さんの参加をお待ちしています。
  日時 場所は下記のとおりです。

   9月8日(土) 午後1時~4時
   福岡五十蔵ビル4F ゼミ室

 ※ 例会終了後1時間ぐらいの予定で九大同窓生9条の会の今後の運営や取組
みや活動につい意見交換をしたと思いますので世話人や事務局の皆さんの    出席をお願いします。
 
           8月24日 九大同窓生9条の会事務局
                連絡担当 木下 (092-642-8521)


『奔流市民塾』を開催します

2007-08-22 09:05:54 | 九州大学同窓生九条の会の活動
 九大同窓生九条の会では憲法九条に対する改憲の動きが緊迫化する状況の下で
これに反対する市民世論を形成するため,別紙のとおり『奔流市民塾』を開催す
 
 ことにしました。
 予定されている講師の先生方はそれぞれその専門分野において学問的あるいは
 社会での実践活動において数多くの実績を積んでこられた方々であり,憲法とり わけ九条がかかえる問題を様々な角度から多角的に深く掘り下げてくれるものと 確信しています。
 多くの皆さんの参加をお待ちしています。

   日程は奇数月第二土曜日
   時間は午後1~4時ごろまで
   場所は福岡五十蔵ビル4階(福岡市東区馬出2ー1ー22)会議室

    連絡先 法律事務所池永オフィス(092ー642ー8522)   
  
        九大同窓生九条の会事務局担当 木下 
                  2007 3・12

九大同窓生九条の会主催,弁護士法人奔流後援
『 奔流市民塾 』(塾長 ①九大同窓生九条の会代表世話人 ②九大大学院法学研究院 国際政治史・石川捷治教授)日程表

第1回 5月12日(土)  講師 石川 捷治
第2回 7月14日(土)  講師 石村 善治
                   (元長崎県立大学学長)
第3回 9月 8日(土)  講師 森 茂康
                   (九州大学名誉教授)
                    (地球温暖化について) 
第4回 11月10日(土) 講師 林弘子
                   (福岡大学教授)      
第5回  1月12日(土) 講師 遠藤 雄二
                   (九大大学院経済研究院教授)


以上です

雪景色からうぐいすに変わりました

2007-02-27 10:56:45 | 九州大学同窓生九条の会の活動
ある人にいつまでも雪が降っているねと言われましたので壁紙をうぐいすに変えました。

本会では連続学習会を企画しています。
5月から2ヶ月ごとに開催して行きたいと思います。

場所は池永オフイスの会議室を予定しています。
詳細は近日発表します。
乞うご期待!

今日はうぐいす壁紙に変えたことの報告でした。

「本八日未明+1集会」

2006-12-10 20:28:42 | 各界・各層・地域の「九条の会」
日本が無謀な太平洋戦争に突き進んだ12月8日から65周年と一日たった
2006年12月9日
「本八日未明+1集会」
と称して、
【九州大学9条の会】と【日本科学者会議福岡支部】が主催し、
【九州大学同窓生9条の会】と【六本松九条の会】が後援する、
「市内九条の会合同企画」が行なわれました。

司会は、当【九州大学同窓生9条の会】事務局次長の大津留公彦氏が行ないました。

開会のあいさつを掲載します。
【皆さんこんにちは
本日の司会を務めさせていただきます九州大学同窓生九条の会事務局次長の大津留公彦と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

さて昨日12月8日は何の日だったでしょうか?
人によってはビートルズのジョン・レノンの殺された日だと応えるでしょう。
或いはそれもご存じない人も居られるかもしれません。

実は65年前の昨日(すなわち1941年12月8日)の未明に日本は真珠湾を攻撃し太平洋戦争を始めました。

本日の集会は憲法九条を守る運動を展開している市内4団体が協力して企画致しました。
時はまさに憲法と一体の教育基本法が変えられるかどうかをめぐるあと5日間の攻防の最中です。
この集会がそういう意味では歴史的な意味を持った集会として行われているのだと思います。
憲法と教育基本法の為に少しでも意味がある集会になれば幸いです。】

この冒頭で、先だって神戸地裁で勝利判決を受けた中国残留孤児の皆さんの切々とした訴えがあり、次いで太極拳の披露がありました。

続いて、科学者会議の藤井哲九大名誉教授から「第二次世界大戦における日米の技術の違い」と題して講演。

最後に、当【九州大学同窓生9条の会】事務局の一員でもある榊山 惇氏が「日本国憲法は押し付けられたか?」と題して日本国憲法制定に至る歴史的経過が話されました。
この内容は、【九条の会を応援する有志のブログ】 で連載中です。

「貧困と戦争と環境問題って関係ないと思ってた

2006-12-06 23:54:57 | その他の団体など
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九州大学第3回アジア塾「貧困と戦争と環境問題って関係ないと思ってた
-ボクと日本とアジアの未来-」開催
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貧困はなくさなければならない。
戦争は絶対にないほうがいい。
環境破壊も絶対にないほうがいい。
そしてそれは、口で叫ぶだけでなく、お金の流れかたを変えなければ…
田中優さんは自分たちの未来を自分たちで決められるようなお金の預け先、
が必要だと考え、「未来バンク事業組合」を立ち上げました。
いわば、日本版の環境グラミン銀行。
また、田中優さんはMr.Childrenの桜井和寿さんらの相談にのり
ap bankを立ち上げ現在、その監事もつとめています。
(桜井さんと田中さんの対談はこちら→ http://www.apbank.jp/aboutap3.html

そんな田中優さんの、熱いトーク。
貧困と戦争と環境問題、それを生み出すしくみ、日本とアジアの行方、
一緒に学び、一緒に考えましょう。

日 時:2007年1月14日(日)13:00~16:00
  13:00 オープニング
  13:15 田中優トークライブ
  14:30 クロストーク
      ○田中優(未来バンク事業組合)
    ○坪田邦夫(九州大学アジア総合政策センター教授)
     ファシリテーター:佐藤剛史(九州大学大学院農学研究院助手)
  15:50 エンディング
  16:00 終了
場 所:九州大学病箱崎キャンパス農学部5号館117(福岡市東区箱崎6-10-1)
[アクセス]
地下鉄貝塚駅下車→下記地図参照(農学部地図4(食料化学工学))
http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/agr_06/11koutsuu/koutsuu_06.html
講 師:田中 優(未来バング事業組合 理事長)
参加費:無料
定 員:200名
主 催:九州大学アジア総合政策センター
協 力:特定非営利活動法人 環境創造舎、フェアトレードプロジェクトashi、
    Agri-Project in 九州、FEEL、九大カタロカイ

申し込み方法:
次の事項を書いて九大カタロカイまでメールでお申し込みください。
1.名前、2.所属、3.住所、4.メールアドレス、
5.貧困と戦争と環境破壊のない未来を創るための私のアイデア
*締切:2007年1月7日(日)*
*お申し込み先:kyudai_katarokai@yahoo.co.jp*

○田中優氏略歴
1957東京生まれ。地域の反原発運動から環境問題に入りさまざまなNGO活動に関わ
る。
「未来バンク事業組合」理事長、「日本国際ボランティアセンター」理事、
「足元から地球温暖化を考える市民ネット」理事、「AP BANK」監事 等を含め
活躍中
著者:
 『戦争をやめさせ環境破壊をくいとめる新しい社会のつくり方―エコとピース
のオルタナティブ』
 『戦争って、環境問題と関係ないと思ってた』
 『戦争をしなくてすむ世界をつくる30の方法』
 『Eco・エコ省エネゲーム―これぞ究極の地球温暖化防止法』
 『環境破壊のメカニズム―地球に暮らす地域の知恵』
 『世界から貧しさをなくす30の方法』など
▼未来バンク事業組合HP:
http://www.geocities.jp/mirai_bank/

「本八日未明!+1 集会」(65年前の太平洋戦争開戦をふり返って)

2006-11-25 02:17:29 | 九州大学同窓生九条の会の活動
「9条の会」合同集会へのお誘い

「本八日未明!+1 集会」
(65年前の太平洋戦争開戦をふり返って)

と き:12月9日(土) 午後1時~4時
ところ:九州大学六本松キャンパス
3号館・320番講義室
次 第:「太極拳の披露とお話」
  中国残留孤児のみなさん
「第二次世界大戦における日米の技術の違い」
  藤井 哲 九大名誉教授(科学者会議)
「日本国憲法は押し付けられたか?」
  榊山 惇 (同窓生9条の会・事務局)

入場料:無料(幾らかカンパ頂ければ助かります)
主 催:九州大学9条の会
     日本科学者会議福岡支部
後 援:九州大学同窓生9条の会
     六本松九条の会

九州大学関係者以外の方も誰でも参加できます。
どうぞご来場ください。

「憲法九条を世界遺産に」(2)

2006-09-16 22:36:26 | 感想・レビュー
当会事務局の大津留公彦さんの「大津留公彦のブログ」から転載します。

「憲法九条を世界遺産に」(2)
続きを書きます。
「憲法九条を世界遺産に」という発想がどこから出て来たかというという事は前回書きましたが、具体的には「太田光の私が総理大臣になったら・・秘書田中。」と言う番組のマニフェストとして出したようだ。
結局テレビ局の意向で「自衛隊の駐屯地を田んぼにする」というテーマに変えさせられたようだが、彼はこのことを本気で考えている。
珍品ぶりがどこから来るのかを探る事はとても重要で、その上ではじめてそんな珍品を簡単に捨てていいのかという議論が可能になるという。
この突然変異としてのユニークな憲法論は前回述べました。

合作からうまれた価値
私がひき付けられた太田の文章を引用します。
太田:「改憲すべきだという人が、自分の国の憲法は自分の国で作るべきだと、よく言います。でも僕は、日本人だけで作ったものでないからこそ価値があると思う。あのときやってきたアメリカのGHQと、あのときの日本の合作だからこそ価値があると。アメリカとしては、あの憲法は日本に与えて実験的な国をつくってみようという意図があったのかもしれない。だから、あそこまで無邪気な理想論が生まれたのでしょう。
アメリカの無邪気なセンス、僕は大好きなんです。僕はふだん反米的なことも言っているけれど、日本国憲法を見ると、改めてアメリカっていいなって思うんですね。
 といって、あの憲法をアメリカが持ち帰って、自国の憲法にしようとしても、アメリカ人が絶対守れるわけがない。価値があるのは、日本人が曲がりなりにも、いろんな拡大解釈をしながらも、この平和憲法を維持してきたことです。あの憲法を見ると、日本人もいいなと思えるし、アメリカ人もいいなと思える。すごくいいことじゃないですか。
 その奇跡の憲法を、自分の国の憲法は自分で作りましょうという程度の理由で、変えたくない。少なくとも僕は、この憲法を変えてしまう時代の一員でありたくない。」

太田の言葉はすごく自分に引き付けている。
(短歌の世界でも自分に引き付けて歌えということを私の短歌の先生である碓田のぼるはよく言う)
「この憲法を変えてしまう時代の一員でありたくない。」ということは改憲を体を張ってでも阻止するという不退転の決意に聞こえる。

この本の終わりの方に太田のこんな文章もある。
「・・若い人たちが、自殺サイトで死んでいくのも、この世に中に感動できるものが少ないからなんでしょう。それは、芸人として、僕らが負けているからなんだと思うんです。
 テレビを通じて、彼等を感動させられるものを、何ら表現できていない。極論すれば、僕の芸のなさが、人を死に追いやっているとも言える。だとしたら、自分の感受性を高めて芸を磨くしかないだろう、という結論に行き着くわけです。」

対談相手の中沢はここで仰天して「かつて、こんな芸人がいただろうか(笑い)」と語っている。

太田は世界の全てを自分に引き付けている。自分に引き受けている。
こんなまじめな人間は珍しい。
サイトで彼はウヨサイトの罵詈雑言の書き込みに非常に落ち込むというような事を書いていた。
彼には全ての人間が救済の対象なのだ。彼は阿修羅なのだ。彼は仏陀なのだ。
私のように罵詈雑言は無視や削除で取り合わないと言う態度ではない。

太田の芸人として面目躍如な9条論はここにある。
「僕らお笑いの人間は、面白いか、つまらないかを一つの価値基準にしています。漫才でどれだけ頑張ってみせても、人が笑わなければ何の価値もない。面白いのか、つまらないのか、そのお笑いの判断基準でいえば、憲法九条を持っている方が絶対面白いと思うんです。これは確信できます。無茶な憲法だといわれるけれど、無茶なところへ進んでいくほうが、面白いんです。そんな世界は成立しない、現実的じゃないといわれようと、あきらめずに無茶に挑戦していく方が、生きてて面白いじゃんって思う。憲法九条というのは、ある意味、人間の限界を超える挑戦でしょう。たぶん、人間の限界は、九条の下にあるのかもしれない。それでも挑戦していく意味はあるんじゃないか。・・」

「神が沈黙したときに、それでもしゃべり続けるのがコメディアン」という言葉もすごい。

「濃密な時間のあとで」というあとがきでの最後に中沢がこう言っていることを紹介してこの稿を終わります。

「憲法9条を「世界遺産」のひとつとして考えてみるときにはっきりと見えてくるこの国のユニークさだけは、明瞭にしめすことができたのではないかと思う。」

この本は9条の関係の本としては非常にユニークです。
彼は「そんなつまらないところに行きたくないと思っている」と言っているが最後にあえてもう一度言います。

太田光を9条連合の候補に推薦します。


追記
出てきた本や芸術関係の紹介です。
彼がどんなに幅広い知見を持っているかが分かります。

宮沢賢治の政治思想
「月夜のでんしんばしら」「シグナルとシグナレス」に見るレーニンの影響(中沢)
田中智学の政治思想
テリー・ギリアム 映画「フィッシャー・キング」「ローズ・イン・タイドランド」
ジョン・ダワー 「敗北を抱きしめて」(岩波書店)
魂の民主主義 (築地書館)
(平和憲法を作り出したアメリカ人の発想の中にある先住民の考え方)
ホメロスの詩
シオドーラ・クローバーの「イシ 北米最後の野生インデアン」
(行方昭夫訳・岩波現代文庫)(アメリカインデアンと学者の交流の記録)
映画「ラスト・サムライ」にみるインディアンを殺したアメリカ人の贖罪感
ドン・キホーテ
坂口安吾 「満開の桜の下」
山本常朝 「葉隠」
チャップリン 映画「ライムライト」
(薔薇は美しく咲こうなどとは思っていない。・・日本の松も・・・)
池波正太郎「鬼平犯科帳」
安楽庵策伝「醒酔笑」
三遊亭円生の落語
人間の仕草についての考察
ミラン・クンデラ 「不滅」(菅野昭正訳 集英社文庫)
「きけ わだつみのこえ」の作られ方
五木寛之 「青年は荒野をめざす」のナチスのエピソード
藤田嗣治の戦争画

以上