~蒼い時の中で~  いまボクの声はキミに届いてますか?

ボクは今日も蒼い空を見上げています。キミもどこかで見ているだろうか、この空を。
     ー愛しきものへー

『 おねだり 』

2008-05-02 | Weblog


・・・おねだり・・・



キミは
いろんなものを
ボクにねだる

お皿の上の
パセリ・レモン
ポテトだってそう

はては
エビフライの
しっぽすらも

エビフライで
一番おいしいのは
しっぽなんだよと

あきれるボクを
無視しては
ポリポリかじる

いつかボクに
おねだりしたことが
あったよねぇ

『アナタの心が
 いちばん
 欲しいよ』 と

あの時ボクは
『そう簡単には
 いかないよ』って

軽くあしらった
フリを
装ったけれど

本当はもうとっくに
キミに心を
奪われていることを

気づかれてしまって
いないかと
ドキドキしてたんだ

テーブルに
こぼした
コップの水を

あわてて
拭こうとする
ボクに

おかしなヒトねと
キミが笑う
ボクも笑う


『 四つの掌 』

2008-05-02 | Weblog


・・・四つの掌・・・



愛だとか恋だとか
なんてばかばかしいことなのだろうと
吐き捨てるように話すキミが
本当は
一番愛を欲しがっていることを感じた時に
ボクの心は
締め付けられるような気がして
とても痛くなることがあるよ
いままで誰にも見せなかった
キミの心の内が
悲鳴をあげていることが
手に取るようにわかるから

きっと
キミは
これまでの人生の中で
いくつもの大切なものを掌からこぼして
すくいあげようとしても
叶わない想いばかりが空回りして
数え切れないほどの大切なものを置き忘れたまま
そうやって
ずいぶん長い年月をたったひとりだけで
過ごしてきたのかもしれないね

だけど
きっと
だいじょうぶだよ

キミの両手からこぼれ落ちてしまった感情は
きっと今でも
キミの足跡に息づいているようにボクには思えるし
キミの大切な人たちもきっとまた
キミの笑顔を待ち望んでいるに違いないのだから
ボクにはキミを救うことなどできないけれど
キミの掌からこぼれ落ちてしまったすべてのものを
キミと一緒に
ひとつ残らず拾い集めてゆくことだけはできるから