おっさんのライフサイズ(classic)

- 過ぎていったこと 選ばなかった道 何もかも、覚めてしまった夢と同じ -  『この世界の片隅に』より

『耳をすませば』

2008-08-21 00:05:24 | ドラマ、映画、アニメ、芸術
『崖の上のポニョ』を観に行ったあと、昔のジブリ作品が見たくなったので、1本DVDを借りてきた。

1995年の夏に公開された『耳をすませば』。自分の中で上位に入る作品のひとつです。ジブリ映画はだいたい2~3年に一度、この時期にいつも公開されているから、自分の中ではどこか「夏」っていうイメージが強い。
監督は近藤喜文。宮崎駿氏はプロデューサーとして参加されているけど、当時の宮崎氏はあの『もののけ姫』に取り掛かり始めた頃で「自分の後継者を育てたい」として、かねてから監督願望のあった近藤氏を抜擢した…と聞いた記憶がある。しかし残念ながら近藤氏は公開から数年後に逝去され、ファンからは未だにその死を惜しむ声を聞く。

内容を手っ取り早く言えば…主人公の月島雫と天沢聖司の”初恋”を軸にした青春ラブストーリー。誰もが一度は味わったことがあるであろうあの”ドキドキ感”がリアルに表現されていて、好きな子の何気ない仕草を見て突然、胸がブラックホールへ吸い込まれていくような…とでも言えばいいのか、どことなく切なく懐かしい匂いがする。特に自転車に二人乗りして、聖司の背中に雫が額を寄せるシーンでは…どういうわけか何度見ても鳥肌が立つ。「あんな恋がしたかったな…」とか、自分のどこかで思ってるんだろうか?
この物語にリンクさせるわけじゃないけど…当時の自分は大学1年生で、高校を卒業した春に「告白→失恋」というお決まりの流れを経験していて、それを夏になっても引っ張っていたんだけど(過去にここで書いたことがあるけど…中身を知りたい方は勝手に探してください)、この映画を観て…さらに気持ちが切なくなったのを思い出す。電車の中で一度だけ彼女の手を握った(正確にいえばつかんだ)時のこととか。今となってはあの思い出もやさしく自分の中で消化している。

ちなみに…ここ最近仲良くなったあじゅきさん(この方もカープファン)のブログに、モデルとなったとされる京王線の聖蹟桜ヶ丘駅周辺が紹介されています(くにたち日記)。自分も少し前にaikoの曲の舞台となった阪急三国駅を訪れたけど…見てたらやっぱりその場所を訪れてみたくなるね。


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3 Comments

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きゅ~ん☆ (ash)
2008-08-21 09:37:25
初恋が描かれた映画。。。
だれしもがきゅ~んと切ない思いを感じる設定だなぁ☆

映画や音楽の舞台となる場所って、思い入れが深いほど感動するよね♪
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どうも。 (あじゅき)
2008-08-21 23:37:59
ご紹介、ありがとうございます。

公開当時、雫とかと同じ中学3年生だったいうこともあり、かなり思い入れがあり大好きです。
カントリーロードを歌うシーンも大好きですし、そこからの流れも大好きです。

映画や音楽の舞台になる場所って、そこに住んでる人には何でもない風景なんでしょうけど、その何でもない風景を「あーこれこれ」とか思いながら見て回るのはホントに楽しいですもんんね。
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初恋と思い入れ (おっさん)
2008-08-23 18:54:41
ash部長

いやぁ切なくなりますよ。そんな時期もあったなぁ…とか。
トルコ…お気をつけて。
土産話をよろしく。

あじゅきさん

DVDを借りる時…あじゅきさんの記事を思い出さなかったら、
きっと別のジブリ作品を借りてたと思います。
カントリーロード…また記事にします。
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