まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

タイル旅シンガポール(5) Arab Street Area

2018-05-10 23:35:15 | 建物・まちなみ
シンガポールの続き。

アンシャンヒルを下ってテロッアイル駅からMRTに乗ってブギス駅へ。アラブストリートあたりはムスリムの人々が多く住んでいる地区で、
シンガポール最大のスルタンモスクがある。周りにもいくつかモスクが固まっているのでそれらを見て歩く予定。


ブギス駅の地下迷路を出たら、巨大なビルディングが頭上を覆っている!うわぁ、この張り出しすごいなぁ!
広大な敷地内に統一されたデザインの建物が展開しており、一階は緑豊かな公開空地のように誰でも通れる空間に
なっている。ガーデンシティを体現した一角だ。


この向かいに鎮座する宮殿のような建物は高級ホテルかと思っていたのだが、今グーグルマップを拡大して見たら、
アラブ首長国連邦の大使館だった。なるほど。だからアラブストリートなのか~~
ここが再開発される前は妖しげなエリアだったらしい。そんな頃のまちもまた見てみたかったなぁ(笑)

さてその足元を抜けて進み道を渡ると、低層のまちなみに変わる。観光客がいっぱいで賑やか。


屋根の向こうに金色のタマネギが現れた!おぉ~っ、フォトジェニック!!
MASJID SULTANは、1824年に建てられた。

どこから入れるのだろう、、周囲をぐるりと回ってみるが、どうやらお祈りの時間のため入れないようだ。残念。
モスクの門前にはトルコ料理の店やナザルなどを吊るしたお土産屋がずらりと並び、異国情緒あふれる。
って、すでにここも異国なんだけど(笑)。シンガポールにいることを忘れてしまいそうだ。

コンデンスミルクをたっぷり入れた独特のミルクティー、「テ・タリ」の有名店があるというので行ってみる。
両手にポットを持ち、高く掲げた片方のポットからもう一方のポットに注ぎ込むこと数回。
コンデンスミルクが完全に混ざり泡立った紅茶をグラスになみなみと注いでくれた。
・・・濃厚でめっちゃおいしい!!

テ・タリをすっかり気に入って旅の間じゅう何回も飲んだが、さすが、ここの美味しさに勝る店はなかったなぁ。

付近をうろつくと、現在ヘリテージセンターになっている、ISTANA KAMPONG GELAMがあった。
元はマレーの王族の宮殿だったようだが、完全にキレイに改修されているようなので、時間もあまりないしスルー。


おや、こちらにも別の邸宅が。レストランのようなので門を入ってちょっと偵察に行くと、なかなか古そうで
雰囲気もよく残っている。まだ準備中なのか客はおらず、声をかけて中を見せてもらった。




フロアの華麗なタイル。これは象嵌タイルか、セメントタイルか、はっきりしない。


ドアの取っ手はクリスタル。この色はウランガラスだろうか!?


こちらの部屋はお客さん?がいたようなので遠慮してガラスドア越しでのみ。


階段も素敵だな!2階には色ガラスもはまり、雰囲気よさげだったのだが上るのはダメと。。




聞けばこれは大臣の邸宅だったそうだ。こんな邸宅レストランでディナーしたいなぁ。お値段もすごそうだけど(汗)


もう一つのモスクを見に行こうと歩いていたら、2階建ての町家利用のホテル奥に現代的なマンションが屹立
するのが見えた。こちらは地震がないからだろうか、タワーマンションのデザインも多様で斬新で面白いなぁ。


団地の間にそのモスクはあった。MASJID HAJJAH FATIMAH。
ぐるっと回って正面へ行くと、、、あぁ、完全な逆光(泣)


こちらはちょっと入ってみることができた。
床に大理石の象嵌。




丸いドームから黄色い光が。


モスクの背景では新しいマンションを建設中!?


あと一つ、駅への帰り道にあるモスク、MASJID MALABARへ。人に聞いて教えてもらった方を見ると
水色のきれいなモスクが眼に入った!うわぁ~~~きれい~~~


全面に六角形タイルがびっしりと。色違いのタイルで三角形の網目状の模様が描かれ、建物全体を覆っている。
ヘリテージトレイルの説明板の写真を見ると今とは全く違う色だ。このタイルは1995年に貼られたものだと
いうが、爽やかな色合いが素敵だなぁ!


おぉ、金色のドームもタイル貼り!!すごいインパクトのあるランドマークだ。


中に入ってもいいと目で合図されたので上ってみると、お祈りしている人が結構いたので内部の写真は自粛。。。


そろそろ駅へ向かいながら、まちなみを見て歩く。
このエリアにはプラナカンの人々があまり住んでいないのでプラナカンタイルは見かけないが、モザイクタイルは
時々使われているのを目にする。その中でも2人ともうなった珠玉の物件がこれ!


豆タイル貼りのファサードに、屋号も豆タイルで描かれているのだが、よく見ると文字がふっくらと立体的に
なっているのだ!!ひとつひとつの文字の端を見ると、小さな豆タイルをさらに加工して自然な三次元曲面を
作り出してある。う~~ん!!素晴らしすぎる・・・
・・しかし今は空き家らしい。新しい店が入ったらこの素晴らしいタイル文字は隠されてしまうのだろうか(汗)



ところでこのシーズンはドリアンの旬らしく、新鮮なドリアンを山積みにしてテント張りの席を用意した
「ドリアン祭り」が行われていた。お客は高級そうな車で乗りつけ、ドリアンを吟味して選んで店のおっちゃんに
ナタで割ってもらい、席に持って行っておいしそうに食べている。
ドリアン好きというmayumamaさん。私はあまり好きでもないのだが、二人でじーっと見ていたら
店のおっちゃんが試食させてくれた(笑)
新鮮だからかあまり臭くもなく、味わい深くておいしかった。


ブギスからMRTに乗ってラオパサというホーカーズ(フードセンター)へ晩ごはんを食べに行こう。
50店舗ぐらいあるだろうか、中国系、マレー系、インド系、ファストフード・・・あらゆる料理が食べられる。


元は150年前に建てられた市場だったという建物自体も見どころで、きれいに改修されているが、華麗な唐草の
透かし模様の入った小屋組みを眺めながら食べる海南鶏飯はおいしさ倍増!


あー、長い1日だったけどまだ旅は始まったばかり。

まだまだ続く(汗)

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