おっさんのライフサイズ(classic)

- 過ぎていったこと 選ばなかった道 何もかも、覚めてしまった夢と同じ -  『この世界の片隅に』より

今日のウオッカを見て思い出した、武豊とダンスインザダーク

2009-06-07 21:05:45 | 競馬
今日はスポーツでうれしいことがたくさん…深夜にサッカーは来年のワールドカップ出場を決め、イチローは昨日連続試合ヒットが途切れた翌日に3安打。タイガースはまたまた金本のサヨナラ打で4連勝…またまたここまでの帳尻をこれから合わせて行くのだろうか(笑)。

自分の中でそれよりも上を行ったのが安田記念。昨年、一昨年のダービーを制した”2強”と呼ばれているウオッカとディープスカイという馬が、マイルでどこまで力勝負を発揮できるかどうか、ずっと前から興味があって…。ひょっとしたら今年のベストレースになるかも知れない、とまで思っていたほど。いろいろな予想もしていたけど、自分の期待は「このどちらかの馬がどんな強い勝ち方をすることができるか」…正直言って他の馬にはまったくといっていいほど興味がなかった。

結果は…4分の3馬身差でウオッカの勝利。2着はもちろんディープスカイ。とはいってもこの着差にはどこか決定的なものがあった。府中の長い直線半ば、先に抜け出して独走態勢に入ろうとしていたディープスカイに対し、ウオッカはまだ内側の馬群の中でもがいていた。「いくら強い馬でも不利によって敗れることもある…」何度そんな場面に出くわしたことか。ディープスカイは大目標としていたフランス・凱旋門賞への扉を開こうとしていた。
しかしそう思った瞬間、その中を90度に近い形で外へ切り返し、わずかな隙間を見つけて馬群をこじ開けてきた鞍上の武豊とウオッカ。残り100mを切ったところでディープスカイと並ぶことなく差し切り、そのままゴール板を通過。もしあのごちゃごちゃした直線ですんなりと馬群を割っていたなら…ウオッカは3馬身以上の差をつけてディープスカイに勝っていたはず。ウオッカの強さをまざまざと見せつけたレースだった。

今日のレースを見た後にふと思い出したのが…13年前の菊花賞。今日の安田記念と本当によく似ていた。勝ったダンスインザダークは2周目の4コーナーでまだ後方の馬ごみでもがき、直線では内側へ持ち出していたんだけど、前の開かない最後の200mで鞍上の武は一気にダンスを外へ持ち出して2着馬を差し切った。自分はこのレースを京都競馬場で生観戦していたんだけど、あのレースは凄まじかった。当時の3000mで上がり3ハロンが推定33秒8というのは常識を覆すとんでもない速さで、「いよいよ競馬もスピード化が進んでいくんだな…」と薄々ながら感じていた頃。ダンスインザダークがあのレースで最後になるなんて思ってもいなかったけど。

今日のインタビューで自身もコメントしていたけど、武豊にしてはちょっと「下手」な乗り方だったかもしれない。素人目に見てももっと楽なレースができたように思えるし、ウオッカにも少しかわいそうなレースだった。でもあの乗り方も勝ち方も武豊にしかできない。ウオッカと武豊の強さをまざまざと見せつけた今日の安田記念でした。秋にもう一度天皇賞で、この2頭のマッチレースを見てみたい。

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2 Comments

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Unknown (アル中)
2009-06-08 23:46:12
そのネタ、今日かこうとおもっとったのに、、

確かに地力が違ったな~。あの競馬がハイペースとはいえマイル戦でできるってことがすごい。あれは化けもんだね。下手に乗ったって豊が言ってたけど、あれだけマークされたら仕方ないんじゃない?それでも馬群割ってきっちり差し切るんだもんなー。

ダンスインザダーク、、そうだなー。似たような直線の展開だったね。思い出すわー。あのレース、2着のロイヤルタッチのほうがびっくりした記憶が、、、
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割ってきた武豊 (おっさん)
2009-06-10 23:50:59
先輩、書いてくださいよ(笑)。

あれだけマークされて、その中をこじ開けてきたんだからすごいですよね。
しかしディープスカイとの勝負をもう一度見てみたい。
あの当時…自分はロイヤルタッチも結構好きだったから、
あのワンツーはなかなかうれしかったです。
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