まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

天文館のタイルたち

2024-03-17 09:52:48 | ディテール
今年のお正月休みの旅、続き

奄美から鹿児島に戻って天文館のホテルに荷物を預け、モーニングでも食べようと朝からうろうろ。
天文館は鹿児島の繁華街・歓楽街でありホテルの周りは居酒屋、スナック、風俗店などがひしめいている。
昭和後期に建てられた小さなビルが多く、壁全体にタイルを貼ったものも多い。
以前にも紹介した記憶があるが、この時代の歓楽街のビルはタイル使いが面白いのだ。


スナックビルの入口も朝歩きだとのぞきこんで写真も撮れる(笑)
インパクトあるデザインはイタリアタイルだろうか。


レールのような立体的なタイルをいちめんに貼って毛羽だった質感を作りだしているビル。


色付きのボーダータイルを並べて壁全体で抽象的な模様を作りだしている。気まぐれに並べたように見えるが
表現に意図があるのだろうか?


こちらもグリーン系の外装タイルの霜降りに茶系のタイルを混ぜて何か模様を描いてあるようだ。
人間にも見えるが抽象のようにも見える。


こちらもビルの外壁全体をキャンバスにして、二丁掛ぐらいのサイズの外装タイルで絵柄を表してある。
模様の部分には立体的なタイルを使ってあり、刺繍したように模様が浮き出た感じの効果になっている。


何度見てもこれが何の絵なのかは分からないのだが(苦笑)、、、
こういうふうにモザイクタイルのような使い方で外装タイルを使うのはなかなかユニークだ。

ちなみにこのビルの1Fにある貝汁とわっぱめしの店はめちゃくちゃおいしい!

こちらは全面にモザイクタイルが使われている。と言ってもこれはあらかじめパネル状にした製品と思われる。


青海波の形がまたモザイクのように見える。


こちらも飲み屋ビル。ワインレッドの大型のタイルを曲面の壁に貼ってある。


改修で貼り直したと見える店先のタイル。ランダムに線が入っているのがかわいいね。


こちらはタイルではないが、ビルの窓がステンドグラスのようにニュアンスのあるガラスをつなぎ合わせて
あり、しかも台形の凹凸になっている。中にあかりが見えていい感じ。


さて、アーケード街にある純喫茶「茶房 元」でモーニングを。


落ち着いたインテリアでゆったりした時間を過ごす。




さて旧藤武邸の様子を見に行こう。
鹿児島県民教育文化研究所が移転し建物は解体されることになったのだが、志ある方々が奔走、尽力して下さり
買い取ってくれる企業が現れたことで解体をギリギリで免れ、これから整備を経て活用されることになった。
2015年の記事


行ってみると門が開いていて、庭に重機が入っていた。座敷に面した庭園はそのままだが、それ以外の部分は
駐車場にするのか何か建てるのか。活用するには必要なことだな。。。



お隣の岩元邸のピンクの洋館はもう解体されたというニュースは見ていたが、あぁ確かに、なくなっていた(涙)

そこからランチを予約しておいた島津重富荘のカフェまでぶらぶら歩く。
市電の一日券を買ったがなかなかうまく使えない(苦笑)。


途中岩元邸もちらっと見ていく。



過去記事

島津重富荘も再訪であるが、今回ランチを予約した別棟のカフェはレンガとガラスで造られたモダンな建物。


海側がいちめんガラス張り。桜島ビューの窓辺の席は埋まっていたけど、パスタセットを頂いて優雅な気分。


以前見学させてもらった本体の建物を、可能ならもう一度見たいなと思っていたが結婚式をやっているようなので
遠慮しておいた。




続く。

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