空に憧れて、空を駆けていく

前回書いたクリスマスの日、もうひとつ夢中になったことがあった。有馬記念。予想通り、ディープインパクトは最後も危なげなく勝った。そして種牡馬になって北海道へ帰った、とニュースが伝えていた。
デビュー前からウワサでは聞いてたけど、初めて見た2戦目のオープン特別の走りはすごかった。たしかに次元が違った。自分はたまたま競馬中継をテレビで見ていて(たしか営業中にサボって家に帰ってた土曜日だった)、「この馬なら三冠もありやなぁ」と思っていたら、本当に(しかも無敗で)達成してしまった。ハーツクライに負けた去年の有馬記念の馬券(ディープの走ったレースで唯一購入した馬券だ)は今も自分の机のマットに敷いてある。かなり前に書いたけど、本当にディープの唯一負けた馬券になった。
今年に入っても強さに変わりはなく、雨の降る淀での宝塚記念の走りに鳥肌が立ったのをはっきりと覚えている。凱旋門賞の失格は残念だったけど、出来ることならもう一度挑戦して欲しかった。おそらくほとんどのひとが思っていること。そして一昨日。「勝って当然やん」って言っているかのような走り。
よくアナウンサーは決めゼリフみたいに「ディープは今日も飛んだ」とかいう形容をする(そういや武さんも言ってたっけ？)これといった理由はないけど、はっきりいってあまり好きではない。でも、どこか"別次元"を走っていたように見える。空へ駆けていくように。
今年の有馬記念は、家族みんなでクリスマスケーキ(手作り)を食べながら見た。そういえば自分が過去の有馬記念のファンファーレを聞いた場所は結構覚えている。会社のトラックの中、携帯の機種変更をしていた電気店、パチンコ屋の駐車場…多分、今年のこともずっと覚えていくんだろうな。