占い師横山順一ブログ。視覚障害者の占い師横山順一のブログです。昭和41年4月生まれ。

元道頓堀占い横町の占い師。
現在、神戸駅付近でうらうラコウベと言う占い点を経営。
数理学で有名な金澤葉香先生門下。

JR上野駅公園口、柳美里著を読んでの感想。

2020年11月23日 | 私がお勧めする書籍
 2020年11月全米図書賞に、
柳美里さんのJR上野駅公園口が選ばれました。
 本当におめでとうございます。
 それで、ここからはこの本を本日読んでの感想です。
(以下、簡単なストーリーの解説が入るので、
内容を知りたくない方は、スルーするなどしてください。)
 この小説の主人公は、昭和8年生まれの男性です。
 東北地方で結婚して、子供も何名か生まれたのですが、
出稼ぎで東京で働いていたので、奥さんや子供といる時間は少なかったようです。
 ですが、長男が21歳で突然死、また、奥さんも65歳ぐらいに突然亡くなり、
その後、孫娘が家に泊まって食事の世話などをしてくれてたが、
それが申し訳なくて、年を取ってから家を飛び出し、
上野駅前の公園で、ホームレス生活を始めたと言うストーリーです。
 ビニールと段ボールで作った家での、他のホームレスとのお話や、
天皇陛下に関係した行事の関係で、家をたたんで移動する話、
空き缶を集めて生活費を稼ぐとか、古本を集めて売るとか、
上野のホームレスの生活をメインに解説したお話です。
 路上生活の舞台とされている年代は、2005年ぐらいから、2012年ぐらいと思われます。
 最後に、少しだけ東日本大震災に関する内容が含まれています。

 それで、この本を読んでの私の感想なのですが、
人は今在る平穏な生活がいつまでも続いて行くと錯覚しやすいと言うこと、
実際は、10年に1度ぐらいは、小さめの不況が巡ってきたり、
30年40年に1度ぐらいは、戦争や、大地震、コロナなどのパンデミックなどが、
住んでいる人の身に影響を与えて、それで人生が大きく狂ってしまうことが有ると言うことです。
 この本中にも、不動産会社に勤めてたが、バブル崩壊にやられて会社が倒産、
そして、ローン破綻の後、そのタイミングで、嫁から離婚を告げられて何もかも失い、
上の公園でホームレスを始めたと言う男性も出ています。
 つまり、何が言いたいかですが、住宅ローンなどで、頭金など無しに35年ローンなどを組むのは、
めちゃくちゃ危険で危ないと言うことです。
 自分自身はそんな災害には遭遇しないと思っていても、長い人生の中には、
避けにくい災害、太平洋戦争や、今回の新型コロナパンデミック、
過去のスペイン風邪などの、不運もやって来たりします。
 ですので、常に無理をしない、目いっぱいのローンを組まないとか、無理な借金はしない、
他人の保証人などにはならないなど、余裕をもって生活して行くことが、とても大切ではないでしょうか。
 後思ったこととしては、小さい建売住宅、安い住宅などももっとあれば良いのにと、思ったりもしました。
 岐阜県だったか、小さい家、300万円の木造建売住宅とか、
富山県か石川県だったか忘れましたが、はっぼースチロールの家何課も、
50万円だったか、100万円ぐらいだったかで、売られていたようにも思います。
 他人の目を意識して無理をすると言うのも判りますが、
自分の懐の痛まない範囲での幸せが、良いのではと思ったりしています。
 今日は、そのようなことを思った一日でありました。
PS=昨日は、結婚に関する、電話鑑定などがありました。

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