・・・おねだり・・・
キミは
いろんなものを
ボクにねだる
お皿の上の
パセリ・レモン
ポテトだってそう
はては
エビフライの
しっぽすらも
エビフライで
一番おいしいのは
しっぽなんだよと
あきれるボクを
無視しては
ポリポリかじる
いつかボクに
おねだりしたことが
あったよねぇ
『アナタの心が
いちばん
欲しいよ』 と
あの時ボクは
『そう簡単には
いかないよ』って
軽くあしらった
フリを
装ったけれど
本当はもうとっくに
キミに心を
奪われていることを
気づかれてしまって
いないかと
ドキドキしてたんだ
テーブルに
こぼした
コップの水を
あわてて
拭こうとする
ボクに
おかしなヒトねと
キミが笑う
ボクも笑う