まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

タイル旅シンガポール(6) Everton RD

2018-05-12 10:56:11 | ディテール
シンガポールの続き。

2日目はお墓めぐりのため10:30にホテルに迎えに来て頂ける予定で、それまで朝活することに。
チャイナタウンを抜けて、エバートンロード、ブレアロードを目指して歩く。
途中道路が工事中で通れずマンションの中を通り抜けたら、出たところに1件タイル物件が。


医院の入口脇に貼られた愛らしい花とリボンのデザインのイギリス製タイルは、向かい合った小鳥にも見えてくる。


ニールロードを進む。
途中には巨大なマンションが聳え立っていている!ピナクルという、2009年に竣工した公営住宅らしい。
世界で最も高い公団ビルだとか。


そんな高層マンションの足元には、愛らしいショップハウスたちが地面に這いつくばっている(笑)
風前の灯、というのではなく、完全に共存しているといった感じ。
こちらエバートン通り(Everton RD)。


おぉ・・・いきなり素敵なタイルが!入口の左右にクジャクのタイルが2枚貼られている。花綱で囲まれた
無地タイルのちょっとスモーキーなブルーがきれい~~。
クジャクのタイルは日本のメーカーも各社が作っていた人気のデザインだが、淡陶のものに見える。


こちらは同じブルーのタイルの中に10枚1組のクジャクの絵タイルが!


無地タイルの「間」が掛け軸か屏風のような印象をかもし出しているな。ボタンの花に「春色満園」の文字も入り
完全に中国風のデザイン。ぴかぴかなので新しく貼ったものなのだろうか??それともレストアしたものか。


このグラデーション!!よく見ると、このチューブライニングは手描きだな!!


Limさんのギャラリーで見たベルギー製のタイルに手描きのものが多かった。ここのクジャクの組絵タイルと
縁の花模様のタイルもベルギー製なのだろうか。


ここのショップハウスは全体的によくメンテナンスされた印象で、住民の意識も高いと思われ、次々と現れる
魅力的なタイルやファサードのしつらえに目を奪われなかなか進めない(苦笑)


らんまの透かしのデザインとドアのひし形マークが素敵。


タイルはないが真っ赤なドアがとても映えていたお宅。




ペパーミントグリーンの壁に深緑色のドア、赤いぼんぼり照明。なんというセンスのよさ・・・
ラタンの椅子もばっちり決まっていて、そのままエクステリア写真集に載りそうなファサード。


ポストの赤色がまたハマっているなぁ!


各家、色だけでなく素材にもこだわりが見られ、このお宅はポーチを石畳敷きにしてある。


こちらは目の覚めるようなオレンジ色。正面をふさぐように配された鉢植えの植物は左右対称で、風水を
考慮されているのだろう。


白壁にドアと窓枠を濃い色でくっきりと引き締めている。

同じ並びの住宅でもこんなに色もイメージもバラバラで個性豊かなのだが、鉢植えの緑がそれらを包み込んで調和し、
魅力的なまちなみとなっている。
日本では景観といえば主張しない無難な色合いの濃淡に限定するような条例が多くてツマラナイ。
こういうところを参考にしてほしいなぁ。

こちらはエバートンコートというモダンな集合住宅。中はどうなっているのかわからないが、ショップハウスの
ファサードを連続して、内部は従来通り縦割りになっているのだろうか。


こちらは3階建て(2階建て+屋根裏部屋か?)のショップハウス。1階はジャングルのよう(笑)


2階の壁にタイルが見えた。銅版転写タイルだな。


1階の連続するアーケード状の部分は、公共空間として通り抜けられるが、半分はプライベートな空間。
法的に、開放しなければならないことになっていると思われる。でもあまりバンバン通ってほしくないので
鉢植えやソファセットなどを置いてプライベートな雰囲気を演出しているように感じられる。
実際ソファに座ってくつろいでいる人は一度も見かけなかったので(笑)




路地に置かれたかわいいブランコ。


これらの古いショップハウスも「一軒家」。土地が狭く物価の高いシンガポールでは、お金持ちしか住めない
そうだ。。。(汗)

続く

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