■ドキュメンタリー「ターニング・ポイント ベトナム戦争」
2025年4月Netflix配信
悲惨な展開となったベトナム戦争。
トンキン湾事件からサイゴン陥落に至るまでの事実を改めて検証する、
示唆に富んだドキュメンタリーシリーズ。
ベトナム戦争は、現代史において最も「決定的かつ分裂的」な紛争の一つとして、世界の記憶に深く刻まれている。
その甚大な影響は大陸を越えて響き渡り、アメリカのアイデンティティを再形成し、
制度への信頼を打ち砕き、深刻な社会的分断を露呈させ、数えきれない人々の人生を変えた。
2025年4月にサイゴン陥落50周年を迎えるにあたり、
世界はこの戦争の複雑でしばしば痛みを伴う遺産について必然的に考察することになる。
アメリカの大規模介入を招いたトンキン湾事件の不透明な出来事から、
サイゴン陥落の最後の混乱した日々まで、戦争の軌跡を記録することを目的としている。
(Webより抜粋)
■ドキュメンタリー「ターニング・ポイント ベトナム戦争」
今年2月にダナンへ旅行に行って以来、ベトナムの歴史を知りたくてこの番組を観ました。
旅行中はベトナム戦争の話が必ず出てくるし、世界遺産を巡ってもベトナム戦争の爪痕が
痛々しいほどに現代にもしっかりと刻まれていました。
ソン・スンホンさんの映画「情愛中毒」でも教育隊長キム・ジンピョンが禁断の愛におぼれて、
後にベトナム戦争に行って、悲壮な死を遂げる結末でしたが、
そもそも内戦状態のベトナムが、なぜこんなにも多くの国を巻き込んで
長い間戦争を終わらせることができずに今日までに至ったのか、詳しく知ることができました。
韓国が南北に分断されたのと似ていて、元は同じ国でありながら思想の違いで同じ国の人同士で殺し合うのです。
そこへアメリカやロシア、中国が加わっていくのですが、その理由がどれも欲深さからで
多くの人が亡くなっても、多額の戦争費用が掛かっても止めるにやめられなくなった悲劇でした。
ドキュメンタリーは、当時の人々が登場し証言しているのでとても興味深かったです。
ベトナム建国の祖であるホーチミン氏も地名になるほど称えられていますが、
多くの人を殺す指示をしていたことに変わりはなく、平凡に暮らしていた民にとって
虐殺されるシーンは本当に酷い内容でした。
日本も世界第二次大戦で大敗しましたが、韓国やベトナムのように分断されることなく
今、平和に暮らしていることに幸せを感じます。
何の関係もない国の兵士たちが上官指示に従って犠牲になって、ベトナムのためと言いながら戦っても
どうして自分たちが闘わなければならないのか?何の意味も知らなかったのです。
旅行に行った時にガイドさんが話していたのですが、ベトナムは社会主義国ですが、
中国とはまた違って資本主義的なところが強く、国民も皆資本主義国家を望んでいる
っと言っていました。
長い歴史の中で多くの国の植民地となっていたこともあって、いろいろな文化が入り混じって
日本人にも親切で好意的で、とても面白いところだと思いました。
また、ハノイに再訪する予定なのですが、このドキュメンタリーを観た後なので
違った目線で観光できそうで楽しみです。
■概要
ベトナム戦争については、数えきれないほどの映画や書籍で語られ、
集合的無意識に刻まれた戦争として記憶されている。
しかし、その全貌はいまだ謎に包まれたままだ。
「ターニング・ポイント: ベトナム戦争」は、各1時間、全5部構成のドキュメンタリーシリーズであり、
この戦争がなぜ起こり、アメリカ国民の集合的無意識にどのような影響を残したのかを徹底的に分析する。
なぜアメリカがこの紛争に介入したのか、そしてなぜこの介入がアメリカ国民自身の信頼を揺るがし、
政府に対する不信感を生み出したのかを歴史的に考察する。
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