~蒼い時の中で~  いまボクの声はキミに届いてますか?

ボクは今日も蒼い空を見上げています。キミもどこかで見ているだろうか、この空を。
     ー愛しきものへー

『 白い花は色づき始めましたか 』

2013-03-10 | Weblog

 

 

 

・・・白い花は色づき始めましたか・・・

 

 

 

ある日突然に、もしもボクが死んだら
 
誰がキミにそのことを報せてくれるのだろう、と。
 
 
 
悲しい気持ちじゃなく
 
ときどき静かに思う。
 
 
 
もしも、眠れない夜に
 
遠くから穏やかな波の音が聞こえてきたら・・・。
 
 
 
そしたらいつか会いに来てね。
 
キミにしか教えていないボクの故郷の海に。
 
 
 
ボクはそこで、
 
きっと
 
虹色の魚たちと戯れてる。
 
 
 
だいじょうぶ!
 
 
 
ボクの大切なキミになら
 
すぐに見つけられるよ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
“ 海が好き! ” 
 
そんなコミュニティをブログ村で主宰してどれくらい経つかな。
 
 
 
ただ海が好きなかたたちが集まってくれたコミュニティ。
 
 
 
3・11後 かなり迷った。
 
 
 
あれだけ多くの大切な命を奪ってしまった海。
 
いまだに忘れてなどいない。
 
 
 
 
 
ボクが子どもの頃
 
かなり年上のいとこのお兄ちゃんの命も海に消えてしまった。
当時、まだ2歳にも満たない幼子を残して。
 
 
 
釣りの最中だったという岩場。
花を添えに行った時の、不思議なほど美しかった砕ける波の白さ。
 
クレパスの箱の中からはとうていみつけられなかったアオく透明に澄んだあの海の色。
いまだに忘れてなどいない。
 
 
 
 
小学生のころ、大勢で海に行き、背丈よりも浅い海の底で見つかった同級生。
 
今日から友達がいない、そのことの意味もよくわからずにいて。
 
 
やたら天気のいい日でね、
 
自分の体を海に沈めて見上げた、海面に揺れる不思議な光りの模様。
心と体の全部が宇宙に吸い上げられていくような空のアオさ。
 
いまだに忘れてなどいない。
 
 
 
 
父が眠った報せを受けた深夜
 
姉ちゃんからの電話をベッドで聞いた。
 
 
葬儀の翌日は真夏でもことさらに暑い日で
 
来てくれたおじちゃんおばちゃんたちが
「しんみりしたのはお父さんが一番嫌いだから笑顔で送れるように」と
 
そこに集まった意味すら理解できず、ただ、人の多さにはしゃぐ子どもたちに
 
海に行くようすすめてくれた。 
 
 
 
子ども隊長に任命されたボクが
 
親戚中の子どもたちを連れて行くのに選んだ海は
反抗期まっただ中で父親とは口をきくことも少なくなった頃
 
何を思ったか父が急に海に行こうと言い出し
母の作ってくれたおにぎりを持って家族で出かけた海だった。
 
 
 
普通なら不謹慎きわまりないと思われる行動。
人の死を理解などできなかった年齢の子どもたちの無邪気な顔を
 
お父さん、空から見ていてくれましたか。
 
 
 
 
母危篤の報せを受けた真冬の早朝
 
真っ白な頭で飛び乗ったジャンボ機。
 
 
飛行機の窓から見下ろした海のあまりの懐かしさに心が躍り
いま自分がそこにいる理由さえ一瞬忘れそうになったボクを
お母さん許してください。
 
 
 
 
ひとの命の期限なんて誰にも決められないけれど
 
みんな、みんな
 
旅立つにはまだ早すぎる年齢だった頃のこと。
 
 
 
 
 
 
ごめんね。
 
 
 
 
畏怖と畏れを抱きつつ
 
それでもやっぱり海が好き。
 
 
 
 
 
 
 
 
ここ最近
 
部屋の置時計の隅に刻まれる室温が
 
20度を越す日が増えてきたよ。
 
 
 
 
どんなに寒い冬のあとでも
 
春は確実に訪れるんだね。 
 
 
 
 
 
 
来月は、仲間たちと何度目かの宮城へ行きます。
 
 
 
できることはたかが知れてるけれど
 
“仮”と呼ばれながらも そこしか住む場所の未だないにもかかわらず
 
たくましく暮らす人々の笑顔に会いに。
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
とっても お久しぶりです! (たら~。)
2013-03-11 00:27:26
マーガレット(?)系の花が うれしくて。
ピュアちゃんも たくましい ^^
もう 三月も中ですね
人の動く季節 花粉の季節 忘れられない季節・・・・
  
失礼しましたぁ (^ー^)ノ
私も海の側で育ちました。 (ヒロポン)
2013-03-12 00:28:48
ピュアさんお久しぶりですね。
毎日こちらを覗いて心配していましたよ。
本当に、ピュアさんが突然天国に旅立ったら
どなたが、知らせてくださるのでしょうか。。。

ところで、東日本大震災から2年経ちましたね。
本格的な街づくりはまだまだで、課題も山積み
のようです。
私達もこの災害で学んだことを風化させては
いけませんね。
3.11以降は、海に行くことで供養になるかなあ
と思い、私も今月末に東北に暫らく行って来ます。
ピュアさんより先に、多くの笑顔にお会いして来ますね。

 森田童子さん大好きです。
 海の歌が多いですね。

お元気そうなお便りをありがとうございました。
やっぱり海が好き (夏雪草)
2013-03-19 17:42:19
お久しぶりです。

震災から2年を過ぎて、まだまだ変わらないものがあったりして・・・

悲しみはいつまでも残り・・・

どうしてもこのことに関しては、
言葉がみつかりません。

いろんな事があっても
やっぱり海が好きと言う気持ち。

その文字を追っているだけで、
癒されましたよ。

ありがとうございました。
思い出します「ありがとう」 (お友達)
2013-03-19 20:26:18
いつも、素敵な詩ですね。
旅立ち (ヒロポン)
2013-04-15 23:23:17
旅立つには まだ早すぎる年齢。。。

昨年 37歳で旅立った青年のお通夜に参列しました。
家族のために もっと生きていたかっただろうに。。。
寒い 寒い 雨の日でした。

昨年 56歳で旅立った女性の告別式に参列しました。
自ら命を絶つことで苦から開放されたかったのかな。。。
暑い 暑い めまいがしそうな日でした。

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