~蒼い時の中で~  いまボクの声はキミに届いてますか?

ボクは今日も蒼い空を見上げています。キミもどこかで見ているだろうか、この空を。
     ー愛しきものへー

『 雨音 』

2008-05-31 | Weblog

 

・・・雨音・・・

 

とても静かな雨音で
目覚めた朝は
隣にキミの姿を探してる
あたたかなキミの体温が
ボクの心まで温めてくれるから
優しいぬくもりの中で
穏やかな一日が
始まる予感がスキなんだ

突き抜けるような
蒼い空も好きだけど
雨の日は
嫌いじゃない
すべての命あるものに
平等に降り注ぐから
キミの心の葛藤も
ボクの心の迷いすらも
きれいに洗い流してくれるから

底抜けに明るい
キミの笑顔も素敵だけど
少し憂いを含んだ
大人のキミもとてもスキだよ
だからこんな雨の日は
ただ黙ってシーツにくるまって
キミのやわらかな唇を
なぞっていたいと思う

雨音は
心が穏やかになれるから
いつまでも
静かに
聴いていたい

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『 大空へ 』

2008-05-30 | Weblog

 

・・・大空へ・・・

 

ときには
自分のカラダをいたわってもいいと思う
ときには
自分のココロをいたわってもいいと思う
いつも
世の中を推し量ってばかりのキミだけど
いつも
誰かのために生きてばかりのキミだけど

自分に笑顔を贈ることもあっていい

華奢に見えるキミの
どこにそんな強さがあるのだろうと
ボクはいつも驚かされてばかりいるけれど

ときおり見せるキミの横顔の
視線の見つめる先が
宙を泳ぐようにどこかを彷徨う
そんな時にキミが何を思っているのかが
ボクには
まるで自分のことのように
手に取るようにわかるから
心がとても痛くなるよ

もうそろそろ
自分の精神を大空へ向け
解き放ってあげることも
自分に許していいんじゃないかなぁ



ボクなら・・・・・いつでもここにいるから

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『 トゥオネラ 』

2008-05-29 | Weblog

 

・・・トゥオネラ・・・

 

彼女が
無機質なビルの屋上から
蒼い空へ向けて旅立った日
この世とあの世の境に流れる
トゥオネラに棲む白鳥は
大空の彼方へ飛び立った

もしも
彼女の背中に
白い翼が生えていたなら
もしも
無垢な翼が折れていなかったなら
きっと今頃は
天使たちと一緒に
柔らかな雲の上で
トゥシューズを履き
華麗なステップを踏んでいるだろう

彼女の香りを残したまま
シフォンのレース越しに
まばゆい光を浴びて
窓辺でゆらめいているウエディングドレスは
7日前の教会の鐘の音を
まだ忘れてはいない

月も星も見えない夜空でさえ
まっさらなウェディングドレスを
身にまとった
彼女のはにかんだ笑顔は
ボクには探し出すことができるよ

数え切れないほどの
白百合に囲まれて
彼女の気高き寝顔は永遠に


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『 ピュア 』 

2008-05-28 | Weblog

 

・・・ピュア・・・

 

感覚の全てを研ぎ澄まし

五感の全てを駆使しよう

風の中で見上げた空は

どこまでも蒼く透きとおる

この

透明以上の透明さの中で

私の鼓動は息づいて

大地に下ろした素足の感覚が

体中の細胞を目覚めさせる

風は緑 空は蒼 雲は白 海は藍

草はそよぎ 空がみつめ

雲に包まれ 海に抱かれる

太古の昔からくり返されてきた

大気の循環の中で

時はひとときたりとも淀みなく流れ

私の命を彼方へ繋いでゆく

今日のこの一瞬は

明日になれば過去に

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『 まっすぐな心で 』

2008-05-27 | Weblog

 

・・・まっすぐな心で・・・

 

臆病にならなくていいんだよ


その人を愛することに
なんの不都合があるというのだろう

その人を愛することに
なんの計算が必要だというのだろう


まっすぐな心で

ただ
愛するためだけに愛する

そのことに
なんのためらいなど必要なくて

その人から愛されることに
なんの遠慮も要らないよ


目の前の大切な人に
ひとこと伝えるだけでいい

やわらかな心で

ただ
あなたが大切なのだと

ひたすら
あなたが愛しいのだと

それだけを
伝えられたらいい



自分のこころは

できるだけ
偽らないほうがいいよ

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『 天気雨 』

2008-05-26 | Weblog

 

・・・天気雨・・・

 

いつもの待ち合わせのカフェで
コーヒーを飲んでから
公園で蒼い空を眺める計画だった
ボクタチのデートの日は
外へ出て歩き出したとたんに
突然降りだした雨に
“神様からのプレゼント”だと
キミは大喜びして
傘もささずにはしゃぎまわる

アスファルトに弾ける雨で
お気に入りのパンプスが
濡れてしまうことにもおかまいなしで
白いスカートのすそを
風にくるくる回しながら
軽やかにステップを踏む
黙って眺めていると
キミは
ずいぶん上手に
風と戯れるんだね

ねぇ、知ってる?
こんなお天気雨のあとには
空に
キレイな虹が架かることが多いんだよって
得意げに空を仰ぐキミの
後ろからそっと回り込み
両手で抱えあげてみたボクに

子ども扱いしないでよぉ~
そう言って
ほっぺを膨らませるキミは
パンプスをはいてても
やっぱりまだ
もうちょっとのあいだ
少女のままでいてほしいよ

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『 サンクチュアリ 』

2008-05-25 | Weblog

 

・・・サンクチュアリ・・・

 

少年のような
まなざしの
きらきらひかる
心を抱きしめて

僕らはいま
旅立つよ

誰からも縛られず
誰からも
決して許されることのない
サンクチュアリ

冷たい水に手を浸し
舟を漕ぎ出そう

疲れてしまったら
休めばいい
急がせるものは
何もないのだから

国境なんてどこにもない
見果てぬ夢を追いかけて

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『 いま。キミの心を守りたい 』

2008-05-24 | Weblog

 

・・・いま。キミの心を守りたい・・・

 

水平線のない風景が
あるなんてことも知らなかった
少年のころは
毎日海を眺めては
見知らぬ世界に憧れた

どこまでも続く蒼い空と
果てしなく広がる蒼い海
まぁるくなった水平線から
朝陽が昇り
きらきら輝く海の向こうに
夕日が沈む

白い砂浜で
まばゆいほどの陽射しを
浴びながら
聴きなれない音を探し求め
こころ躍らせていた
ボクタチは

何もかもが素のままに
むき出しの感情が
こぼれてゆくことすら
気づかずに
過ごしていたのかもしれなくて

ただ
思っていたことといえば
このままの時間が
ずっと続いてくれたらいいのにと
そればかりを願っていたよね

あの頃のボクタチは
生き方がとても雑だったし
繋いだ手の温もりは
いつでもそこにあって
それが当たり前だと思っていた

いま
キミの思い出に寄り添いながら
もう一度あの頃のままの海に
キミの心を戻してあげたいと

ボクにできることは
そんなことぐらいだから
無くしかけた大切なものを
ふたりで探しにでかけようね

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『 過ぎ行く春に 』

2008-05-23 | Weblog

 

・・・過ぎ行く春に・・・

 

音もなく
ゆるやかに夜が明けてゆき
モノトーンの世界が
やさしい薄桃色に変わってゆく
キミの肩越しに眺めた空は
まるで
これから世界のすべてを
包み込もうとでもいうように
明るい陽射しの予感がして
窓の外に目をやったキミは
差し込む光のまぶしさに驚き
またボクの胸に顔をうずめ
甘えたしぐさをしてる

キミの柔らかな髪を
やさしくかきあげて
『そろそろ目覚めのコーヒーが飲みたいね』と
ねだるボクに
そっとキスをして起き上がるキミの後姿は
ゆうべボクの腕の中で
子供じみた顔ですやすや眠っていた
その人とは別人のようなしなやかさで
透明な空気を混ぜてゆく
こんな穏やかな時間を
二人で過ごせることのしあわせを
誰に感謝したらいいのだろう

過ぎ行く春の風はすべてのものに優しい


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『 色 』

2008-05-22 | Weblog

 

・・・色・・・

 

あか・赤・紅・朱

あお・蒼・青・藍・碧

みどり・緑・翠・碧

しろ・白・白・白


どれをとってみても

同じ色はなく

どの色を選ぶかは

自分次第


いま

キミの瞳には

どんな色が

映っているのだろう


あの日

キミの心が

覚悟したものは

どんな色に

変わっただろう


白は

何にでも染まりやすい

色なのではなく

何色にも染まらなかった

プライド高き色

気高く 尊い色

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『 月の雫 』

2008-05-21 | Weblog

 

・・・月の雫・・・

 

月がとても綺麗だった夜に

初めてキミを抱きしめた

キミがとてもキレイだと

思ったから

澄んだ夜空に浮かぶ

黄色い月を眺めながら

今すぐにあの月が欲しいのと

細い腕を伸ばすキミの

風になびく髪の隙間から覗く

頼りなげなうなじが

心細いようでいて

とてもなまめかしくて

キミの広げた掌に

ボクの掌を重ね合わせ

お互いの体温を移すように

カラダをあたため合う

満月に近い

わずかに欠けた月から

きらりとしたたり落ちる

月の雫を両手に受け止め

綺麗ねとうつむいたキミの

蒼いまつ毛に一粒乗せる

ヴィーナスと見紛うほどに

透明なキミの姿が

そのまま蒼い闇にとけ

空へ昇ってしまいそうで

軽い嫉妬を感じながら

ボクは少しだけ後悔をする

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『 乾杯しようよ 』

2008-05-20 | Weblog

 

・・・乾杯しようよ・・・

 

キミが

ひさしぶりに

ちゃんと

笑ってくれたから


ボクは

ただそれだけで

じゅうぶんすぎるほどに

穏やかになれたよ


キミの好きな

赤ワインを

グラスに分け合い


今夜は

ふたりで

乾杯しようよ


優しい春に満ち足りて


キミが大切にしてる

青紫のベルフラワーが

満開になったよ

 


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『 解き放つ 』

2008-05-20 | Weblog

 

・・・解き放つ・・・

 

背負ってきた荷物を

少しだけ

降ろしてみよう

その荷が

特別重く感じた訳では

ないけれど



何も考えず

ただぼんやりと過ごす

たまには

そんな時間があってもいいよね



ずっとみつめ続けてきた

自分の心を解き放つ

そこからは何が見えるだろうか

瞳に新しく映るものはなんだろう



きっと

それが

本当に

大切なものなのかもしれない

 

 

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『 本意 』

2008-05-18 | Weblog

 

・・・本意・・・

 

『 自分が死ぬことはあっても
誰かの命は奪わないでね・・・』

もらいたての運転免許証を

掌にのせて

得意げに見せるあなたに言った

その言葉の

本当の意味が

あなたには伝わっただろうか

自分の命と引き換えにしてまでも

守りたいあなたに告げた

その言葉にこめた

私の想いは

あの日あなたに

ちゃんと伝わっただろうか

あれから

どれくらいの月日が流れようとも

私のこの想いは

決して変わることはないよ


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『 ねがい 』

2008-05-17 | Weblog

 

                         ・・・ねがい・・・

 

                           森の樫の木に
                           きのうまで棲んでいた
                           妖精たちは
                           どこへ隠れてしまったの

                           バオバブの大木に
                           もう何百年も宿っていた
                           精霊たちは
                           どこへ消えてしまったの

                           深い森の清らかな泉に
                           いつでも笑みをたたえ
                           旅人の喉を潤してくれた女神は
                           どこで泣いてるの

                           山奥の谷で
                           いつでも私たちを
                           見守ってくれた優しいオオカミは
                           どこで傷を癒しているの

                           誰も悪くはないのにね
                           誰のせいでもないのにね
                           どうして私たち人間は
                           こんな風になってしまったのかな

                           蒼い空が見たい蒼い海で泳ぎたい
                           緑の風が恋しい草の香りが懐かしい
                           優しい雨に濡れたい大きな虹を仰ぎたい
                           まぁるい月で遊ぶ煌く星に話しかける

                           緑の揺らめく木々の中で
                           森の妖精たちと戯れる
                           茜色の空に舞い降りる
                           いたずらな天使たちの歌を聴く

                           そんなささやかな私の願いを
                           誰に託せばいいのだろう
                           命の海へ還るには
                           何処へ行けばいいのだろう

                           みんな一生懸命なのにね
                           みんな幸せになりたいのにね
                           どうして私たち人間は
                           こんな風になってしまったのかな


                           答えが・・・・・・・・みつからないよ


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