山歩き

苦楽をデジカメで

湯俣温泉紀行

2014年09月19日 | 旅のつれずれに
2014年9月10日~12日
数日間の遅い夏休みを頂き、山に行きたいが 夫婦揃って膝や腰にトラブルを抱えているので無理はしたくないところ。
さて 何処へ行こうかと思案の末、3時間は歩くが ほとんど平坦な道ということだし
以前から是非行ってみたいと話していた湯俣温泉を選んだ。

早朝に出発。新宿から大糸線直通の「あずさ」に乗って、信濃大町へ。


信濃大町の街歩きを楽しんだ。


高台にある 山岳博物館
北アルプスの成り立ちやニホンカモシカ、ライチョウの生活史など興味深い展示がある


展望台からの眺め・・・しかし北アルプスの山々は雲の中


付属園のニホンカモシカ

駅に戻る途中


農具川を渡る



塩の道ちょうじや・・・江戸時代から塩問屋を営んでいた旧平林家
人足たちが草鞋を履いたままくるっと向きを変えると温まることが出来るという配慮が施されている
囲炉裏が印象深い。千国街道の歴史や暮らしを紹介する展示もある。

昼食は お食事処「創舎わちがい」で、「おざんざ」(冷)を頂く

この後から、納豆菌をつなぎに使っているという細めのうどんのような「おざんざ」が出てくる。
写真を写したかったのに、食欲が先だって・・・(;一_一) とっても美味しかった!お勧めです。


大正時代か昭和初期の建物だろうか 換気の窓が面白い


大糸線・・・左手に十字架発見! 寄ってみると


日本基督教団 大町教会


神栄町の通りに咲いていた珍しい菊

さて、いよいよ 駅から乗り合いタクシーに乗車 一路「七倉温泉」七倉荘へ



七倉山荘の夕食は、何と!バーベキュー。イワナの塩焼きも・・・お腹一杯満たされました。

温泉の湯船は小さめだが、とても気持ちがよい。全面ガラスの向こうに露天風呂も。
湯船に身を沈めると目の前は緑がいっぱいで、森の中で湯浴みをしているよう・・・

翌日、七倉から常駐のタクシーで高瀬ダムへ




ダム湖


手前は 東澤


約一時間歩いて休憩



東澤トンネル


高瀬川第五発電所


第五発電所への導水管
問い「どこから送られてくる水でしょうか?」 答え「これから行く噴湯丘近くの取水堰から」


青くきれいな流れ・・・左から右へ高瀬川からの水がダムに流れ込むところ


高瀬川源流部の看板・・・ここから登山道に入るが ほぼ平坦


わずかな上り


途中で出会ったヒキガエル


道が崩れたところや沢には必ずしっかりした木道が架けてあり とても歩きやすい!

東澤から約一時間で

名無避難小屋

避難小屋内部


さらに上流部へ


きれいな流れが続く


高瀬川支流





つい写真に納めたくなる・・・


今宵の宿「晴嵐荘(セイランソウ)」が見えた!



吊り橋を渡って

「クマもん出ます」の小さな黒い札


晴嵐荘に到着・・・出迎えてくれたのは お手伝いのお嬢さんと 笹の葉で作ったバッタ。
何て上手に作ってあるのでしょう!


さらに別の吊り橋を渡って、露天風呂へ。


左 槍ヶ岳北鎌尾根へ  右 伊藤新道を湯俣岳へ


露天風呂 熱い!かと思うと ぬる~いところも・・・かき混ぜながら入るのだとか


結局 足湯だけに


源泉が湧きだしているところ


噴湯丘・・・手前は 湯俣川
噴湯丘の高さ 約4m、底面の直径5m 1955年頃から活動を始めた由。
温泉の成分が結晶して成長 丘の出来るところは地盤が安定している。
噴出した温泉が四方八方に流れ落ち、その途中で白い炭酸カルシウムと硫黄が長い時間をかけて河原の石に
付着し層状の丘を造るというもの。言わば、鍾乳洞の逆。


流木が 恐竜のよう・・・


唯一の鎖場・・・でもわずかの距離なので、何てことなく上れる。



発電用 水の取り入れ口



晴嵐荘の夕食

デザート シャーベットも美味しかった!


湯俣温泉の湯船

翌朝

外気温が低い

帰途につく

ナナカマドの実も色づき始めている


槍ヶ岳が右側にほんの少し姿を見せている・・・△の山の一番右端のトンガリが、それらしい


名無澤近くのトンネル



カツラの木



わもり澤トンネル


高瀬隧道を出たところで出迎えていたのは~サル~


高瀬ダムの排水門・・・このダムが出来てから一度も使われていないとのこと




東洋一のロックフィードダム(自然石で造られている)

上り下りもほとんどなく、草を刈り払い 木道を架け とてもよく整備された道なので歩き易い。
緑の中、清く青い流れに沿った心地よい道。気持ちのよい温泉。
孫たちを連れてまた訪れたいと思う。